表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
そのオネェ、異世界でよろず屋を開業する  作者: S@Y@


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
20/32

第20話 子ウサギ達の言い分


「犯人、お前らかぁぁぁ!!」


 レイモンドの叫びが森に響く。


 ◇ ◇ ◇


 固まる子ウサギ達。


 口には野菜。


 両手にも野菜。


 背中にも野菜。


 完全に現行犯だった。


 ◇ ◇ ◇


「証拠が完璧ですわ……」


 エリーが呟く。


「完璧」


 ニアも頷く。


「完璧だな!」


 ガイルも頷く。


 ◇ ◇ ◇


 子ウサギ達は顔を見合わせた。


 そして。


 一斉に野菜を隠した。


 ◇ ◇ ◇


「遅い」


 ニアが即答した。


 ◇ ◇ ◇


「ピィ……」


 毛玉が呆れたように鳴く。


 ◇ ◇ ◇


 その時。


 森の奥から巨大ウサギが現れた。


「あらぁ♡」


 レンちゃんが手を振る。


 ◇ ◇ ◇


 巨大ウサギは子ウサギ達を見る。


 次に。


 野菜を見る。


 ◇ ◇ ◇


 そして。


 頭を抱えた。


 ◇ ◇ ◇


「今、頭抱えたよな?」


 レイモンドが聞く。


「抱えた」


 ニアが答えた。


 ◇ ◇ ◇


 巨大ウサギは子ウサギ達を並ばせる。


 子ウサギ達はしょんぼりしている。


 ◇ ◇ ◇


「怒られてるわねぇ♡」


 レンちゃんが笑う。


 ◇ ◇ ◇


 しかし。


 そこでエリーが気付いた。


「あれ?」


「どうした?」


 ガイルが聞く。


 ◇ ◇ ◇


「子ウサギさん達、痩せてません?」


 ◇ ◇ ◇


 全員が見る。


 言われてみれば。


 確かに細い。


 ◇ ◇ ◇


 巨大ウサギも以前より痩せている気がする。


 ◇ ◇ ◇


「……食べ物不足?」


 ルミナが呟く。


 ◇ ◇ ◇


 巨大ウサギは静かに頷いた。


 ように見えた。


 ◇ ◇ ◇


「なるほどねぇ♡」


 レンちゃんが腕を組む。


「森の食べ物が減ってるのねぇ♡」


 ◇ ◇ ◇


 ニアが周囲を見渡す。


「確かに少ない」


 木の実も少ない。


 草もまばらだ。


 ◇ ◇ ◇


「巨大猪」


 ニアが言う。


「あ」


 全員が納得した。


 ◇ ◇ ◇


 巨大化した動物達が食べ尽くしたのだ。


 ◇ ◇ ◇


「つまり」


 レイモンドが整理する。


「畑荒らしは悪意じゃなくて……」


 ◇ ◇ ◇


 子ウサギ達。


「……」


 ◇ ◇ ◇


 巨大ウサギ。


「……」


 ◇ ◇ ◇


 全員。


 お腹が空いていただけ。


 ◇ ◇ ◇


「うっ」


 エリーの目が潤んだ。


「可哀想ですわ……」


 ◇ ◇ ◇


「だからって盗みはダメ」


 ニアは冷静だった。


 ◇ ◇ ◇


 子ウサギ達がしょんぼりする。


 ◇ ◇ ◇


「うっ」


 今度はガイルがダメージを受けた。


「反省してるぞ……」


 ◇ ◇ ◇


「ガイルは甘い」


 ニアが呆れる。


 ◇ ◇ ◇


 その時だった。


 毛玉が突然飛び上がった。


「ピィ!」


 ◇ ◇ ◇


 森の奥を指差す。


 必死に。


 ◇ ◇ ◇


「また何かあるの?」


 ルミナが聞く。


 ◇ ◇ ◇


 毛玉は何度も頷く。


 そして走り出した。


 ◇ ◇ ◇


「追うわよぉ♡」


 レンちゃんが歩き出す。


 ◇ ◇ ◇


 数分後。


 一行は森のさらに奥へ到着した。


 ◇ ◇ ◇


「……これは」


 レイモンドが言葉を失う。


 ◇ ◇ ◇


 そこには。


 紫色に光るキノコが大量に生えていた。


 ◇ ◇ ◇


 畑どころではない。


 森一面。


 紫色だった。


 ◇ ◇ ◇


「うわぁ……」


 ルミナが引いた。


 ◇ ◇ ◇


 その時。


 キノコ畑の中央が盛り上がる。


 モコッ。


 ◇ ◇ ◇


「ん?」


 ガイルが見る。


 ◇ ◇ ◇


 モコッ。


 モコモコッ。


 ◇ ◇ ◇


 何かいる。


 しかも。


 かなり大きい。


 ◇ ◇ ◇


「嫌な予感がします」


 レイモンドが後退する。


 ◇ ◇ ◇


 そして。


 地面を突き破って現れたのは――


 巨大なモグラだった。


 ◇ ◇ ◇


「またかぁぁぁ!!」


 レイモンドの叫びが森に響いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ