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未定  作者: 大倉
第二章:2999
59/75

第一幕

「まず、魔族の分類について――」

「魔術の基礎は――」


――――

あっという間に、午前の授業が終わった。

――――


……疲れた。知ってる事もあるけど、やっぱ知らない事の方が多いな。


「お疲れさまー。」

「お疲れ。」

「いやー、結構知らない事多かったよ。新鮮で楽しかった!」

「…まあ、大体の事は知ってたかな。」

「僕は半々ぐらいだね。」


「で、午後は先生の所行くんだっけ?」

「そうだね。」

「……昼は食うよな?」


――――

三人が昼ご飯を食べ終わる頃、チャイムが鳴り響いた。

――――


「せんせーい!」

「来たか。早速だが、外に出るぞ。」


――――

四人が外に出る。

――――


「奏楽ー!」

「はいはーい。」


…校長先生?


「悠華と源斗は奏楽に担当してもらう。楓は私ね。」

「質問です!何で分けるんですか!?」

「いい質問だ。私は魔術師としては二流なんでね、名実共に一流の人を呼んだだけだ。」

「…何で僕だけ?」

「お前みたいなタイプの担当が私だからだ。それじゃ行くぞ。」

「あーーー」


――――

楓が蒼に引きずられてどこかへと向かった。

――――

「…さて、まず源斗くん。君にとって、私はいい手本になると思う。という訳で、とりあえず模擬戦ね。」

「はい。」

「次に悠華さん。魔術の拡張がどういう物なのか、まずはそこからかな。見学でもいいし、源斗くんの前衛でもいいよ。」

「じゃあ前衛で!」

「おっけー。それじゃ――」


――――

奏楽が、炎の槍を複数生成する。

――――


「怪我しないようにね!」


――――

蒼と楓は転移門を使って、とある場所へ転移した。

――――

ここは……アルケミスト?


「ここはアルケミストの兵器開発部署。君と関係が無い部署だから、来るのは初めてなんじゃないかな?」

「まあ、そうですね。」

「術式回路とか、それが入ってる武器とか…後FUとかはこの部署の担当だ。」


FUも……あんまり僕には縁が無いな。


「銃器も扱ってて、今回はそれの下見だな。」

「…僕に扱えますかね。魔力扱えないんですけど。」

「……扱えはするんだろ?昨日、魔術部署に話聞いたよ。」


「知ってたんですか。」

「【魔弾(フレイキューゲル)】、周囲の魔力を集約し、それを発射する。集約はともかく、問題は発射だろ?」

「はい。寝てる時とかに、無意識で能力を暴発させてしまうので、普段は隔離室で過ごしています。」

「…銃は、ある程度火力の制御が効く。銃を介して君の魔術に枷を付けて慣らす。何れは自力で制御できる様に…という感じで考えてる。」


……出来るのかな。


「術式回路の仕組みは知ってるか?」

「…知らないです。」

「通常人の体に存在する魔力回路。これは第二の血管の様になっていて、これの形状によって使える魔術が変わる…と言われている。」

「術式回路は、そういった魔力回路を模した、または型を取った物だ。」


「幾らお前の魔術が特殊だとは言え、魔術は魔術だ。術式回路に落とし込む事も可能だろうし、不可だとしても外付けの力で制御は可能だろう。」


――――

職員から拳銃を受け取り、そのまま説明を受ける。

――――


「魔術制御用拳銃、その試作三号機です。魔術を行使した際、その魔術を掌ではなく銃口から発射、更に威力を大幅に下げます。」

「引き金ではなく、ご自身の詠唱で発射します。」

「こちらで試し撃ち出来ますので、お試しください。」


――――

楓が的に向かって銃を構える。

――――


…自分で使うのは久しぶりだな。


――――

銃身と銃口に魔法陣が展開され、同時に周囲の魔力が拳銃に集まり始める。

――――


「――【魔弾(フレイキューゲル)】!」


――――

集約された魔力が放出された。

――――













「いやー、派手に壊れたねえ。」

「すみません、すみません、すみません……」


――――

建物内部からは、外への風穴が空いている。

――――


「試作三号機では持たず…さらに制御も甘かった様ですね。後日完成品を魔術部署に送りますので、時折フィードバックを頂ければ幸いです。」

「弁償とかって……」

「いえ、問題ではありませんよ。ほら。」


――――

建物が巻き戻るように、徐々に修復されていく。

――――


「これは……」

「私達のスポンサーである方の力です。」


スポンサー……?


「…要するに、この世界の()だ。」

「……神様の力見るの初めてです。」


――――

用事が終わった二人は再度転移門を潜り、学校へと戻ってきた。

――――


「……うわあ。」


――――

校庭では、悠華と源斗が奏楽に蹂躙されていた。

――――


「奏楽ー!もう少し手加減してあげてー!」

「これでも手加減してますよ!」


――――

実際、悠華と源斗は槍の爆風を食らっても大した怪我をしていない。


それどころか、槍が直撃しないように調整されているようだ。

――――


「そろそろ属性増やすよー!」


――――

炎の槍に加えて、水の球が周囲を漂い始めた。それに触れた源斗が吹っ飛ぶ。

――――


「うーん凶悪。威力下げててあれか。」

「…下げてなかったらどうなるんですか?あれ。」

「切り傷ぐらいは付くと思うよ。流石に貫通までは行かない…と思う。」







「……今日はここまで。」


――――

悠華と源斗はボロボロになって、地面で伸びている。

――――


「今回私が使ったのは基礎魔術の範疇だよ。形状変化とか、細かな振り分けとかで同じ魔術でも結構変化するから、色々試していく事が大切だよ。」

「は…はい……」


…大人げない。


「フレイア!」


――――

伸びていた二人がヨロヨロと起き上がる。

――――


「今後も二人は私が担当するから、明日からもよろしくね。」

「「…はい。頑張ります。」」


――――

蒼が奏楽に近寄る。

――――


「奏楽。」

「はい?」

「スパルタすぎ。」

「あう」

「教える立場なんだから手加減する事。」

「あう」


――――

蒼が奏楽の頭を小突きながら話す。

――――


「…ま、後はいいかな。これからもよろしくね。」

「…はい。」


……心なしか嬉しそう?


「それじゃ、今日は解散。」







「…いやー、なんか懐かしかったです。」

「そろそろちゃんと卒業して欲しいんだが。」

「卒業はしましたが、私は先生の生徒です!」

「……そういうのは私が言うから良いのであって、奏楽が言っちゃ駄目だと思うよ。」

「それもそうですね。」

No.0(ナンバリング)シリーズ:崩落以前の兵器及び、それを改修した物の総称

First(FR)Second(SC)Third(TI)Fourth(FU)と、計四世代がこれまでに建造された


現代では主に大型の魔物や魔神との戦闘に使われる

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