いつか、どこかの縁
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都市の上空に渚が現れる。
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…予想通り、今の私が見ないとコピーできないか。
それじゃ、始めるか。
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都市中の空が白く染まり、そこから無数の剣が降り注ぐ。
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◆
「【魔弾】!」
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剣の魔力が解け、弾丸として放たれる。
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「……楓君、走れる?」
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楓が銃を取り出し、強化弾を自身の頭に撃ち込む。
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「行けます。」
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二人は剣が降り注ぐ中を駆け抜ける。
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……何で今更、
◆◇
!
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右目に⚀が浮かぶと同時に転移し、放たれた弾丸を避けた。
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えーっと次は…
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背後に盾を浮かし、出現した唯の攻撃を防ぐ。
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「…予兆は無いはずなんだけど!」
「感で防いだだけだ。」
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盾が爆ぜ、その衝撃を受けた唯は少し上空へと飛ぶ。
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「……あなたは誰?」
…あそっか、覚えてないのか。
「お好きにどうぞ。」何を名乗っても変わらないし。
「…目的は?」
「暴れたかっただけ。」現時点では合ってるかな。
◆◇◆
多分神権持ち…なんだけど、なんか妙な気配というか……
「ご明察、私は複数の神権を持ってるんだ。」
「……そんな人がなんで、」
「言っただろ?暴れたいだけだって。」
…悠華と楓君は10分ぐらいかな?……葉月さんは何で動かない?
まだ装束は切りたくないな、最低でも二人が到着してから。
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再び遠方から弾丸が渚へ飛ぶ。
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◆◇
また来た、
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上空へと転移し避けようとするが、弾丸は渚を追って曲がる。
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……あー、そういえば追ってくるんだっけ…弾くか。
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生成した白い刀から魔力を抜き実体化させ、弾丸を弾く。
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弾いたのは…追って来ないか。
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再び下に転移する。
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◆◇◆
…あれって弾けるんだ。……いや、魔力を持たない物なら干渉できるんだっけ…にしてもじゃない?
◆◇
「時間稼ぎならご自由に。私は別に急いでないからね。」どう動いても先は変わらないっぽいし。
「…あなたは何が目的なの?暴れる、とは言ってたけどそれだけとは…ちょっと思えない。」
「さあね。」話しても何も変わらないなら、無駄な心労を掛けないようにしたほうがいいだろ。
◆◇◆
複数の神権……その「複数」が何個かわからないのが怖いな。
「その神権、あなたは一体何個持ってるの?」
「……ざっと1000個?もう少し多いかも知れないが、大体はこんなもんだ。」
「千って…」
「無闇矢鱈に振るうつもりはないさ。」
…皆は下で待機しつつ剣の対処してる、二人はあと5分ちょっと……
◆◇
…まあ、万事順調なのも面白くないか。私が観たいのは全力だし。
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渚の右目は⚅を出す。
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◆◇◆
……もうちょっと時間縮めたかったけど、しょうがないか。
「…風詠」
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黄色い花弁と共に、葉とともにそよぐ風の色をした装束が展開される。
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◆◇
…そりゃ使えるか。前も使ってたし。
「咲いていいのか?また散るのかは知らないが…」
「…後は今の人に任せようと思って。私達みたいな人は、むやみに干渉しない方がいいでしょ?」
「なんだ、覚えてるのか?…忘れてたっぽかったのに。」
「…どういう事?」
…あー、無意識か。「追憶」の影響受けてるのかな?
「何でもないさ。じゃ、始めようか。」
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唯の周りが白く染まり、そこから剣が飛んでくる。
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……あれ。
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が、剣は唯を透けて飛んでいく。
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…成程?「現実」でやったのと似た感じで透けてるのか。
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唐突に、剣を巻き込んだ竜巻が発生する。
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「夜!」
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白い斬撃が竜巻を切り裂くが、唯はそれを透けて躱す。
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…いや、また別の理屈か。
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渚は左を向き、再び現れた唯と競り合う。
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◆◇◆
やっぱり読まれてる…私だけじゃ倒し切るのは無理か。
二人は…あとちょっとか、もう少し粘りたいなー……
「さっきの、どういう理屈で避けたんだ?」
「私もよくわかってないし、話す義理もないでしょ。」
「…それもそうか。」
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互いに弾き合い、距離が離れる。
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こっちの攻撃も当たらないけど、向こうのも当たらない…というか当ててこない?
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剣の雨が止み、渚が振り上げた刀が白い炎を纏う。
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「避けるか受けるかするといい!避けた場合の被害を無視できるならな!」
迎え撃つしかないか!
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歪んだ空間が唯の刀に纏わりつき、陽炎の様になる。
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「祝福」「輪廻」、反転「恒星」「空想」……
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白い炎が更に輝きを増す。
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◆◇◆
「空は一つ、彼の其を以て、私は命じる。」私が命じる。
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空間が唯の持つ刀へと集約されていく。
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「時も一つ、私は其を以て、それを為す。」為さねばならぬ。
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狂花は「空間」「時間」「運命」の力が人に渡った際に発生する、未来の先取り。
本来、季節外れに咲いた花は枯れ、消えてしまう。
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「而して、先は依然見通す事無く。」
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が、彼女の奇妙な資質と「破損」の影響により…彼女は未来で再び顕現した。
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「然し、見通す事叶わずとも…私は依然、先を見据える。」
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陽炎の出力が上がる。
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◆◇
「空間」「時間」、あと「運命」か。
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右目の賽子は回り続けている。
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……茶々を入れるのは無粋、とでも思ってるのか?
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二人は空に足を掛け、互いに向けて跳躍する。
そして、白い炎と陽炎が衝突する。
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