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追放された悪役令嬢(♂)に転生した俺、チートを隠して辺境でスローライフするつもりが世界最適解になっていた件  作者: 南蛇井


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第113話:学校

グレイウッドの朝。


市場の横。


新しく建てられた木造の建物があった。


大きくはない。


だが窓が多く、明るい建物。


入口には看板。


グレイウッド学校


まだ新しい施設だった。


中では子どもたちが集まっている。


人間の子。

獣人の子。

魔族の子。


そして。


窓の外の木の上には竜族の青年。


見学。


子どもたちは机に座っていた。


少し緊張している。


理由は簡単。


前に立っているのが――


レオンだからだ。


セラが後ろで腕を組んでいる。


「本当に先生やるの?」


レオン


「やる」


ラザールも見に来ていた。


「天才に教育を任せるのは怖いな」


セラ


「同感」


レオンは気にしていない。


黒板に魔法陣を描く。


「魔法」


子どもたちを見る。


「難しくない」


人間の男の子が聞く。


「ほんと?」


レオン


「仕組み」


円を描く。


線を足す。


「魔力」


「流れる」


子どもたちは真剣に見ていた。


普通の魔法教育は違う。


詠唱。


精神集中。


感覚。


そんな曖昧なものが多い。


だがレオンの説明は違った。


構造。


理屈。


完全に技術として説明している。


レオンは小さな石を机に置く。


魔法陣を刻んだもの。


「触る」


子どもたちが順番に触る。


すると。


石が光った。


猫耳の少女が驚く。


「光った!」


レオン


「成功」


子どもたちがざわめく。


「俺も!」


「私も!」


魔族の少年が言う。


「簡単!」


レオン


「簡単」


それは事実だった。


魔法は特別な才能ではない。


仕組みを理解すれば誰でも使える。


レオンの教育はそれだった。


窓の外。


竜族の青年が呟く。


「やばいな」


セラ


「何が」


竜族は言う。


「子どもが全員魔法使えるようになるぞ」


セラは考える。


確かに。


今までは一部の貴族や才能ある者だけ。


だがこの教育だと。


全員使える。


セラは頭を抱えた。


「この街、さらにおかしくなる」


教室の中。


子どもたちは笑っている。


魔法石が光る。


人間。


獣人。


魔族。


皆一緒。


レオンはそれを見て言う。


「魔法」


少し間。


「便利」


子どもたちは笑った。


こうしてグレイウッドには


新しい施設が生まれた。


学校。


それは後に――


世界を変える教育機関になるのだった。

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