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そのオネェ、異世界でよろず屋を開業する  作者: S@Y@


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24/29

第24話 キノコ退治はじめました


 翌朝。


 よろず屋オネェ。


 ◇ ◇ ◇


「というわけで♡」


 レンちゃんが手を叩く。


「今日はキノコ退治よぉ♡」


 ◇ ◇ ◇


「やっと本体が来ましたね」


 レイモンドは少し安心していた。


 巨大猪。


 巨大熊。


 巨大モグラ。


 巨大ニワトリ。


 全部キノコ絡み。


 ◇ ◇ ◇


 つまり。


 キノコを何とかすれば終わる。


 ◇ ◇ ◇


「終わるといいわねぇ」


 ルミナが遠い目をした。


 ◇ ◇ ◇


「その言い方やめてください」


 レイモンドは嫌な予感しかしなかった。


 ◇ ◇ ◇


 その時。


 毛玉が机の上から飛び降りる。


「ピィ!」


 ◇ ◇ ◇


 なぜかやる気だった。


 ◇ ◇ ◇


「頼もしいですわ!」


 エリーが笑う。


 ◇ ◇ ◇


 そして一行は森へ向かった。


 ◇ ◇ ◇


 森の奥。


 問題のキノコ地帯。


 ◇ ◇ ◇


「増えてる……」


 ニアが呟く。


 ◇ ◇ ◇


 昨日より明らかに多い。


 紫色のキノコが森中を埋め尽くしていた。


 ◇ ◇ ◇


「焼くか?」


 ガイルが聞く。


 ◇ ◇ ◇


「森ごと燃える」


 ニアが即却下した。


 ◇ ◇ ◇


「掘る?」


 ◇ ◇ ◇


「全部?」


 ◇ ◇ ◇


「無理だな!」


 ガイルは納得した。


 ◇ ◇ ◇


「早いですわね」


 エリーが苦笑する。


 ◇ ◇ ◇


 その時。


 毛玉がキノコの前で止まった。


「ピィ」


 ◇ ◇ ◇


 じーっと見ている。


 ◇ ◇ ◇


「どうしたの?」


 ルミナがしゃがみ込む。


 ◇ ◇ ◇


 毛玉はキノコを指差した。


 そして。


 ◇ ◇ ◇


 ペシッ。


 ◇ ◇ ◇


 叩いた。


 ◇ ◇ ◇


「ピィ!」


 ◇ ◇ ◇


 すると。


 キノコがしゅるしゅる縮んだ。


 ◇ ◇ ◇


「え?」


 ◇ ◇ ◇


 全員固まる。


 ◇ ◇ ◇


 キノコはそのまま消えた。


 ◇ ◇ ◇


「消えた」


 ニアが言う。


 ◇ ◇ ◇


「消えましたわ!」


 エリーも驚く。


 ◇ ◇ ◇


 毛玉は得意そうだった。


「ピィ!」


 ◇ ◇ ◇


「ちょっと待ちなさい」


 ルミナが毛玉を持ち上げた。


 ◇ ◇ ◇


「あなた何者?」


 ◇ ◇ ◇


「ピィ?」


 ◇ ◇ ◇


 本人は分かっていない。


 ◇ ◇ ◇


「昨日は巨大ニワトリを止めて」


「一昨日は巨大モグラを追い払って」


「今日はキノコを消した」


 ◇ ◇ ◇


 ルミナは真顔だった。


 ◇ ◇ ◇


「どう考えても普通じゃない」


 ◇ ◇ ◇


「今さらでは?」


 レイモンドが言った。


 ◇ ◇ ◇


 確かにそうだった。


 ◇ ◇ ◇


 その時。


 森の奥から音がした。


 ◇ ◇ ◇


 ズズズ……


 ◇ ◇ ◇


「ん?」


 ガイルが振り向く。


 ◇ ◇ ◇


 地面が揺れている。


 ◇ ◇ ◇


「また巨大動物?」


 レイモンドが青ざめる。


 ◇ ◇ ◇


 だが違った。


 ◇ ◇ ◇


 揺れはどんどん近付いてくる。


 ◇ ◇ ◇


 そして。


 ◇ ◇ ◇


 森の奥から現れたのは――


 巨大なイノシシだった。


 ◇ ◇ ◇


「またお前かぁぁぁ!!」


 レイモンドが叫ぶ。


 ◇ ◇ ◇


 以前倒した巨大猪。


 そのはずだった。


 ◇ ◇ ◇


 だが違う。


 ◇ ◇ ◇


 前より大きい。


 ◇ ◇ ◇


「大きくなってません!?」


 エリーが叫ぶ。


 ◇ ◇ ◇


「なってるな!」


 ガイルが嬉しそうだった。


 ◇ ◇ ◇


「嬉しそうに言わないでください!」


 レイモンドが突っ込む。


 ◇ ◇ ◇


 巨大猪は赤い目でこちらを見る。


 そして。


 ◇ ◇ ◇


 足元には。


 紫色のキノコがびっしり生えていた。


 ◇ ◇ ◇


「なるほどねぇ♡」


 レンちゃんが拳を握る。


 ◇ ◇ ◇


「原因そのものが来たってわけねぇ♡」


 ◇ ◇ ◇


 巨大猪が咆哮する。


 ◇ ◇ ◇


 ブォォォォォッ!!


 ◇ ◇ ◇


 森が揺れた。


 ◇ ◇ ◇


 ガイルが笑う。


「今度こそ殴れるな!」


 ◇ ◇ ◇


 レイモンドは悟った。


 結局。


 最後はそうなるのだと。



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