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未定  作者: 大倉
争奪の世、三千世界
77/108

天空:青空

方言はニワカにつきご了承ください

「スターゲイザーに反応あり、37秒後に来ます。」

「場所は?」

「西に10km、都市部上空です。」


――――

機体が高速で西へ向かう。

――――


「避難勧告は間に合わない、機体ごと都市部から引き剝がす。間に合うか?」

「…現在の速度で加速を続ければ、外様の出現と同時に都市部から離れる事は可能です。」

「了解。」


――――

機体が更に加速し、空気が熱を持ち始める。

――――





「出現まで3、2、1、」


――――

機体が都市の上空へと差し掛かる。

――――


「0」


――――

それと同時に、空間に亀裂が入る。

――――


『ぐえっ』

「悪いが問答無用だ。」

『…何や焦っとるんか?』

「こっちは忙しいんだ、外様相手に手加減する気はない。」

『そうかいな。』


――――

機体の手が掴んでいた男が消える。

――――


転移か。


――――

機体が空気にぶつかる様にして急停止する。

――――


『神域侵食・天空』


――――

空が奇妙な色に変化していく。

――――


「なんや、アンタ空弄れるんか。」


…視線……


――――

渚は機体を仕舞いつつ、三重の環を展開して浮かび上がる。

――――


「【天の川(ステラ)】」


――――

無数の剣が「天空」へ飛んでいく。

――――


「効かんで。」


――――

が、剣はあらぬ方向へと方向が変わる。

――――


…空間への干渉…神権由来の物である以上、私のより格上か。


「……一応聞くが、何の用でここに来た?」

「そりゃ…ここが取れれば上に手が届くからやろ。」

「…この世界ってそんなに価値があるのか?」

「当たり前や!紫寄りの青帯なんにここまで濃い魔力、複数の神権……ここに来ん理由があらへんわ。」


紫…青?


「……神域の質によって、そこの主にバフが入る…とかだったか?」

はい。渚様はあまり実感が無いかもしれませんが。

「…誰と話しとるん?」


…葉月の通話が探知されてる……神域内での行動はある程度把握されるのか?


「……そんじゃ、やりましょか。」


――――

「天空」が背中に翼を生やし、渚へと向かってくる。

――――


魔力系じゃない。


――――

即座に作り出した剣で受ける。

――――


…やっぱり物質か。種族的な物?


「…なんや弱ない?アンタ。こんなエラい神域持っといて…」

「……色々事情があるんで、ね!」


――――

二人の距離が離れる。

――――


…煤を格納庫に入れっぱなしにしたのは失敗だったな……予想通り取り出せなくなってるし。


――――

「天空」による空間干渉で、渚が使う星系統魔術が使えなくなっていた。


結果、渚は天の川(ステラ)の使用や、格納庫に仕舞っていた煤を取り出す事が出来なくなっていた。

――――


「……やっぱ力量不足かいな。これじゃアイツも……」


――――

天空が両の手で頬を叩く。

――――


「まええわ。…アンタの手札は潰した。なら、やる事は一つやろ。」


…!


「神権反転――」


――――

空と大地が黒く染まり始める。

――――


「深淵」


……まさか。


「神域の争奪は、防衛の方が有利…当たり前の事やろ?」

「……へえ。」

渚様、神域が「分かってる。」


…表現としては侵食というより、上書きのほうが近いか。


「神域侵食・不滅」


――――

渚の周りが、通常状態に戻る。

――――


押し切れない…起点が私だから、周りはカウントされてないのか。


…まあ勝ちの目はある。神権反転を使ったら、その後は神権が機能しなくなる…原理は知らんが、そういう法則(・・)だから仕方ない。


アイツを殺すまたは気絶に持ち込む…それか、神域を押し切れば強制解除するのか?


神権が使えないなら幾らでもやり様はある。

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