二人目との会話
魔王と話をすることになった。
佐倉さんに連絡する。
「魔王に会いました
勇者を探しているそうです
こころあたりはありますか?」
「魔王?」
「魔王に知り合いはいないよ」
「女の子なんですが、何か恨みを買ってたりしませんか?」
「君は結構失礼だよね
心当たりはないよ」
「今度の火曜に会うんですけど、佐倉さんも来ますよね?」
「行くけど、決めつけられるといやだなぁ・・・」
「火曜は仕事なんだけど、何時にどこなの?
定時は17:30で勤務地はS駅
18:00頃にS駅近辺ならうれしいね」
「りょーかいです」
うん。魔王と二人で話とか嫌だからね。
佐倉さんはお仲間に会いたがっていたし。
そんなわけで、僕が休みの日にS駅近辺で人の少なそうな喫茶店を探す。
魔王が未成年らしいので、居酒屋はNGだ。
そして火曜日。
僕が一番だろうと思いつつ喫茶店へ行くと、すでに魔王が待っていた。
「こんにちは」
魔王は僕を見つけると、立ち上がり挨拶をしてくれた。
いちいち動作が様になっているというか、きれいだな。
僕が向かいに座る、魔王も座った。
「もう一人くるんで、詳しい話はその時に」
僕が言う。
「わかりました」
魔王はそう言ってから少し首をかしげて聞いた。
「どういう方ですか?」
「えーっと・・・あなたと似たような人、かな」
どういった経緯で勇者を探しているのか不明なので、佐倉さんが勇者だということは黙っておこう。
「そうですか。
そういえば、どうやって私たちを見分けているんですか?」
「ステータスが見えるんです」
ぼくは話しかけようとして、彼女の名前を知らないことに気付いた。
僕の紹介もまだだ。
「ごめんなさい・・・名前、聞いてもいいですか?
僕は深山です」
魔王はにっこりと答える。
「名乗らず申し訳ありません。
河田美優です」
みゆうさんでみゅうみゅうか。
気まずい・・・佐倉さん早く来てください・・・
僕の祈りが通じたのか、佐倉さんが入ってきた。
軽く手を上げ、こちらへ近づいてくる。
美優さんは僕の時と同じように、立ち上がり挨拶をする。
「はじめまして。佐倉ツバキです。」
「およびだてして申し訳ありません。
河田美優です。」
二人があいさつを交わす。
「勇者を探しているって聞いたんだけど、どんな人なの?」
佐倉さんは相変わらず直球だ。
「あ、それから勇者も現代の日本にいることは確実なの?」
そして美優さんの話が始まった。




