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未定  作者: 大倉
第二章:2999
68/74

争奪の始まり

――――

渚は、無限に広がる草原に立っている。

――――


ここは……


「やあ、不滅。」

「…法則か。何の用だ?」

「フェーズが変わった事のお知らせをしようと思ってね。」

「……そりゃ、親切なもんだ。」


…体は動く。


「現在、世界の総数は三千を超えた。これからは、神と神の争奪がデフォルトだ。」

「私の世界はもう他の神と戦ったぞ。」

「これからは世界間を超えるのがより簡単になるんだ。それ以前でも超えられる神は超えられるさ。」


「で?どうして私を呼んだ?」


前みたいに魂だけって訳じゃない、やろうと思えば…


「お知らせの為だけだよ。」

「なら、今お前を殺してもいいんだろ?」

「出来るならね。」


――――

渚が煤を抜く。

――――


「【天の川(ステラ)】!」


――――

無数の剣が法則を囲む。

――――


「僕の力に頼り続けるなら、君は僕に勝てない…よ……」


――――

剣が法則に刺さる少し手前で、空中に静止する。

――――


「…そっか、君の世界の魔力は現実の力なんだっけ。」

「「星灯」」


――――

渚が黒い装束を展開する。同時に、静止していた剣が爆ぜる。

――――


「夜」

「法則無視!全能が作った疑似神権の力か!」


夜の直撃でも仕留められない、追撃を……


――――

黒い斬撃は法則へと向かい…

――――


「神権反転・「無法」」


――――

空で止まり、搔き消された。

――――


反転!直後の今なら「法則」が使えないはず……


「動かないで。」


――――

渚の体が硬直する。

――――


動けない…


「「法則」はこの世界の基礎。僕が定めた法則は僕含め全てが従うんだ。例外はあるけど。」

「逆に「無法」は一方的に押し付ける。極論君達の重力とかを億倍とかにして、僕だけ無法で逃れる…なんて事もできるよ。」

「あ、今君を縛ってるのは僕が君をここに呼んだからだね。君が自分の力でここに来れば、これは気にしなくていい。」


……まだ届かないか。


「向かってくる度胸はいいね。それじゃあ、また。」

「次は自力で来てね。」












――――

渚が目を覚ます。

――――


…完敗か。…というか、久々に寝て見る夢…?がこれか。


「葉月ー、天使の力ってお前が作った疑似神権なのか?」

「はい。疑似神権「光」と反転「闇」の二つを作り、持たせていました。」

「なら私も闇使えるのか?」

「いえ。渚様の天使の力には制限を付けているので、現在渚様が行使できる力以外は使えません。」

「へー」


煤は…闇吸ったからか。


「法則と戦って来たよ。これからもっと忙しくなるそうだ。」

「…承知しました、警戒レベルを上げます。」

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