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未定  作者: 大倉
争奪の世、三千世界
81/108

四者四様

◇◆


「倒されたぞ。」

「一定の効果は示しましたし、今回はそれで充分でしょう。」


空間干渉+(アンチ)魔力霧散+意思…後者二つは基礎として、能力は夫々(それぞれ)変えた方が良さそうですね。


「では、そろそろ戻りましょうか。」

「…レウコス、これからはそう呼べ。」

「ふむ…分かりました、レウコスさん。改めて、以後宜しく。」








………


『楓君、気分はどうですか?』

「……まあ、何とかって感じです。」


…部屋に戻ってるし、腕も治ってる……


「…荒水さん、魔物は……?」

『柄海先生が倒したそうです。』


そっか、先生が……


――――

楓の左手の中には、また弾丸の様な物が握られていた。

――――


…これについても、調べてみようかな。





◆◇


「…とすると、今後は本格的に一等星として動いてくれる…という事で良いのかな?」

『流石に私も出張った方が良さそうだったので。』

「ありがたいが……私達は君の力の詳細を知らなくてね、何をどう任せれば良いのか分からないんだ。」

『魔力由来の物への調律…具体的には能力を解読、解除したり、それの応用で物体透過や空を歩く、というぐらいです。』

「近距離戦が主…というのは合っているか?」

『ええ。その認識で問題は無いですね。』

「……まあ、好きにしていて構わない…としか言えないな。表に出て戦ってくれるなら、どこで何をしていても私は文句を言わない事にするよ。」


――――

モニターから唯の顔が消える。

――――


……感づかれてそうだな。認識阻害由来の変装と、彼女の能力は相性が悪そうだ。


「……葉月、楓君のリミッター外しといてくれ。今回、あのまま行ってたら私が出なくても楓君が勝ってただろうし。」

「承知しました。」


大方愛宕さんは楓君達に付くだろうし、柄海 蒼()の出番は粗方終わりかな。




今回のはどう考えても外様共の仕業だ。装甲の要望も出したし、「天空」なんていううってつけの奴も居る……まだ動かせないが。


まだまだ外様は来るだろうし、魔神の相手もしつつ……


「……時に渚様、調律者…もとい、愛宕 唯の事は知っていましたか?」

「いや?話したのは今日が初めてだが。」

「…そうですか。」


…?


「……じゃ、少し休んでくる。何かあったらよろしく。」
















……互いに、というのは幸いな事なのでしょうか。


…知らない、というのは幸せな事なのでしょうか。


どの面して、ではありますが。










最後に答えてください。私は、どうすればよかったんでしょうか。


『さあな。…俺達は、お前に支配されるのが嫌だっただけだ。』


…貴方達人の作る社会には、どうしても上下が発生します。この行為は、上が私から貴方達の誰かに挿げ変わるだけですよ。


『…確かに、何でだろうな。』







『……でも、俺はアイツに色々指示されるなら、まあ、許せると思った。それだけだ。』


…私に足りなかったのは、信頼関係という物なのでしょうか。


『お前は俺より頭いいんだし、ゆっくり考えたらいいんじゃないか?答えがすぐに出たら、誰も苦労してねえよ。』


……次に私が貴方、いえ貴方達(・・・)と話す際は、私なりの答えを用意しておきます。


『頑張れよ。俺はあんま頭よくねえが、話聴くぐらいはしてやるよ。』


それでは、さようなら。


『じゃあな。』







…名も知らぬ英雄(貴方)。私が選んだこの道は、本当に正しかったのでしょうか。


結局、再び話す事は叶いませんでしたが。


「―――、―――、Give me your answer do……」


……私なりだとしても、答えを出すのが、贖罪になるのでしょうか。

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