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渚とエドガーの戦闘と同時に、アルケミストの支社の一つが壊滅的な被害を受けた。
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「寄りにも寄って、魔神収容してたとこか……」
「…恐らく、四人目の神かと。」
他の奴らが速攻で神域出してたのに対して、こいつはそれをせずここに来た。
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記録された映像には、エドガーではない第三者が映っている。
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「元からエドガーと組んでた、と考えるのが妥当か。」
「でしょうね。」
さて、私が相手すべきは……
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「よう楓。…あー、そんな顔すんなって。」
「…こっち来てから直ぐに回復魔術掛けられたし、体調も悪くないから。」
「……大丈夫だっての。」
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神の襲撃から、はや二週間が経過した。
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「うん、二人とも上出来上出来。」
「「…!」」
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季節は夏に差し掛かろうとしている。
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「源斗君は判断が早くなったし、悠華さんも上手く調整出来てるし……そろそろ、私が教える事は無くなるかな。」
「えー!」
「でも、まだまだ二人とも経験不足。」
「という訳で、君達三人を正式に星図に加えます。」
「「「!!」」」
「まあまあ激務だから頑張って!」
「……皆五等星なんだね。」
「楓はともかく、経験の無い俺らが六等星じゃ無いだけ温情な気もするな。」
「…で、明日からだよね!仕事!」
「三人で行くんだっけ?……でもさ、前で戦える人居ないよね。」
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三人の戦闘方法が確立された結果、軒並み全員が遠距離主体の戦い方になってしまった。
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「私なら前出れるけど…」
「でも本領は違うだろ。」
「……どうしようね。」
「うーん……あてはある、かも?」
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渚が半透明のモニターを見つめながら話す。
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「確定事項として蒸気旗艦と夜花祭は私が、二面鏡は刹が相手する。…他の神が居る以上何されるか分かったもんじゃないが、頼む。」
『わかりました。所在が分かったら教えてください。』
「葉月、魔神の補足は?」
「夜花祭の顕現時期、及び座標は確定しました。ですが、アルケミストから脱走した魔神に関しては未だ所在がつかめていません。」
「魔神がもろ顕現してるなら私でも探知出来るんだが…」
『まーだ弱ってるんじゃないですか?』
「か、神権絡みか……まあ、どちらにせよ場所は把握出来てない。」
「その他の魔神と魔物は適宜対処、未観測の物も同様。……で、調律者はまだ連絡つかないのか?」
「はい。一方的な報告は来ますが、こちらからのコンタクトは取れていません。」
「……まあいい、あっちにはあっちの事情があるんだろ。」




