表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
そのオネェ、異世界でよろず屋を開業する  作者: S@Y@


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
22/29

第22話 毛玉、取り調べを受ける


 翌日。


 よろず屋オネェ。


 開店前。


 ◇ ◇ ◇


 毛玉は机の上に座らされていた。


 その周囲を囲む一同。


 空気だけは重い。


 ◇ ◇ ◇


「では始める」


 ニアが言った。


「何がですか」


 レイモンドが聞く。


 ◇ ◇ ◇


「取り調べ」


 ◇ ◇ ◇


「毛玉をですか?」


「毛玉を」


 ◇ ◇ ◇


 毛玉は首を傾げた。


「ピィ?」


 ◇ ◇ ◇


 完全に分かっていない。


 ◇ ◇ ◇


「昨日の巨大モグラ」


 ニアが言う。


「明らかに毛玉を見て逃げた」


 ◇ ◇ ◇


「確かに」


 ガイルも頷く。


「俺より逃げてた」


 ◇ ◇ ◇


「そこ基準なんですの?」


 エリーが突っ込んだ。


 ◇ ◇ ◇


「つまり」


 ルミナが腕を組む。


「毛玉には何かある」


 ◇ ◇ ◇


 全員の視線。


 毛玉へ。


 ◇ ◇ ◇


「ピィ!」


 元気よく鳴いた。


 ◇ ◇ ◇


「何も分からない」


 レイモンドが言った。


「私もそう思う」


 ニアも頷いた。


 ◇ ◇ ◇


 その時。


 レンちゃんが毛玉を抱き上げる。


「あらぁ♡」


 ◇ ◇ ◇


「この子、そんな悪い子には見えないわよぉ♡」


 ◇ ◇ ◇


 毛玉は満足そうに丸くなる。


 ◇ ◇ ◇


「それはそうですが……」


 レイモンドが言う。


「巨大動物達が反応してるのも事実です」


 ◇ ◇ ◇


 すると。


 コンコン。


 扉が叩かれた。


 ◇ ◇ ◇


「はーい♡」


 レンちゃんが開ける。


 ◇ ◇ ◇


 立っていたのは農家のおじさんだった。


 ◇ ◇ ◇


「依頼です!」


 ◇ ◇ ◇


「またですか」


 レイモンドの顔が曇る。


 ◇ ◇ ◇


「今度は何ですの?」


 エリーが聞く。


 ◇ ◇ ◇


「ニワトリです!」


 ◇ ◇ ◇


 沈黙。


 ◇ ◇ ◇


「ニワトリ?」


 ◇ ◇ ◇


「うちのニワトリが巨大化したんです!」


 ◇ ◇ ◇


「またかぁぁぁ!!」


 レイモンドが叫んだ。


 ◇ ◇ ◇


「しかも!」


 農家のおじさんは続ける。


「空を飛びます!」


 ◇ ◇ ◇


 さらに沈黙。


 ◇ ◇ ◇


「飛ぶ?」


 ガイルが聞く。


「飛ぶんです!」


 ◇ ◇ ◇


「ニワトリが?」


「ニワトリが!」


 ◇ ◇ ◇


 レイモンドは頭を抱えた。


 ◇ ◇ ◇


「もう嫌だ……」


 ◇ ◇ ◇


「面白そうねぇ♡」


 レンちゃんは楽しそうだった。


 ◇ ◇ ◇


「面白くありません!」


 ◇ ◇ ◇


 その時だった。


 机の上の毛玉が突然立ち上がる。


「ピィ!」


 ◇ ◇ ◇


 窓の外を見る。


 ◇ ◇ ◇


「どうしたの?」


 エリーが聞く。


 ◇ ◇ ◇


 毛玉は落ち着かない。


 何かを警戒している。


 ◇ ◇ ◇


「珍しい」


 ニアが呟く。


 ◇ ◇ ◇


 いつもならマイペースな毛玉。


 だが今は違う。


 ◇ ◇ ◇


 そして。


 遠くから聞こえた。


 ◇ ◇ ◇


「コケェェェェェェェェッ!!」


 ◇ ◇ ◇


 王都中に響くほどの大音量。


 ◇ ◇ ◇


 窓ガラスが震える。


 ◇ ◇ ◇


「……」


「……」


「……」


 ◇ ◇ ◇


「今の、ニワトリですか?」


 レイモンドが聞く。


 ◇ ◇ ◇


「たぶん♡」


 ◇ ◇ ◇


 次の瞬間。


 空を巨大な影が横切った。


 ◇ ◇ ◇


「飛んでますわぁぁぁ!?」


 エリーの悲鳴が響いた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ