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此の世界の文字

何処かの屋敷みたいな外観の図書館。

「大きいですね」


図書館に入り、歩いてく。

「此処は大都だからね。

それに、皇宮が図書館を運営しているし。

ちょっと此処で座って待っててね、すぐ戻るから。」

受付の前にある席にウミを座られせ、ノアは1人で受付に行った。


見回すが人は、受付の2人とノアとウミぐらいしか見当たらなかった。


中には人が居るのだろうか。

此処からでは少し遠いが、ノアが何かをを出している。通行料みたいな物があるのだろう。


「終わったよ、行こうか」

此方に笑顔で駆け寄って来て、手を差し伸べて来る。ウミはそれを取り、ついて行った。


「文字は読める?」

本を見るが、何と書いてあるのか分からないので首を振る。


だが、すこし形が日本語や英語に近い気がした。


「リヴェンドラ語、此の世界の共通文字だよ。

因みにこの世界の名前もリヴェンドラ。

はい、ノートあげる。」


何処からか出したのか、ノアの後ろからノートが出て来た。

ウミが困惑して居ると、もしかして文字とか勉強は嫌?と、聞いてきた。

確かに勉強はどちらかというと嫌いだが、此方の本には少し興味が有るので、別に良いだろう。


どういう事なのなのかは分からないが、ノートを受け取った。


だが、どうしても、どうしても、ノートを何処から出したのか気になり、抗った末に聞いてみることにした。


「文字を覚える事は良いのですが、何処から出したのですか?」

「ん?あぁ、ウミに言ってなかったな。

僕の能力で自分の部屋から取ってきたんだ。

僕の能力は瞬間移動。

物も生き物も大体僕が行った場所か、正確な地図や座標が分かられば取れるし行けるんだよ。」

はいどうぞと筆記用具出してウミに差し出してきた。

ノアが手を離したからそれを掴んでしまった。


「こんなに人が少なくても図書館だから、なるべく静かに文字を教えてあげるよ」


受付よりも奥に入る。

本がいっぱい、たくさんある。

本の匂いがする。

人は、数人(手で数えられる数)いた。


中にある席に付いて、ノアが文字を覚える用の絵本を持って来た。5冊の絵本を。

意外にもノアは教えるのが上手かった。


「もう6時だね。そろそろ終わろうか。」

椅子から立って伸びをしているノアを見て、頷く。頷いていたのを、ノアには見えているのかは分からない。


「最後に綺麗な景色が見れる場所に行こうか。」



図書館を出て、30分程歩いてたり階段を登ったりして行くと…。


「凄く綺麗じゃない!

僕のお気に入りなんだ〜」

あまり上を見ずに、下の方をずっと見ていた目をと顔を上にあげた。


“夕焼け”だった。


それも、高い所から見た夕焼け。

遮蔽物がなく、いや、一応城壁があるが、その下に湖があり、其処に反射している夕陽も凄く綺麗だ。

凄く、凄く綺麗で神秘的だった。


「きれい……」

「でしょ!!

嬉しいな〜、ウミも綺麗って言ってくれて」


無意識なウミの1言にノアは反応した。

満面の笑みをウミに見せるノア。


「そろそろ帰ろうか。」

15分程見ていた夕焼けは、さっき寄りも太陽は沈んでいた。

「はい」

ノアが差し出している手を掴んだ。

「目、瞑ってね」

「えっ」

「行くよ」


急いで目を瞑った。

目を瞑ったすぐ後に、ノアにこの世界に連れてこられた時と一緒の感覚に入ったが、来た時よりも短かった。


「開けても良いよ」

目を開けると、能力者塔の壁の前だった。

てっきり、来た時と一緒の部屋だと思っていた。

ノアがコントロールルームの扉をコンコンとノックした。


「どうぞ」と顔に笑顔はなく、真面目な顔になって紙を渡していた。


昨日とは違う騎士だ。

ノアとウミが手を繋いで居るのに驚いてか目を見開いて少し固まっていたが、うゔんと咳払いしながら、男は中に入って扉を開けてくれた。


能力者塔の中に入って階段を登る前にノアがいきなり止まるので、ウミも止まった。


「僕の能力で、ウミの部屋の前まで連れてってあげようか?」


どちらの方が良いのだろう。

能力を使うと負担が掛かるかも知れないが、階段をウミと一緒に登るのも体力は使うし、ウミ的にも気まずい。

それに、あの感覚はあまり好きではない。

むしろ嫌いな方だ。

だが、気遣いを無下にするのも無礼だろう。

(失礼かも知れない。)


「その申し出は大変喜ばしいですが、私は体力を付けたいので登ります。

ノア様まで、私の体力作りに気を使ってくださらなくて結構ですので。」


ノアの手からスルリと自分の手を逃がして言った。だが、ノアはすぐに掴み直し「じゃあ、僕も登ろう〜」と言ったのだ。


「別に、私1人でも道は分かりますので…」

「違うよ。

僕も体力はない方だから、一緒に登ろう。」

さっきの騎士に見せていた表情とは違い、柔らな笑顔見せてくれた。見せた。


「それじゃ、ゆっくりと行こうか。」

手を繋ぎながら、ウミの部屋の前まで来た。


「じゃあ、また明日」

スルリと手から手が抜けて、消えていった。


部屋に入る。

少し大きめの白色ベッドと、机と椅子が2つ。

窓はなく、陽の光も差さない。

換気は一応されるらしい。


「寝よ」

持って来たパジャマに着替えて、寝てしまった。

荷物の整理やお風呂等にも入らずに。

歯磨きと起きる時間のセットだけはしておいて。

来週の木曜日まで投稿をお休みします。

今日の正午少し前に1話だけ投稿します。

読んでくれると嬉しいです。

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