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花
野原一面に咲く花。
そこは誰にも知られていない秘密の場所。
そこへ一人の少女がやってきました。
「わぁ、凄い花たちね。 綺麗……」
少女は目を輝かせながら一面の花の中へ進んでいった。
少女は一輪の花の前で立ち止まりました。
「これだけ少し違うのね」
少女は一輪だけ違う花に話しかけました。
すると――。
「わりいかよ」
低く、しわがれた男性のような声が聞こえてきました。
少女は周りを見回しました。
「おかしいわね……誰も居ないわ」
少女は声に出すと再び男性の声が聞こえました。
「どこ見てんだよ。 ここだ、ここ」
声のする方を見ると、先ほどの一輪だけ違う花があるだけでした。
しかし、その花がゆっっくりと振り向くと――。
そこにはひげ面の親父が顔の周りに花びらを付けた姿のようでした。
少女は恐ろしくなり――、
その花を踏みつけました。
それはもう、何度も何度も。
少女は悲鳴を上げながら走り去っていきました。
「なんだあの野郎、俺様を何度も足蹴にしやがって……二度と来んな! ぺっ!」
花 完




