天空:青空
方言はニワカにつきご了承ください
!
「スターゲイザーに反応あり、37秒後に来ます。」
「場所は?」
「西に10km、都市部上空です。」
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機体が高速で西へ向かう。
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「避難勧告は間に合わない、機体ごと都市部から引き剝がす。間に合うか?」
「…現在の速度で加速を続ければ、外様の出現と同時に都市部から離れる事は可能です。」
「了解。」
――――
機体が更に加速し、空気が熱を持ち始める。
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「出現まで3、2、1、」
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機体が都市の上空へと差し掛かる。
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「0」
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それと同時に、空間に亀裂が入る。
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『ぐえっ』
「悪いが問答無用だ。」
『…何や焦っとるんか?』
「こっちは忙しいんだ、外様相手に手加減する気はない。」
『そうかいな。』
――――
機体の手が掴んでいた男が消える。
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転移か。
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機体が空気にぶつかる様にして急停止する。
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『神域侵食・天空』
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空が奇妙な色に変化していく。
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「なんや、アンタ空弄れるんか。」
…視線……
――――
渚は機体を仕舞いつつ、三重の環を展開して浮かび上がる。
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「【天の川】」
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無数の剣が「天空」へ飛んでいく。
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「効かんで。」
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が、剣はあらぬ方向へと方向が変わる。
――――
…空間への干渉…神権由来の物である以上、私のより格上か。
「……一応聞くが、何の用でここに来た?」
「そりゃ…ここが取れれば上に手が届くからやろ。」
「…この世界ってそんなに価値があるのか?」
「当たり前や!紫寄りの青帯なんにここまで濃い魔力、複数の神権……ここに来ん理由があらへんわ。」
紫…青?
「……神域の質によって、そこの主にバフが入る…とかだったか?」
はい。渚様はあまり実感が無いかもしれませんが。
「…誰と話しとるん?」
…葉月の通話が探知されてる……神域内での行動はある程度把握されるのか?
「……そんじゃ、やりましょか。」
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「天空」が背中に翼を生やし、渚へと向かってくる。
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魔力系じゃない。
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即座に作り出した剣で受ける。
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…やっぱり物質か。種族的な物?
「…なんや弱ない?アンタ。こんなエラい神域持っといて…」
「……色々事情があるんで、ね!」
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二人の距離が離れる。
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…煤を格納庫に入れっぱなしにしたのは失敗だったな……予想通り取り出せなくなってるし。
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「天空」による空間干渉で、渚が使う星系統魔術が使えなくなっていた。
結果、渚は天の川の使用や、格納庫に仕舞っていた煤を取り出す事が出来なくなっていた。
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「……やっぱ力量不足かいな。これじゃアイツも……」
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天空が両の手で頬を叩く。
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「まええわ。…アンタの手札は潰した。なら、やる事は一つやろ。」
…!
「神権反転――」
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空と大地が黒く染まり始める。
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「深淵」
……まさか。
「神域の争奪は、防衛の方が有利…当たり前の事やろ?」
「……へえ。」
渚様、神域が「分かってる。」
…表現としては侵食というより、上書きのほうが近いか。
「神域侵食・不滅」
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渚の周りが、通常状態に戻る。
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押し切れない…起点が私だから、周りはカウントされてないのか。
…まあ勝ちの目はある。神権反転を使ったら、その後は神権が機能しなくなる…原理は知らんが、そういう法則だから仕方ない。
アイツを殺すまたは気絶に持ち込む…それか、神域を押し切れば強制解除するのか?
神権が使えないなら幾らでもやり様はある。




