第24話 キノコ退治はじめました
翌朝。
よろず屋オネェ。
◇ ◇ ◇
「というわけで♡」
レンちゃんが手を叩く。
「今日はキノコ退治よぉ♡」
◇ ◇ ◇
「やっと本体が来ましたね」
レイモンドは少し安心していた。
巨大猪。
巨大熊。
巨大モグラ。
巨大ニワトリ。
全部キノコ絡み。
◇ ◇ ◇
つまり。
キノコを何とかすれば終わる。
◇ ◇ ◇
「終わるといいわねぇ」
ルミナが遠い目をした。
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「その言い方やめてください」
レイモンドは嫌な予感しかしなかった。
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その時。
毛玉が机の上から飛び降りる。
「ピィ!」
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なぜかやる気だった。
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「頼もしいですわ!」
エリーが笑う。
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そして一行は森へ向かった。
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森の奥。
問題のキノコ地帯。
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「増えてる……」
ニアが呟く。
◇ ◇ ◇
昨日より明らかに多い。
紫色のキノコが森中を埋め尽くしていた。
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「焼くか?」
ガイルが聞く。
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「森ごと燃える」
ニアが即却下した。
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「掘る?」
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「全部?」
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「無理だな!」
ガイルは納得した。
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「早いですわね」
エリーが苦笑する。
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その時。
毛玉がキノコの前で止まった。
「ピィ」
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じーっと見ている。
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「どうしたの?」
ルミナがしゃがみ込む。
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毛玉はキノコを指差した。
そして。
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ペシッ。
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叩いた。
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「ピィ!」
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すると。
キノコがしゅるしゅる縮んだ。
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「え?」
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全員固まる。
◇ ◇ ◇
キノコはそのまま消えた。
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「消えた」
ニアが言う。
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「消えましたわ!」
エリーも驚く。
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毛玉は得意そうだった。
「ピィ!」
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「ちょっと待ちなさい」
ルミナが毛玉を持ち上げた。
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「あなた何者?」
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「ピィ?」
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本人は分かっていない。
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「昨日は巨大ニワトリを止めて」
「一昨日は巨大モグラを追い払って」
「今日はキノコを消した」
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ルミナは真顔だった。
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「どう考えても普通じゃない」
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「今さらでは?」
レイモンドが言った。
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確かにそうだった。
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その時。
森の奥から音がした。
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ズズズ……
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「ん?」
ガイルが振り向く。
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地面が揺れている。
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「また巨大動物?」
レイモンドが青ざめる。
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だが違った。
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揺れはどんどん近付いてくる。
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そして。
◇ ◇ ◇
森の奥から現れたのは――
巨大なイノシシだった。
◇ ◇ ◇
「またお前かぁぁぁ!!」
レイモンドが叫ぶ。
◇ ◇ ◇
以前倒した巨大猪。
そのはずだった。
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だが違う。
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前より大きい。
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「大きくなってません!?」
エリーが叫ぶ。
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「なってるな!」
ガイルが嬉しそうだった。
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「嬉しそうに言わないでください!」
レイモンドが突っ込む。
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巨大猪は赤い目でこちらを見る。
そして。
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足元には。
紫色のキノコがびっしり生えていた。
◇ ◇ ◇
「なるほどねぇ♡」
レンちゃんが拳を握る。
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「原因そのものが来たってわけねぇ♡」
◇ ◇ ◇
巨大猪が咆哮する。
◇ ◇ ◇
ブォォォォォッ!!
◇ ◇ ◇
森が揺れた。
◇ ◇ ◇
ガイルが笑う。
「今度こそ殴れるな!」
◇ ◇ ◇
レイモンドは悟った。
結局。
最後はそうなるのだと。




