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佐倉ツバキ目線

深山君から面白そうな誘いがきた。

魔王を見つけたらしい。

やっぱり私以外にも異世界転生者はいるんだなぁと、ちょっとワクワクする。


待ち合わせの場所にはかわいらしい女の子がいた。

普通の人と魔王の違いは私にはわからない。

残念だ。

深山君がいないことには、私は自分のお仲間を見つけられないってことだ。


彼女は勇者とパーティーを組み、あまつさえ二人は恋仲になってしまったという。

そして刺し違えて二人とも死んだ。

これはまぁ心中だよね。

戦いの形式をとったのは、周りへのパフォーマンスだな。


しかし彼女が会ったという神の言ったことが気に入らない。

『多少の障害は乗り越えて、私を楽しませてくれ』

だって?

どんな障害を仕込んでこの世に送り込んだのやら。


私が会ったやつといい、美優ちゃんが会ったやつといい、性格悪そうだなぁ。

美優ちゃんと私のいた世界は違うようなので、違う神だと思うのだが。


「私は神から異能をいただきましたけど、佐倉さんは?」

美優ちゃんが問いかける。

「異能?

そんなものはなかったよ?」

「そうですか・・・」

「美優ちゃんは何を貰ったの?」

少し美優ちゃんが間を置いた。

「人々を魅了する力を。」

短く答える。

「魔王として生きていた時にも、この力は役に立ちましたから。」

うーん・・・

私が会ったやつはそんなこと一言も言わなかったぞ。


美優ちゃんの世界の神の方が親切なのかもしれないな。

とりあえず私の気持ちは決まった。

彼女の恋人である勇者を探すのだ。

深山君は相変わらず消極的で乗り気ではなさそうだけど。

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