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第十四話 秘密

一週間も投稿していなくてすみません。。。


今回の話も真剣な展開です。。


今日はお詫びとして、2話連続投稿します。次ページもご覧ください!


 ――ドン。

 禁書庫のさらに奥から、低い音が響いた。


 「…………」


 俺たち三人は、そろって固まった。


 「い、今の何ですの?」


 エレノアが不安そうに辺りを見回す。


 「分からないにゃ……」


 ニアの猫耳も、完全に警戒モードだ。

 俺はすぐに【万能鑑定(オールアプレイザル)】を発動する。


 【高濃度の闇属性魔力を検知】

 【発生源:禁書庫地下】


 (地下!?)


 この学園、どこまで秘密を隠してるんだよ!

 ただの魔法学校じゃなかったのか!?

 いや、そもそも最初から普通じゃなかった。

 魔力測定器は壊れるし、試験会場は吹き飛ぶし、俺は入学数日で王女様と模擬戦する羽目になるし……。


 (そして今度は禁書庫の地下って……学園生活、忙しすぎないか?)


 「ルイス様」


 ニアが俺の袖をぎゅっと掴む。


 「行ってみるにゃ?」

 「もちろん」


 即答。だって、ここまで怪しいものを見つけて帰れるか。

 シャロンを連れ去った組織に繋がっている可能性もある。

 だったら、調べるしかない。

 俺たちは禁書庫の奥へ進んでいった。


 ◇


 「……何もない?」


 しばらく進んだ先にあったのは、壁だけだった。


 「本当にここが地下への入り口なんですの?」


 エレノアが首を傾げる。俺も壁をじっと見る。


 (いや、絶対何かある)


 こういう時は――

 鑑定。


 【隠し扉】


 ・解除方法:古代式魔力認証

 ・起動条件:特定血統


 (おいおい)


 まさかの血統認証。

 嫌な予感しかしない。俺は壁に手を当ててみる。

 すると――

 ピカッ!

 青白い光が走った。


 「きゃっ!?」


 エレノアが驚いて一歩下がる。

 壁がゴゴゴゴゴ……と動き始めた。


 「開いたにゃ!」


 そこには、地下へ続く階段が現れた。


 「……本当にあった」


 俺は思わず呟く。


 (というか、俺の家の血統で開くってどういうことだよ)


 アークライト家には一体、何を隠されているんだ?


 ◇


 階段を降りた先にあったのは、小さな部屋だった。

 中央には、台座が一つ。

 その上に置かれていたのは――古びた黒い箱。


 「また箱……」


 俺は思わず遠い目になる。

 黒い羽根。禁書。隠し部屋。

 そして黒い箱。


 (この事件、黒い物が多すぎないか?)


 箱を鑑定する。


 【封印箱】


 ・危険度:A

 ・内容物:古代遺物

 ・封印者:アークライト家初代当主

 ・開封条件:守護者の血


 「……」


 俺は無言で箱を見つめた。


 (いや待て)


 これ、俺が開けられるんじゃないか?

 後ろを見る。

 ニアとエレノアが俺を見ている。


 「ルイス様……」

 「ルイス……」


 (ここまで来たら、やるしかないよな)


 俺は箱に手を乗せた。

 カチッ。

 封印が解除された。


 「「えっ!?」」


 二人の声が重なる。

 箱の中から現れたのは、一枚の古い金属板だった。

 そこには――

 黒の砂漠。巨大な門。

 そして、その下に一つの言葉。


 『鍵を奪われし時、守護者は立ち上がる』


 「……鍵を奪われし時」


 俺はその文字を見つめた。

 シャロンが誘拐された。

 そして、今この箱が開いた。

 偶然とは思えない。


 (もしかして……)


 俺は金属板を鑑定する。


 【古代遺物】


 ・名称:守護者の記録板

 ・製作者:不明

 ・対象:アークライト家

 ・重要度:極高

 ・関連人物:シャロン・???

 ・備考:『彼女を見つけた時、門は開く』


 「…………」


 俺は固まった。シャロン。

 やっぱり、関係している。


 「ルイス様?」


 「……うん」


 俺は金属板を握りしめた。


 「シャロンの事件は、アークライト家の昔からの秘密と繋がってる」


 (だったら、ますます急がないと)


 でも、その時。

 ――カツン。

 地下室の奥から、足音が聞こえた。


 「……誰?」


 俺が振り返る。

 暗闇の向こうには――

 誰もいない。


 「気のせいか?」


 そう思った瞬間。

 床に、黒い羽根が一枚落ちていた。


 (……やっぱり、誰かいる)


 俺は金属板を握り直す。

 シャロンを連れ去った連中。

 アークライト家の秘密。

 そして、この学園の地下に眠る謎。


 どうやら――


 俺の学園生活は、思った以上に面白いことになりそうだった。

えーと


評価▶★5


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