解放後、ほどけた緊張と重たくなった瞼
「ソートミーさんが誘ったという事で良いですか?」
ソウはソートミーの方ではなくウミの方を見て言うので、勢い良く頷いた。
ソートミーは…絶望というかなんというか嫌そうな、助けを求めるような顔をしていた。
それを知らないふりをして、そっぽを向いた。
流石に知らぬが存ぜんでテントに帰ろうとすると、どうなるか分からないから、その場で言われる事をただ待つことにした。
「まぁ良いでしょう。今回は不問とします。
ウミ、私は貴方に用があります。
付いてきて下さい」
ソートミーはほっとしていたが、ウミにとっては更に嫌な状況だ。
此処で断る方が不自然で、信頼度も下がるだろう。
(どうせ、断っていも命令で行くしかないし……。)
心の中で溜息をついてウミは、テントがある方角に背を向けて歩いているソウの後ろを歩いた。
後ろを向くと、ソートミーは安堵している様子だった。
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「ウミは、何故あんなにもノア様と親しいのですか?」
ソウが何故年下そうなノアに敬称を付けるのかを疑問に思ったが、答える。
「昔、何回かあった事があるらしいです」
「らしい?」
ソウが足場が安定している所で止まって此方を向いた。
ウミの足場はあまり安定はしていない、そして、頭の上にはてなマークでも浮かんでいるようなウミだ。
「私も詳しくは知りませんが、ノア様がそう仰っていました。」
「……そうですか」どんな顔をしていたのかは分からないが、また歩きだしウミもついて行く。
見覚えのないテントに連れてこられた。
「どうぞ、好きな所に座って下さい」
上司が座っていないのに、部下が座るのは何か違うと思い座らなかった。
(逃げないのに…)
ソウは、テントに1つだけある出入り口を塞いでいる。
チャックを閉めて、その前にそうだからが立っている、だからそうは座れない。
(この場合、座ってた方がこの人にとって安心なのかな?)
そういう事ならと、自分なりの解釈を出してアウトドアチェアに座った。
思っていたよりも、安定していた。
「未来視を持っていると聞きました。
どういうモノなのかを教えて頂きたい。」
この土地の安定度に感激していると、話し掛けられる。
地面をみていた顔を上げて、ソウの顔を見ながら答えた。
「私の能力は、可能性を見るだけです。
未来視なんて大層な凄い能力ではないです。
言い換えるなら想像力が人よりも凄いとか、ですね。」
「それは…どう見えるんですか?」
ヒロと同じ質問をしてくるソウを見て、少し笑いが顔に出てしまうが、ヒロと同じ回答をした。
「可能性を視る能力……。
珍しいと思いますが私が正しければ貴方は紫ではなく青と思うのですが何故紫なのですか?」
「知りません……。」
「では、能力者塔に入る前に任務とかこなしましたか?」
「…………あります。」
「それなら納得ですね。」
ウミには階級と任務の事の関係性は分からないが…多分これでいいのだろう。
本人も納得している事だし………。
「これで用も終わりましたので、好きにしてくれて構いませんよ」
「……………」
(好きに?じゃあ……)
「では………、失礼いたします」
椅子から立ってソウに一礼をし、テントのチャックを開けて外に出た。
(チャック、開けたままで良いよね?)
少し不安だったが、外から閉めれないのでテントを後にした。
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テントを出た後、此処に来た時に入っていたテントに戻った。
(好きにしていいらしいし、寝ようかな……)
疲れてしまった。
2つあるアウトドアベッドの1つに寝転んだ。
身体が一瞬にして重くなった。
(布団とかはないけど、このまま寝られそう………。)
今日はいつもの倍程、瞼が重かった……………。




