親戚
3話目の階級を表す指輪をバッジに変え、ハルやユウがしているのを指輪を金色で青色のスイレンの模様が入っているぴったりな腕輪に変えました。
(説明するより、3話目を見て頂いた方が分かりやすいかも知れません。)
6話の2日後を4日後に変更しました。
お手数をお掛けします。
次の日。
親戚の1人が兄の家にいきなり22時に来て、海月がうちの子供の遊び相手になって欲しいと言って来たらしい。
そして今、夜の散歩から帰って来るなりその話をしていた。
親戚の人の名前は愛川和希。
2人の子供と3人で暮らしている2児の父だ。
妻は病気で2年程前に死んでしまったらしい。
葬儀に行った事はないが、蒼空と海月の父の和人の弟でよく家に来ていた。
その目的は、子供と遊んで癒される為。
蒼空とはよく遊んでくれていたらしい。
海月は、遊んでいたとしても覚えていない。
何があったのかは知らないが、海月が6歳ぐらいから折り合いが悪くなって全然来なくなったからだ。
「海月ちゃん、だめか?」
「良いですよ」
「本当か!!」
驚いた顔と嬉しそうな顔が混じりあっている。
その確認作業に頷くと、嬉しそうな顔に変わった。
「……どれぐらいに行った方がいいんですか」
蒼空はさっきまで駄目と言っていたが、本人が行くと言ったからか、次の話に進んで行った。
「出来れば、今週中に……。」
チラッと、和希が海月の方を覗いた。
「私は大丈夫ですよ」これで、期待に応えただろう。
「期間はいつぐらいまでですか。
何で行くかも今決めましょうか。」
そうやって蒼空が質問をして、和希が出来る限り答えて、更に海月がそれに応えた。
30分程して、和希は帰って行った。
「早速用意するのか?」
「うん」
部屋に戻った。
準備も終わった頃には、23時を過ぎていた。
歯磨きをしようと、部屋を出た。
歯磨きをしていると、声を掛けられた。
「準備、終わったのか」
少しビクッとしてしまったが、ちゃんと終わらせたよと言った。
「そうか」
もう高2だもんなと小声で言っているのが聞こえたが、聞こえない振りをした。
「おやすみ」
足音を鳴らしながら進んでいる蒼空に返した、おやすみなさいと。
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あれから3日後の日曜日、午前11時。
「海月をよろしくお願いします」
蒼空が、車越しから和希に言った。
「うん。ごめんね、連れて行って。」
申し訳なさそうな顔をしている。
「いえ、海月が決めた事ですので。」
「そうか、じゃあもう出発するね」
蒼空が車から離れて、車が動いて駐車場を出た。
後ろを見ると、蒼空は少し悲しそうな顔をしていた気がした。
1時間程車に揺られて、駅の道に止まった。
「何か食べたい物でもある」
此方を向かずに聞く。少し上を見ているので、ミラー越しに見ているのかも知れない。
「特にないです……。」
「…好きな食べ物とか嫌いな食べ物は」
「特にないです。食べる事に楽しみはあまりありませんので。」
「そうか。
適当に買ってくるから、少し待っていてくれ。」
和希は気まずくなったのか、海月を置いて車を飛び出た。車のエンジンはそのままにしたまま。
15分程で帰って来た。
運転席に座って、海月の方を向いてきた。
「パンかおにぎり、どっちが良いかな」
「パンで………。」
何も言われず袋を渡され、車が出発した。
「それは海月さんの分だから、好きに食べて良いよ」
「ありがとうございます」
カサカサと音が鳴る。
中に入っていたのは、10cm程のチョコクロワッサンと少し大きめのクリームパンだった。
チョコクロワッサンを取り出して、袋を開けた。パンッと少し音が鳴って、ビクッと少しした。
袋からチンアナゴみたいに少しだけ出して、一口食べる。
板チョコは、少し柔らかかった。




