13.光の過去と会議
これは僕が幼稚園児だった頃の話です。今の僕の身長はそこそこ高いほうだけど、この頃は周りのみんなよりかなり小さいほうでした。だから...。
「おいチビこっち来んな。」
「こっちに来たらお前のチビチビ病が感染るじゃん!」
今考えると馬鹿みたいな話だけどこの頃はこれがものすごく辛かった。
「おいお前ら。そんなくだらない事して何が楽しいんだ?」
そこに来てくれたのが相汰くんだった。今まで味方になってくれる人がいなかったからすごく嬉しかった。
「はぁ?お前は関係ないだろ。」
「いや大有りだ。安眠妨害。お前の声はものすごく五月蝿い。」
普通安眠妨害なんて言葉幼稚園児が使うかな。どこで知ったんだろう。
「アンミンボウガイ?訳わかんないこと言ってないでどっか行け!」
「そうだ!そうだ!」
普通はこの反応が正しいかな?その後すぐ相汰くんにパンチが繰り出された...けど。それを躱してそのままいじめっ子Aは相汰くんの後ろの壁に激突した。
「ギャー。痛い痛いー!」
「何すんだよ!お前!」
「躱した。」
かっこよかったなぁあの躱し方。
「てめぇふざけやがって。」
「...はぁ」
「なんだよ!そのため息は!Aにこんな事しといて!」
名前覚えてないし、Aでいいや。2人してなんと馬鹿なんだろうか。
「せんせーいきなり殴ろうとしてきた子がいまーす。」
「えっ!?もうダメでしょ。誰がやったの?」
ここで相汰くんが先生を呼んでくれて、一時解決したんだけど、それから毎日のようにいじめられそうになった。ただ、いじめられそうになったというだけで事あるごとに相汰くんが助けてくれた。、で今はそんな相汰くんと魔王を倒すということについて会議中だ。
「じゃあまず大事なことを言うぞちゃんと聞いてろよ。」
大河は熱心に聞こうとして香連は身を乗り出して聞いていて、光はいつも通りだが大丈夫だろう。
「まず最初に、俺たちが討伐するのは魔王ではない。」
「じゃあ何をするの?」
香連が聞いてくる。
「まぁ最後まで聞いてくれ。俺たちが倒すのは魔王ではなく魔帝だ。
似ているが全然違う。で、魔帝は、その..クラスメイトの女子を攫ったらしい。」
流石にここで大河の彼女とは本人からも許可は貰ってないし言わないでおく。誰かのプライバシーを暴露する趣味はないしな。知ってる人がいないわけではないが...。
「魔王は基本的人間とも、友好的らしい。でまぁクリスは討伐するのは魔王と言っていたがあれは嘘だ。なんの意図があるかは知らないけどな。」
「じゃあ早く行こうよ!」
「早く行きたいか?じゃあ香連、今のレベルはいくつだ?」
レベルが低いようなら行かないぞ。逆に危ないしな。
「えっとねぇ、32だよ。」
「どうやってあげた?」
「自分にスキルを使ってみたよ。ほらエクストラスキルの撃墜王の光を自分に使って、それを何回もやってずっと耐えてたらいつの間にかレベルが20くらい上がってたよ。残りはわかんないや。」
「そうかならいい。」
「光はどうだ。どれくらいのレベルがある?」
香連が高くても光が低ければ意味がない。
「僕は29だよ。理由は必要?」
「いや、別にいいぞ。」
2人ともだいぶレベルが高かったな。俺?俺は52だぞ。だいぶ経験値5倍が役に立ってるからな。
「大河は確か30だったか。なら全員大丈夫っぽいぞ。」
「ねぇ相汰くん僕だけじゃないと思うけどスキルが増えてたよ。」
「それは各自使わなきゃって時に使ってくれ。大雑把な戦い方は魔帝討伐の旅に出た時に教える。」
「相くん旅っていつ行くの?」
「早くて明後日遅くて明々後日だ。だいぶ前にこの連絡が魔帝から来てたからな。早いに越したことはない。」
そうしないと大河の彼女の身が心配だからな。
「わ、わかった。私は明後日でいいよ。」
「僕もいいよ。」
「大河は..さっき言ってたし大丈夫だよな。」
2人を集める前に聞いといたから大丈夫なはずだ。
「それじゃあ各自!今日と明日で体調を整えること!
そして他の奴らには決して喋るな。」
「はーい。」
「わかった。」
「わかったよ。」
だいぶ疲れたがなんとか終わった。多分このような会議が行われることはもうないだろう。というか行われて欲しくない。




