撃ち放て!星をも穿つ魔弾!!
「――、―様、渚様。」
「…あー。おはよう、葉月。」
「おはようございます。」
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渚はコックピット内で目を覚ました。
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「やっぱ「消滅」の反動ヤバいね。「不滅」は使えなくなるし、私は私で気絶しちゃうし。」
「…気絶に関しては、FUに魔力を回していた最中に「不滅」が一時的に適用されなくなった事で現れただけかと。」
昔の状態で装束使った時の反動みたいなもんか。
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機体の外では、惑星の外殻が徐々に消滅していっている。
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……あれ。
「なあ葉月、あの欠片…消えてないよな。」
「そうですね。あのままだと落下しますね。」
「「………」」
「急げ!!」
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全速力で欠片の下に回る。
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…他は大丈夫か。…多分あの欠片だけ浮いてたりして、消滅が適用されなかったんだろう。
「このままだと重力圏に乗ります。」
「その前に壊す!」
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渚の魔力とFUの砕けた装甲が一つに纏まり、砲身が構築されていく。
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「――「星灯」!」
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砕けた機体の隙間から、白い炎の様にも見える装束が飛び出す。
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……名前だけ借りるか。
「【魔弾】!!」
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砲身から、膨大な魔力が放出される。
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「機体損傷拡大、機能停止まで残り8秒。」
「7、6、5」
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機体と欠片に罅が走る。
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「4、3、2、1、0」
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機体が止まり、砲身から射出されていた魔力が霧散する。
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…くそ、壊しきれてないか!
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それを確認するやいなや、渚はコックピットの外へ転移した。
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「「星灯」!」
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今度は白ではなく、黒い装束が展開され…
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「――夜!」
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黒い斬撃が三度、欠片へ放たれる。
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「…その程度の大きさなら、圧縮熱で燃え尽きるかと。」
「……ふう。」
下は……大丈夫そうだな。
「葉月、FU部隊は?」
「…欠員無し、全員が無事に戻ったようです。」
「ならよかった。スターゲイザーは?」
「……損傷未確認。問題はありません。」
「後で改めて調べといてくれ。念の為な。」
「畏まりました。」
さて…流石の私でも、重力圏の熱はちょっと堪えるし……
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星が煌めいた。
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