表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
そのオネェ、異世界でよろず屋を開業する  作者: S@Y@


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
33/39

第33話 歓迎会、実質監禁だった


 ドン。


 ドン。


 ドドドドドン。


 ◇ ◇ ◇


 巨大なキノコの壁が。


 森をぐるりと囲んでいく。


 ◇ ◇ ◇


「……」


「……」


「……」


 ◇ ◇ ◇


 レイモンドは現実逃避を試みた。


 失敗した。


 ◇ ◇ ◇


「今、壁できましたよね?」


 ◇ ◇ ◇


「できたわねぇ♡」


 レンちゃんは焼いた肉を食べていた。


 ◇ ◇ ◇


「大変ですよね!?」


 ◇ ◇ ◇


「そうかしら♡」


 ◇ ◇ ◇


 そうだった。


 この人に危機感というものは存在しない。


 ◇ ◇ ◇


 エリーが青い顔になる。


「わ、私達……閉じ込められましたの?」


 ◇ ◇ ◇


 ガイルの頭が光った。


 ピカッ。


 ◇ ◇ ◇


「いや」


 ◇ ◇ ◇


 全員がガイルを見る。


 ◇ ◇ ◇


「歓迎会が終わるまで帰さないだけだ」


 ◇ ◇ ◇


「それを閉じ込められたって言うんですよ!!」


 レイモンドのツッコミが森に響いた。


 ◇ ◇ ◇


 巨大亀が申し訳なさそうに首を引っ込める。


 ◇ ◇ ◇


「悪気はないらしい」


 ガイルが通訳する。


 ◇ ◇ ◇


「悪気がないのが一番怖いんです!」


 ◇ ◇ ◇


 その時。


 巨大ニワトリが前に出た。


 ◇ ◇ ◇


「コケェェェェ!!」


 ◇ ◇ ◇


 ガイルのキノコがまた光る。


 ◇ ◇ ◇


「第二部を始めるらしい」


 ◇ ◇ ◇


「第二部?」


 エリーが首を傾げる。


 ◇ ◇ ◇


 巨大熊。


 巨大猪。


 巨大モグラ。


 巨大キノコ樹。


 全員が中央に集まる。


 ◇ ◇ ◇


「……嫌な予感しかしません」


 レイモンドが後退した。


 ◇ ◇ ◇


 巨大ニワトリが翼を広げる。


 ◇ ◇ ◇


「コケェェェ!!」


 ◇ ◇ ◇


 ガイルが通訳する。


 ◇ ◇ ◇


「『第一回! レン殿最強決定戦!』」


 ◇ ◇ ◇


 沈黙。


 ◇ ◇ ◇


「は?」


 ◇ ◇ ◇


「何それぇ♡」


 レンちゃんだけが嬉しそうだった。


 ◇ ◇ ◇


 ガイルは続ける。


 ◇ ◇ ◇


「『挑戦者は森の代表者たち!』」


 ◇ ◇ ◇


 巨大熊が前に出る。


 ◇ ◇ ◇


「グルォォ!!」


 ◇ ◇ ◇


 巨大猪も出る。


 ◇ ◇ ◇


「ブォォォ!!」


 ◇ ◇ ◇


 巨大亀まで出てきた。


 ◇ ◇ ◇


「待ってください!」


 レイモンドが叫ぶ。


 ◇ ◇ ◇


「歓迎会じゃなかったんですか!?」


 ◇ ◇ ◇


「歓迎会らしい」


 ガイルは真顔だった。


 ◇ ◇ ◇


「どこの文化ですか!!」


 ◇ ◇ ◇


 ルミナが小さく呟く。


 ◇ ◇ ◇


「……森の文化かも」


 ◇ ◇ ◇


「認めないでください!」


 ◇ ◇ ◇


 その時だった。


 ◇ ◇ ◇


「ピィ!」


 ◇ ◇ ◇


 毛玉がぴょんと飛び上がる。


 ◇ ◇ ◇


 全ての巨大動物が静かになった。


 ◇ ◇ ◇


 毛玉は。


 レンちゃんを見る。


 ◇ ◇ ◇


 そして。


 ◇ ◇ ◇


「ピィ!」


 ◇ ◇ ◇


 レンちゃんを指差した。


 ◇ ◇ ◇


 ガイルのキノコが光る。


 ピカッ。


 ◇ ◇ ◇


「……なるほど」


 ◇ ◇ ◇


「何て言ったんですか?」


 エリーが聞く。


 ◇ ◇ ◇


 ガイルは少し黙った。


 ◇ ◇ ◇


「『この人には勝てないからやめておけ』だそうだ」


 ◇ ◇ ◇


 沈黙。


 ◇ ◇ ◇


 巨大熊が頷いた。


 巨大猪も頷いた。


 巨大亀も頷いた。


 巨大キノコ樹まで枝を揺らした。


 ◇ ◇ ◇


 全員。


 知っていた。


 ◇ ◇ ◇


「あらぁ♡」


 レンちゃんが笑う。


 ◇ ◇ ◇


「分かってるじゃなぁい♡」


 ◇ ◇ ◇


 その瞬間。


 森全体が震えた。


 ◇ ◇ ◇


 ズズズズズ……


 ◇ ◇ ◇


 今までとは違う。


 もっと。


 ずっと大きい音。


 ◇ ◇ ◇


 巨大亀の顔色が変わる。


 巨大熊が震える。


 巨大猪が伏せる。


 毛玉まで固まった。


 ◇ ◇ ◇


 そして。


 ◇ ◇ ◇


 ガイルの頭のキノコが。


 今までで一番強く光った。


 ◇ ◇ ◇


「……まずい」


 ◇ ◇ ◇


 初めて。


 ガイルが青い顔をした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ