1000と少し
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複数の魔法陣が展開され、部屋の中を漂っている。
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肉体編集分完了。第六感、及び「イスカリオテ」用の分も完了…最終確認を開始……
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葉月が魔法陣に触れると、魔法陣の中を光が流れていく。
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……そういえば、直に十日立ちますね。
「戻ったぞー。」
「目的は果たしましたか?」
「上々。「輪廻」「祝福」「夢想」「支配」…とその他。」
「準備は…終わってるみたいだが、私がする事あるか?」
「……渚様の体を編集するので、一時的に「不滅」を解除していただければ。」
「了解。」
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「不滅」が解除され、其れの体が不安定になる。
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「この状態だとちょっと不安定なんで、早い所終わらせてくれ。」
「承知しました。」
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其れは中央に配置されている椅子に座った。
そして、其れの周囲に魔法陣が寄ってくる。
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「これ使うのか?」
「はい。天使の能力の基本は、基礎魔術と同じ形態ですので。」
「へー。」
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魔法陣が金色に光る同時に、葉月は魔法陣を其れの中へと入れていく。
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「違和感等ありませんか?」
「んー…元に戻っていく感じ?はするかな。」
「そうですか。」
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其れは葉月に身を任せるように、目を閉じる。
部屋は静かなまま、魔法陣は其れの中へと入っていく。
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「……殺すなら今だぞ。」
「私では、今の渚様には敵いません。」
「今は「不滅」も「法則」も解除してる、腹なり頭なり刺さされたら死ぬさ。」
「……何時か話したかもしれませんが、私の行動原理は「人の安寧」です。ですがこれは最終的な物であり、途中経過で何が起きたとしても、最終的にそれに辿り着ければ…私はそれでいいのです。」
「その結果が私か?」
「はい。…どの道、あの世界を先に進めるには私以外の神が必要でしたから。」
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展開されていた魔法陣が消え、其れの髪と目の色が黒に戻る。
同時に、再び「不滅」が付与される。
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「…「全能」はこれから起こり得る未来全てを知覚します。それに伴い、渚様の処理能力を上げさせて頂きました。」
「……特に変わってない気がするが。」
「通常出力ではなく許容量を上げたので。」
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えーと戻ったのは……第六感と…
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其れの頭上に三重の環が展開され、其れが一瞬浮き上がる。
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……違和感なし、すぐ動いても大丈夫っぽいかな。
「最後だから聞く。…言い残す事はあるか?」
「…渚様がかつて消去した記憶を、勝手ながら戻させて頂きました。以上です。」
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葉月の魂から「全能」が抜かれ、芯を失った炎が消えていく。
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記憶………
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力を失い倒れた義体の前で、渚は立ち尽くす。
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………………まあ消して正解だったかな。
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頭上の環が光を増す。
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こんなん持ってたら、色々な物が怖くなる。
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髪は白く染まり、目は金色に変わり、背後には六つの幾何学的な翼が浮かぶ。
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……精一杯やれば、「全能」でも見えない所を越えられるかな?
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渚が浮き上がると同時に、明るい朝焼けの様な装束を展開する。
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そろそろ来そうだし……まあ精一杯、やってみようか。
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星が煌めいた。
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普通は神権を抜き取られても魂は消えない
本来魂は無いが、魂がある事前提の物が差し込まれた為、逆説的に生成されたのが全能の魂




