騎士塔
ピピピッピピピッピピピッピ
持って来た目覚まし時計を止める。
スマホは此処からだと圏外だが、色々な機能は使えるらしいが充電の仕方が分からないし、蒼空に連絡する必要もあるので、和希に渡して置いた。
「これで、定期的にメールを送ったり返したりしてください」と言って。
当然、電話等には出ない様に言っておいた。
まぁ多少怪しまれても、頑張って誤魔化そうと思う。
生きている時、帰る時に考えようと思っている。
昨日、夕食を抜いたせいか、お腹が空いている。
トイレに行って、歯磨きをした。
パジャマから普段着に着替えて、鍵を持って部屋を出た。
ガチャッと鍵を閉めて、廊下を歩き、階段を置いて行く。
食堂に着いた頃には、やはり少し息切れしていた。早く体力を付けて慣れなければ。
今は9時、人は少なかった。
昨日の図書館程ではないが、10桁にはいかない程だった。
切符を取るのにも並ばずに済んだ。
傀儡に切符とカードを渡し、返して貰う。
出て来た朝食を貰って、カウンター席に着いた。
選んだ朝食は、コーンポタージュとパンだ。
因みに飲み物は、自由に取っていいお茶と水から、水を拝借してきた物だ。
ウミはあまり食に興味はないが、普通に美味しい。
「おはよ〜。
随分、美味しそうに食べてるね〜。」
「おはようございます。」
「朝はパン派なんだね。」
「…どちらかと言えばパン派ですね。」
「朝もパンなんだ。」
その言葉を聞いた時、少しゾッとした。
「僕はもう行くね。朝食楽しんで」
そう言って、ご飯を取らないで食堂を出て行った。
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ウミが日本に帰って4日後の午後13時ちょっと過ぎに、ハルはウミの部屋の前に来ていた。
息を吸って吐いてを1セットしてから、ノックをした。
コンコンッ、少しして扉の開く音が聞こえた。
「ハル、さん?」
「突然すみませんが、ウミ様への任務があるようですので一緒に来てくださいませんか」
それは質問ではない。確認だ。
「何か持って行く物とかってありますか?」
「それは此方で用意をしている筈ですので大丈夫です。」
「少し準備をしてくるので、待っていて下さい」
何の準備をするのだろうと思いながら、分かりましたと応えた。
2,3分程して、ウミがお待たせしましたと部屋から出て来た。
どちらも話さないまま、騎士塔に入った。
「騎士塔に任務があるんですか?」
小さめな声で聞いてくるウミにハルはそうですと答えた。
それに付け加える。
「ほとんどの場合能力者に手紙や命令書が届いたり、騎士が来て知らせに来たりします。
その後に、王城に行けと書かれてあるか、内容が書いてあったり、内容を知っている場合は直接仕事をやる事もあります。
騎士塔に行けとの命令は本当に稀な事です。」
騎士塔の敷地に入ると、稽古をしていた。
手合わせをしていたり、教えていたり。
建物の中に入って、20階程上がった所の廊下に出た。其処の一室をノックする。
「能力者塔から来た青のハルです。
ウミ様を連れて参りました。」
「入れ。」
遠い声だが、それでもイケボの声が聞こえてくる。その声の言う通りに、部屋の中へ入った。ウミも。
「呼び出して済まなかったな。
これがウミに頼みたい仕事だ。」
さっきのイケボを出していた2,30代ぐらい男がウミに1枚の紙を自らの手で渡した。
ウミは受け取り、それに目を通している。
「どうだ、いけそうか?」
「無理です。」
「何故だ?」
ウミに笑顔で寄ってくる。
「私には、運べません。」
「ではこれを貸してやろう。
それが説明書だ。」
男が自分のズボンのポケットから何かを出して、机にある1枚の紙と共に渡した。
ハルの角度と男の手の大きさで、どんな物なのかは見えなかった。
「これを踏まえてもう一度聴く、出来そうか?」
1枚の紙、説明書らしき物に目を通しているウミに真剣な眼差しで聞く。
それにウミは答えた「行けると、思います」と。
「ふっ、そうか。
では其処に書いてある通りにしろ。
もう行っていいぞ。」
元々座っていた席に座って、何かの資料を見始める。
ウミは貸して貰った何かと説明書を自分のズボンのポケットに入れて扉に手を掛けた。
「失礼しました。」とハルが一礼する。
「しっ、失礼しました」
扉を開けていたウミが、ハルに続いて少し焦りながら言った。
リアルな用事&書き留めがなくなりそう&設定を見直したいため、9日ほどお休みをいただきます。再開後は、しばらく投稿時間が前後したり、不定期になったりするかもしれません。マイペースになりますが、またお付き合いいただけると嬉しいです!




