【第六話】破滅の足音と逃走劇
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それでは、本編をお楽しみください!
凄まじい爆音がダンジョンを揺らした。
「な、なに!?」
土煙の向こうから、昨日出会ったキラさんたちのパーティーが、血相を変えて逃げてくるのが見えた。
そして彼らの背後――分厚いダンジョンの壁を粉砕して現れたのは、見上げるほど巨大な一つ目の巨人、サイクロプスだった。
「うそでしょぉ!? ヤバっ、あんさん、逃げよぉ! 早くっ!」
「えっ、きゃあっ!」
私たちは即座に反転し、全速力で走り出した。
しかし、キラさんたちも同じ方向へ逃げてくるため、当然サイクロプスもこちらへ向かってくる。
「ちょっと、ついてこないでよっ! あいつも来ちゃうじゃない!」
「俺たちだって、あんなのの相手はゴメンなんだよ! 逃げる方向、こっちしかないんだから仕方ないだろっ!」
巨漢ゆえに動きは鈍いが、一歩のストロークが大きい。私たちは心臓が爆発しそうになるまで走り続け、入り組んだ通路を利用してなんとかサイクロプスを撒くことに成功した。
「はあ、はあ……やっ、と撒いたわね。死ぬかと思った……」
「このダンジョン、あんなバケモノもいるのね。驚いたわ」
息を整えていると、同じくへたり込んでいたキラさんが呆れたような声を出した。
「しおんとあんって、あのアインの勧誘を断ったペアか。あんたらなら、あいつも倒せたんじゃないのか?」
「バカ言わないでよ! 私たち、まだ2日目の素人よ。あんなのといきなり戦えるわけないじゃない!」
「マジか……。2日目なのにもう有名人とか、すげーな」
とにかく、命があってよかった。
私たちは顔を見合わせ、安堵の息をつく。
「あんさん、今度はあっちの道に行ってみよ」
「そうね。またさっきのに会わないように気をつけなきゃね」
「じゃ、キラさんたちも頑張ってくださいね。それじゃ!」
「お、おう、あんた達も頑張れよ」
私たちはキラさんたちとは逆の、未知の通路へと足を踏み出した。二人なら、どんなピンチもきっと乗り越えていける。そんな確かな手応えを胸に抱きながら。
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最近流行りの「現代ダンジョンもの」ですが、すでにギルドやルールが整備された数年後の世界が多いなと思い、あえて「誰も何も分からない初日(黎明期)」を書いてみました。
ファンタジー知識ゼロの大人たちが右往左往する中、アニメ好きの女子たちがテンプレ知識だけでうっかり無双してしまう……そんな手探り感とすれ違いを楽しんでいただけたら嬉しいです。




