魔弾の射手
「状況終了。……やっぱ速攻はキツイな。」
被害を抑える事に重点を置いてる以上、誘導とか防御とかを強制的に組み込ま無いとなのがな……
そりゃまあ、毎度毎度懐柔しようとしてるのもあるが…今後の事を考えると、出来るだけ多くの奴と友好的な関係になりたいし……
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星が煌めいた。
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一等星の二人ですら、神権持ちを相手取れないし……可能性があるのは刹だが、あれ意外と弾けるしな……
身内とか魔族関連でごたついてる場合じゃ無いが、人と人の話に介入すると後が無くなるし…
かといって対処不能案件への介入を止めたら崩壊どころか壊滅一直線だ。
…真面目に可能性があるとすれば、唯さんと楓君を組ませるぐらいか。
ある程度の詳細は聞いたが…見たところ防御とか攪乱の方が得意みたいだし、もう一人ぐらいはカバー出来るだろ。
とは言え…なんだよな……
…協力的な外様に頼るのは無しではないが…如何せん不安要素が多すぎる。ケリオスは同格と戦うなら広範囲に被害が出る、と言っていたし……
まあ、天空に頼る事を前提にした計画立ててるし、今更か?
協力してくれない場合の案も考えないと……
……最低ラインを魔神に引き上げようかな。
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後日……
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「お集まり頂き有難う御座います。日種 刹様、南宮 宋汰様、愛宕 唯様。」
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四人が机を囲んでいる。
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「さて、今回は話したい事が出来たんでね、急で悪いが招集させてもらった。」
「手短に行こう。私は蒸気旗艦の討伐を最後に、一切の魔神に関わらない事にしようと思うんだ。」
「…またぶっこんで来ましたね。何か理由でもあるんですか?」
「私が消える可能性が上がってきたんでな、今の内に最低限は対応できる様になって欲しい。」
「それまた急っすね。」
「一個人に頼りきりの世界に未来は無い、そうだろ?」
「私達三人が一緒に動く事を想定しているんですか?」
「そういう諸々を聞きに来たんだ。」
「…逆に聞く。君達三人が一緒に動ければ、全ての魔神に対応出来るか?」
『無理ですね。』
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満場一致の答えが渚に返ってきた。
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「なら、どれだけの何があれば対応出来る?」
「頭数」「安定性っすね」「火力かな。」
…お。
「詳しく聞こうか。」
「まずは刹、頭数と言うと?」
「…僕の考える最低ラインは二等星です。ですが、圧倒的に数が足りません。」
「……成程。」
「次に宋汰。」
「…俺の事情もあるんであれなんすけど、「どんな相手に対しても一定の効果を出せる奴」が居ないんすよ。」
「律さんは知らないっすけど、俺とか刹とかは相手次第じゃ何も出来ないですし。」
「……成程。」
「最後に唯さん。」
「…渚さんは、蒸気旗艦をどうやって倒しますか?」
「……侵食した部分を神域の出力を上げて抑えつつ、本体を叩く。」
「それです。前の方は渚さん以外真似できないので無視しますが、「本体を叩く」事が現状誰も出来ません。」
「日種さんは限定的みたいだし、南宮さんは相性関係が濃すぎる。私ももちろんそんな芸当は出来ません。」
「……成程。」
「で、だ。自分なりに考えた解決方法はあるか?無くても構わない。」
「…後進の育成、それ以外に無いでしょう。」
「わかんないっす。刹のに乗っかるなら、母数を増やして才能を見つけやすくするとかっすかね?」
「――未確定ですが、心当たりが一つ。」
…やっと引き出せた。
「…後進の育成は今すぐには無理だな。それで、唯さんの心当たりというのは?」
「……まだ学生なんですが――」
「やあ、楓君。」
『…初めまして…?』
「少し話がしたいんだが、いいかな?」
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隔離されていた空間が引き戻され、収容室から楓が出てくる。
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「初めまして。私は渚、という者だ。」
「…何の用ですか?」
「簡単に言うと、君を一等星に格上げしようと思ってね。」
「……!?」
「勿論至らない点は多いが…魔神を倒せるスペックはあると判断した。」
「来るかい?」
「……願っても無い事です。」
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楓は渚に連れられて転移した。
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◆
「えーと…初めまして?」
「私はそうじゃないけどね~」
「…あ、こんにちは。唯さん。」
「僕達の事は知ってるかな。」
「名前ぐらいは…」
「これからは君の同僚だ、今後よろしく。」
「よろしくー!」
「……精一杯頑張ります。」




