第八話 試験
※今回の前書きは少し長くなります。本文からお読みいただいて構わないです。
今回から新章「学園編」がスタートします。
今回のテーマは爽快です。
男、女関係なく興奮するような「なろう」定番のあのシーンがあります。
これを見た瞬間もうドーパミンがえぐいです。
本当です。
少なくとも僕は自分で書いて、読んでもうドーパミンがたくさん溢れ出ました。
もうやばいです。
本当です。
何度も言います。
ドーパミンです。
王都の象徴とも言える、壮大で歴史ある建造物
――それが『王立魔法学園』だ。
シャロンが誘拐されたあの緊急会議から数週間、
俺とニアは特例での受験を認められ、入学試験の会場へと足を運んでいた。
周りを見渡せば、15歳前後のエリート貴族や、
各地から集まった天才と呼ばれる特待生候補ばかり。
そんな中に、10歳の俺とニアが並んで立っているのだから、
当然のように周囲の視線が集まる。
「おい見ろよ、あんなガキが受験か?」
「アークライト家の神童とかいう噂だが……フン、どうせ親の七光りだろう」
コソコソと向けられる、侮蔑と嫉妬の混じった視線。
隣にいるニアが、不快そうに黒い猫耳をピクリと動かし、
俺の袖をぎゅっと握りしめてきた。
「ルイス様、あいつら、ルイス様の凄さを何も分かってないにゃ……」
「いいんだよ、ニア。すぐに静かになるから」
俺はニアの頭を優しく撫で、安心させる。
ベタ惚れな彼女の耳が嬉しそうにピコピコと跳ねるのを見ながら、
俺は最初の試験である『魔力測定』の列に並んだ。
試験官の前に置かれているのは、直径1メートルほどの巨大な水晶
――【魔力測定器】だ。受験者が手を触れることで、
魔力の量に応じて水晶が「白(E)」から「金(S)」へと輝き、
その数値を弾き出す仕組みらしい。
「次、ルイス・フォン・アークライト」
名前を呼ばれ、俺は一歩前に出る。
周囲の受験生たちが「小僧の限界を見てやろう」と
ニヤニヤしながら注目していた。
(手加減……するべきなんだろうけど、シャロンを拐った組織に俺の存在を誇示するためにも、ここは目立っておくか)
俺は一呼吸置き、水晶にそっと手を触れた。
そして、体内の魔力総量(ランクS:規格外)の、
ほんの『一割』ほどを意識して流し込む。
瞬間。ピキッ――パリリンッ!!!
激しい爆音と共に、測定器の最高級水晶が、
眩い黄金の光を放った直後に粉々に粉砕した。
「なっ……ひ、悲鳴を上げる間もなく、測定器が、爆発した……!?」
試験官が椅子から転げ落ち、書類をぶちまける。
会場全体が、水を打ったように静まり返った。
受験生たちのニヤニヤ顔は完全に凍りつき、
顎が外れそうなほど口を開けて俺を見つめている。
「す、済まない。魔力が規格外すぎて、測定器が器として耐えきれなかったようですね」
俺が何食わぬ顔で手を離すと、試験官はガタガタと震えながら、
白紙の評価シートに震える手で『規格外(計測不能)』と書き込んだ。
◇
驚愕が冷めやらぬまま、
次は広大な演習場での『実技試験(魔術)』へと移る。
的となるのは、対魔術用の頑丈なゴーレム(防御力Cランク)。
これをいかに強力な魔術で破壊、あるいは傷つけられるかが評価対象だ。
「次、ルイス。先ほどの魔力は認めるが、実戦で魔術をコントロールできなければ意味はないぞ。さあ、構えなさい」
少し警戒を強めた試験官が指示を出す。
周りの受験生たちは、まだ現実を受け入れられない様子で俺を凝視していた。
(コントロール、ね。じゃあ、これなら文句ないだろ)
俺は杖も持たず、ただ右手を的のゴーレムへと向けた。
5歳の頃にソルジャー・アントを消し飛ばした、
科学知識の応用による超高熱のプラズマ火魔術。
(無詠唱、指向性固定、出力3割――)
「――『炎弾』」
ボォオオオオオッ!!!ルイスの手のひらから放たれたのは、
直径数メートルに及ぶ、太陽の如き青白い「極大の火球」だった。
それは轟音と共に突き進み、ゴーレムに触れた瞬間、
爆発すら起こさずにゴーレムそのものを一瞬で蒸発させ、
背後の防壁ごと消し飛ばした。
後に残ったのは、ガラス状にドロドロに溶けた地面と、
遥か先まで突き抜けた広大な更地だけ。
「……え?」試験官のペンが床に落ちる。
他の受験生たちは、恐怖のあまり誰も声が出せない。
これが10歳の子供の放つ、しかも「初級魔術」の名前を冠した一撃なのだから無理もない。
「ル、ルイス様……格好良すぎて、ニア、もう気絶しちゃいそうだにゃ……!」
後ろで見ていたニアが、頬をこれ以上ないほど真っ赤に染め、
完全にハート目になって俺に熱視線を送っている。
好感度メーターは完全にカンスト状態だ。
こうして、周囲の度肝を抜くだけで終わった入学試験。
最愛のメイド・シャロンを奪還するための、俺の『学園無双伝説』が、
こうして最悪で最高の形で幕を開けたのだった。
どうですかドーパミンえぐいでしょう?
あなたの脳みそはまだ追いつけてないはずです。
そのまま下の★を最大評価で…
次回もお楽しみに!




