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グリモアレイド-A  作者: 二本針玲
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18/23

ACT

「アルゴ...まさかこんなことを仕掛けてくるとはな...」

河倉は鷲が居たビルに霧島を連れて立っていた。

「討滅戦を生き延びていた...?」

「それに」

眼下の少年に目をやる、まだこちらを睨んだまま静止している。

「こんなことができるのは鷲だけだ」

「お前も詞城に会っただろう、あいつ何か言ってなかったか?」

「特に」

アルゴという組織はかなり前に討滅戦が行われ、幹部および指導者は皆死んだはず。なのになぜあいつらは生きている。アルゴは与える者、だから生命を与えたと?バカバカしい、魔法は生命を操れない。それは旧世代でも証明されている。旧世代の技術でもそれは不可能だ。

「あの時全ての力を使って奴らを滅ぼした。俺は詞城弦を仕留めた、鷲も柊が、その他の奴らも皆で倒したんだ」

「忙しくなるぞ、霧島」

「はい」

見上げた空は雲が太陽を覆い隠し、深く暗い空を作っていた。雨が降るだろう。



「あの子は、孤児院で育てられるそうだ」

座って曇り空を見ている春に夏目が言う。少女のあの絶望に満ちた顔は忘れられない、これから彼女は鬼になるのだろうか。ビジランテと同じ、一つの強大な信念の元死んでいくのだろうか。そんなことを考えていた。

一つ言えるのはもう彼女にいつもの日常は帰ってこない、歯車は狂ってしまった。

「そう...」

「あと対策チームが作られることになった。俺と春、あとはB班の霧野達と」

「蓮千庭の奴らだ」



「何故庭とチームを組むのですか?」

春達の上司、宙某文は副室長の柊に抗議を行っていた。柊は座り込み、話を聴いている。

「庭からの提案だ、昔のアルゴは強大な組織だった。そんなのが復活したこんな時に庭だの革命だの言ってられん」

「しかし...」

口を塞がれる、

「今回も英霊隊は後方支援兼国家守護というだんまりだ、あいつら何を考えてるか分からん。ワシは今回は動けん。眼を光らせておけ」

耳打ちをして柊は去っていった。



「これはこれは押尾殿、このような場所までわざわざありがとうございます」

「呼ばれたからこんな場所に来たのだ。どうぞ気になさらず灰原殿」

灰原に棘のある言い方をしたのは蓮千亭副長押尾だ。彼女は革命派と対を成す存在であるが、今回は問題が問題なので協力するに至った。見た目は幼いがかなり歳をとっている。

「もう一人の副長の六錠とこちらが提供するメンバーは少し遅れて到着する予定だ」

「そうですか、こちらのメンバーは渡したリスト通りで既に到着しております」

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