お揃いは鉄板です。
お留守番が終わりました!お母様たちが帰ってきました!!
「おかえりなさーい!!」
「「ただいまセシル!!」」
みんなでぎゅーぎゅーって抱き合ったあと、お父様がはなしてくれません。
「パパ?」
「ん?なんだい?」
お母様を見ても笑顔で首を振られました。これは黙って抱っこされていろって事ですね。いつもならアランお兄様に引っ付いてるんですけど。アランお兄様もしょうがないって顔してます。
「パパ?おつかれ?」
「ん〜〜?セシルは可愛いな〜癒しだな〜」
うん、ダメですね。お父様はお疲れみたいです。頬づりが始まっちゃいました。その日はずっとお父様が抱っこしててくれました。皆んな何も言いません。怖すぎます。
次の日はお兄様たちとお土産の確認です。セシルにもいっぱいです。ドレスにお人形にアクセサリーまであります。というか今年は多いです。
「いっぱいある。」
エドガーお兄様が箱を開けて、中に入ってた封筒を広げながら教えてくれました。
「うん、僕たちが買った以外の・・・、他家からの贈り物もたくさんあるからね」
「ほえ?」
アランお兄様はセシルの背中にドレスを当てて、何か確認してます。
「セシルの姿を野営の時に見た家の奴らがね・・・。まぁ、セシルが可愛いのは当たり前なんだけど」
「・・・」
なんでしょう、アランお兄様がちょっと怖いです。後ろを振り返られないです。
「俺たちが雲クジラを追いかけて、一回屋敷にきただろ?その時に、セシルの姿を見た奴らが、気に入ったんでお近づきにってプレゼントを送ってきたんだよ。それで父様が不機嫌なんだ」
「あー・・・おー?」
なるほど、それで昨日はお父様がずっと抱っこしてくれたんですね。でも、あそこにいたお兄さんたち皆んなおっきかったです。お近づきになれないですよね?セシルと一緒にお人形遊びしてくれなさそうです。ルーシーだって嫌がるのに。
「手紙は全部燃やしてたけどね。」
「あの笑顔は怖い」
エドガーお兄様とジョゼフお兄様がそう言いました。というか、さっきから二人はプレゼントの中に入っている封筒を全部取り出してお手紙を確認する作業をずっとしてます。というか選り分けてますね。
「何してるのー?ジョゼフお兄様とエドガーお兄様は」
「んー、ご挨拶のお手紙か、お父様が怒るお手紙か選り分けてるんだよーお母様に頼まれてるんだ」
「そうそう、アランお兄様とウジューヌお兄様じゃ全部燃やしちゃうから、僕たちが担当なの」
「ほーえー」
セシルの頭の上に帽子が載りました。見上げればウジューヌお兄様です。
「だって面倒だろ?口説き文句なのか、ただの挨拶なのか読んで分けろなんてさ?だったら全部燃やしちゃえばいいだろ? この帽子派手すぎたかな?」
「セシルはまだ子供の社交にさえデビューしてないんだ。手紙をもらう必要はないだから燃やしても問題ないよ。 その帽子まさかヴィルジニー姫とお揃い?」
アランお兄様の笑顔が怖いです。これは危険です
「ジーナお姉ちゃんとお揃い欲しい!!」
アランお兄様とウジューヌお兄様を見上げていったら。ウジューヌお兄様がおうよって答えてくれました。やったー残りました帽子。アランお兄様がちょっと不機嫌です。
「ねぇねぇ、セシル。お揃いの洋服作ろうか?」
「ん?家族でお揃いあるよ?」
格式あるパーティーとかには決まりごとがいっぱいのドレスがあるんですよね。時々この日はこのお洋服!って決まったドレス着るときがあります。だいたい家族お揃いです。最近気づきましたけどね!
「それとは別にね」
「えーそしたら僕たちもお揃いがいい。ねージョゼフ」
「うんうん。エドガーお兄様に賛成!」
「・・・そうだね。お父様たちにバレないうちに作るか。」
「・・・」
どっちにしろお父様もお揃いになりそうですけど。セシルは賢いので黙っておきます。アランお兄様は早速お願いしに行くそうです。お部屋を出ていっちゃいました。
数日後にはお針子さんたちがきて、採寸するとお母様とお兄様たちが何か話し込んでお洋服が決まりました。お兄様たちとお揃いのドレスは、黒いズボンに、赤と白を基調とした乗馬服になりました。
「お揃い!お揃い!!」
みんなでお着替えです。並んで立ったら皆んなかわいい可愛いって言ってくれました。
「これで、こんど皆んなで乗馬の練習をしようね!セシルもそろそろ専用の馬もらえるでしょ?アランお兄様」
「そうだね、ジョゼフ。」
「セシルおうまさん!可愛いおうまさんがいい!!」
ぴょんぴょん飛び跳ねて、様子を見にきたお父様に抱きついたら、お父様がなぜか固まってます。
「パパはお揃いの乗馬服の話しらないぞ。パパの分は?」
「「ないよー」」
「?!」
「ふふふ、ママとお揃いのドレスもあるのよー!!じゃっじゃーん!!」
お母様が取り出したのは、淡いピンク色っぽい紫っぽいワンピース型のドレスです!
「今度、このドレスでピクニックに行きましょうね!」
「いくー!!!着替えるー!!」
「いいわよー!!」
そういってお母様と一緒に衝立の裏に移動です。一緒にお着替えです。」
「パパだけ除け者!!!」
お父様の叫びにお母様が答えました。
「ちゃんと貴方の分もありますよ」
「本当か!」
「えぇ」
全員お揃いのだけどねって小さい声でお母様がつぶやきました。着替え終わって衝立からでたらお父様たちが褒めてくれました。
「んーー!!さすが私のお姫様たちだ美しい!!可愛い!!」
そう言ってお母様に口付けすると、そのあとはセシルにもしてくれました。
「セシル可愛いね」
「セシルとっても似合ってるよ」
「可愛いね、少しお姉さんっぽい雰囲気になったね」
「お花の妖精さんみたいに可愛いね」
ちょっと恥ずかしいです。お兄様たちにおててをとられてくるくる回されました。
「あら、息子たちはお母様のこと褒めてくれないの?」
「お母様も綺麗です!」
「可愛らいしいです!」
「若返った!」
「あんまり褒めるとお父様が怖いですよ」
ウジューヌお兄様にはお母様のチョップが入りました。
「よし、ピクニック行こう!!」
お父様がお母様の腰を抱きしめながら叫びました。お父様の執事が扉をあけて嫌そうな顔をしてます。
「旦那様・・・」
「美し着飾ったシュゼットを堪能するまで俺は仕事なんてしないぞ!!」
お父様がお母様にしがみつきながらイヤイヤしてます。
「「お父様・・・」」
お兄様たちが呆れかえってます。セシルはピクニックにテンションあがります。
「ピクニック!ピクニック!!スコーン!スコーン!!コンフィフェズ!」
「お!いいな!セシル!早速厨房にお願いしに行ってきてくれ!!」
「旦那様」
「貴方・・・」
お父様からゴーサインでました!!セシルはぴょんぴょん跳ねながら扉に近づいたらお父様の執事が脇に退いてくれました。
「ははは、ニコラもセシルには弱いな」
「・・・あんなに楽しみにされてしまっては止めるのもお可哀想でしょう」
ニコラのため息が後ろで聞こえました。お父様の執事は優しいです。
厨房でピクニックのスコーンをお願いしたら、30分後に持ってきてくれるそうです。ルンルンでお部屋に戻ればお母様たちもお外に出る準備万端でした。
馬車にのって、ちょっと小高い丘の上、お花も咲いて綺麗です。
アランお兄様が花かんむり作ってくれました。セシルはうまくつなぎができなかったのでジョゼフお兄様が最後の仕上げをしてくれました。お父様がつけた花かんむりはお母様が作りました。お母様がつけてる花かんむりはお父様、皆んなで花かんむりをつけて、届いたスコーンとお茶でおやつタイムです。
家族皆んなでピクニックは楽しいです。




