表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
そのオネェ、異世界でよろず屋を開業する  作者: S@Y@


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
30/37

第30話 もっと大きいのが来た


 ズシン。


 ズシン。


 ズシン。


 地面が揺れる。


 木々が震える。


 鳥が逃げる。


 レイモンドも逃げたかった。


 ◇ ◇ ◇


「……来ますわ」


 エリーが青い顔で呟く。


 ◇ ◇ ◇


 森の奥。


 巨大な影がゆっくりと近付いてきた。


 大きい。


 とにかく大きい。


 今までの巨大猪や巨大熊が小さく見える。


 ◇ ◇ ◇


「山……?」


 レイモンドが呟く。


 ◇ ◇ ◇


「違う」


 ニアが首を振る。


 ◇ ◇ ◇


「あれ、動いてる」


 ◇ ◇ ◇


 確かに。


 山だと思ったものには足があった。


 ◇ ◇ ◇


「うわぁ……」


 レイモンドは素直に引いた。


 ◇ ◇ ◇


 やがて。


 それが姿を現す。


 巨大な亀だった。


 ◇ ◇ ◇


「亀ですわ!?」


 エリーが叫ぶ。


 ◇ ◇ ◇


 ただし。


 普通の亀ではない。


 甲羅の上に木が生えている。


 しかも。


 その木にもキノコが生えている。


 ◇ ◇ ◇


「キノコの親玉?」


 ルミナが嫌そうな顔をした。


 ◇ ◇ ◇


 巨大猪。


 巨大熊。


 巨大モグラ。


 巨大ニワトリ。


 全員が道を空ける。


 ◇ ◇ ◇


「……偉いの?」


 ガイルが聞く。


 ◇ ◇ ◇


 頭のキノコが光った。


 ピカッ。


 ◇ ◇ ◇


「ああ」


 ガイルが頷く。


 ◇ ◇ ◇


「すごく偉いらしい」


 ◇ ◇ ◇


「なんで分かるんですか!」


 レイモンドが叫ぶ。


 ◇ ◇ ◇


「なんとなくだ」


 ◇ ◇ ◇


「キノコ怖い!」


 ◇ ◇ ◇


 その時。


 巨大亀がゆっくりと首を下ろした。


 そして。


 ガイルを見た。


 ◇ ◇ ◇


「……」


「……」


「……」


 ◇ ◇ ◇


 長い沈黙。


 ◇ ◇ ◇


 やがて。


 巨大亀は。


 ◇ ◇ ◇


 ぺこり。


 ◇ ◇ ◇


 頭を下げた。


 ◇ ◇ ◇


「え?」


 ガイルが固まる。


 ◇ ◇ ◇


 巨大猪も頭を下げる。


 巨大熊も。


 巨大モグラも。


 巨大ニワトリも。


 巨大キノコ樹も。


 ◇ ◇ ◇


 全員が。


 ガイルに頭を下げていた。


 ◇ ◇ ◇


「……」


 レイモンドは遠い目をした。


 ◇ ◇ ◇


「もう人間に戻れないのでは?」


 ◇ ◇ ◇


「戻すわよぉ♡」


 レンちゃんが笑う。


 ◇ ◇ ◇


「その前に」


 拳を鳴らした。


 ◇ ◇ ◇


「誰がガイルちゃんをこんなにしたのか、話を聞かせてもらおうかしらぁ♡」


 ◇ ◇ ◇


 笑顔だった。


 とても。


 とても怖い笑顔だった。


 ◇ ◇ ◇


 すると。


 巨大亀が。


 ぷるぷると震え始めた。


 ◇ ◇ ◇


「……え?」


 エリーが目を丸くする。


 ◇ ◇ ◇


 次の瞬間。


 巨大亀は。


 ◇ ◇ ◇


 ひっくり返った。


 ◇ ◇ ◇


 ドゴォォォォン!!


 ◇ ◇ ◇


「怖がってるぅぅぅ!?」


 レイモンドの悲鳴が森に響いた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ