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未定  作者: 大倉
争奪の世、三千世界
88/108

外れた音符

9/27

……今のは…


――――

源斗は、その(・・)光景を思い出した。

――――


「どうですか?源斗さん。」


――――

戸惑う源斗を落ち着かせるかのように、エドガーが話しかける。

――――


「……こんなのを俺に見せて、どうするつもりだ?」

「どうも何も…楽しかった(・・・・・)、でしょう?」


◇◆


決して認めはしないでしょうが。




「……だが、お前は…」

「別に滅ぼそうという訳ではありませんよ。ここを掌握したらすぐに旅立ちます。…私には最優先の目的があるのでね。」

「…だが…」

「私も夢を追う者ですので、同じ夢追い人の気持ちはよく分かるのですよ。」

「………」


「…今すぐに決めずとも、また聞きに来ますよ。それでは。」


――――

エドガーは源斗の前から姿を消した。

――――

◆◆

……あの光景は、本当に起こった事だ。


――――

源斗の記憶には、渚や唯の違和感の正体である、あった未来(・・・・・)が鮮明に残っている。

――――


…そういえば学校だったな。


――――

源斗が重い腰を上げる。

――――


……行くか。












――――

曇り空である事と、風が吹かず湿度が高い所為なのか、全体的に空気がどんよりとしている。

――――


「こんにちはー。……」

「よ。」

「やっほー!」


――――

三人が蒼の居ない部屋に揃う。

――――


「今日の午後は…」

「…それなんだけど……今日からは僕、別行動になるんだよね。」

「どうして?」

「えーっと…スカウトされたんだ。一等星に。」

「凄いじゃん!おめでとー!」

「……良かったな。」



――――

そんな空返事をした源斗の記憶が再び記録を始めたのは、シャッター街の屋根から滴る雨粒の音からだった。

――――


……くそ、あー、くそ…情けない。


「……何の用だ。」

「…心は決まりましたか?」


――――

傘を差したエドガーが、源斗に話し掛ける。

――――


「……明後日、いや明々後日だ。その日の夜に来い。」

「…友達思いですね。」

「五月蠅い。…自分に整理を着けたいだけだ。」

「そうですか。…それでは、また。」


――――

源斗の足元にある水溜まりに、薄い花弁が溶け、消えた。

――――


…寒いな。……帰るか。

御三家:旧家ではあるけど権力があるとかそういう訳ではない 代々魔術師を輩出してるってだけ

日種 天草 星野の三つがあり、一説では天草と星野は日種の分家に当たるのでは?と言われている


仮にも魔術師の旧家であるため、それなりに資料や知識を備えている人が殆ど

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