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未定  作者: 大倉
第三幕
104/108

いつか、どこかの縁

――――

都市の上空に渚が現れる。

――――


…予想通り、今の私が見ないとコピーできないか。




それじゃ、始めるか。


――――

都市中の空が白く染まり、そこから無数の剣が降り注ぐ。

――――











「【魔弾(フレイキューゲル)】!」


――――

剣の魔力が(ほど)け、弾丸として放たれる。

――――


「……楓君、走れる?」


――――

楓が銃を取り出し、強化弾を自身の頭に撃ち込む。

――――


「行けます。」


――――

二人は剣が降り注ぐ中を駆け抜ける。

――――


……何で今更、










◆◇



――――

右目に(1)が浮かぶと同時に転移し、放たれた弾丸を避けた。

――――


えーっと次は…


――――

背後に盾を浮かし、出現した唯の攻撃を防ぐ。

――――


「…予兆は無いはずなんだけど!」

「感で防いだだけだ。」


――――

盾が爆ぜ、その衝撃を受けた唯は少し上空へと飛ぶ。

――――


「……あなたは誰?」


…あそっか、覚えてないのか。


「お好きにどうぞ。」何を名乗っても変わらないし。

「…目的は?」

「暴れたかっただけ。」現時点では合ってるかな。


◆◇◆


多分神権持ち…なんだけど、なんか妙な気配というか……


「ご明察、私は複数の神権を持ってるんだ。」

「……そんな人がなんで、」

「言っただろ?暴れたいだけだって。」



…悠華と楓君は10分ぐらいかな?……葉月さんは何で動かない?


まだ装束は切りたくないな、最低でも二人が到着してから。


――――

再び遠方から弾丸が渚へ飛ぶ。

――――

◆◇


また来た、


――――

上空へと転移し避けようとするが、弾丸は渚を追って曲がる。

――――


……あー、そういえば追ってくるんだっけ…弾くか。


――――

生成した白い刀から魔力を抜き実体化させ、弾丸を弾く。

――――


弾いたのは…追って来ないか。


――――

再び下に転移する。

――――

◆◇◆


…あれって弾けるんだ。……いや、魔力を持たない物なら干渉できるんだっけ…にしてもじゃない?


◆◇


「時間稼ぎならご自由に。私は別に急いでないからね。」どう動いても先は変わらないっぽいし。

「…あなたは何が目的なの?暴れる、とは言ってたけどそれだけとは…ちょっと思えない。」

「さあね。」話しても何も変わらないなら、無駄な心労を掛けないようにしたほうがいいだろ。


◆◇◆


複数の神権……その「複数」が何個かわからないのが怖いな。


「その神権、あなたは一体何個持ってるの?」

「……ざっと1000個?もう少し多いかも知れないが、大体はこんなもんだ。」

「千って…」

「無闇矢鱈に振るうつもりはないさ。」


…皆は下で待機しつつ剣の対処してる、二人はあと5分ちょっと……


◆◇


…まあ、万事順調なのも面白くないか。私が観たいのは全力だし。


――――

渚の右目は(6)を出す。

――――

◆◇◆


……もうちょっと時間縮めたかったけど、しょうがないか。


「…風詠」


――――

黄色い花弁と共に、葉とともにそよぐ風の色をした装束が展開される。

――――

◆◇


…そりゃ使えるか。前も使ってたし。


「咲いていいのか?また散るのかは知らないが…」

「…後は今の人に任せようと思って。私達みたいな人は、むやみに干渉しない方がいいでしょ?」


「なんだ、覚えてるのか?…忘れてたっぽかったのに。」

「…どういう事?」


…あー、無意識か。「追憶」の影響受けてるのかな?


「何でもないさ。じゃ、始めようか。」


――――

唯の周りが白く染まり、そこから剣が飛んでくる。

――――


……あれ。


――――

が、剣は唯を透けて飛んでいく。

――――


…成程?「現実」でやったのと似た感じで透けてるのか。


――――

唐突に、剣を巻き込んだ竜巻が発生する。

――――


「夜!」


――――

白い斬撃が竜巻を切り裂くが、唯はそれを透けて躱す。

――――


…いや、また別の理屈か。


――――

渚は左を向き、再び現れた唯と競り合う。

――――

◆◇◆


やっぱり読まれてる…私だけじゃ倒し切るのは無理か。


二人は…あとちょっとか、もう少し粘りたいなー……


「さっきの、どういう理屈で避けたんだ?」

「私もよくわかってないし、話す義理もないでしょ。」

「…それもそうか。」


――――

互いに弾き合い、距離が離れる。

――――


こっちの攻撃も当たらないけど、向こうのも当たらない…というか当ててこない?


――――

剣の雨が止み、渚が振り上げた刀が白い炎を纏う。

――――


「避けるか受けるかするといい!避けた場合の被害を無視できるならな!」


迎え撃つしかないか!


――――

歪んだ空間が唯の刀に纏わりつき、陽炎の様になる。

――――

◆◇


「祝福」「輪廻」、反転「恒星」「空想」……


――――

白い炎が更に輝きを増す。

――――

◆◇◆


「空は一つ、彼の(それ)を以て、私は命じる。」私が命じる。


――――

空間が唯の持つ刀へと集約されていく。

――――


「時も一つ、私は其を以て、それを為す。」為さねばならぬ。


――――

狂花は「空間」「時間」「運命」の力が人に渡った際に発生する、未来の先取り。


本来、季節外れに咲いた花は枯れ、消えてしまう。

――――


(しか)して、先は依然見通す事無く。」


――――

が、彼女の奇妙な資質と「破損」の影響により…彼女は未来で再び顕現した。

――――


「然し、見通す事叶わずとも…私は依然、先を見据える。」


――――

陽炎の出力が上がる。

――――

◆◇


「空間」「時間」、あと「運命」か。


――――

右目の賽子は回り続けている。

――――


……茶々を入れるのは無粋、とでも思ってるのか?


――――

二人は空に足を掛け、互いに向けて跳躍する。


そして、白い炎と陽炎が衝突する。

――――

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