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武闘派のセシルは清楚可憐な姫様になりたい   作者: siro


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ウジューヌお兄様の成果は?

 お父様とお母様とアランお兄様と馬車でお散歩です。アランお兄様が色々教えてくれて楽しいです。

そしてちょっとお日様が傾いてき、家に帰ってきたら。

「セシル!!!!」

 ばーんとお家の扉が開いたら、ウジューヌお兄様が飛び出してきました。そのままウジューヌお兄様は、セシルとアランお兄様に抱きついてきました。セシルはもちろんアランお兄様に抱っこされてましたよ。

「セシルのふわふわふほっぺ!!」

「いーたーいーやーめーてー」

グリグリウジューヌお兄様が頬ずりしてきます。というか、セシルは今サンドイッチ状態で逃げられないです。

「ウジューヌ、セシルが苦しんでるだろう」

「アランお兄様が手を離せばいいんだよ」

「今日は僕がセシルを独占する日だよ。ウジューヌはヴィルジニー姫と甘いひと時を過ごしたんだろ」

「・・・」

あれ?ウジューヌお兄様が固まっちゃいました。そしてセシルをアランお兄様から引き離そうとしてます。痛いです。

「うぅっいたーいー!セシル伸びちゃう〜!!」

お兄様たちは無言で引っ張り合いっこです。怖いです。

「アラン、とりあえずウジューヌに癒しを分けてあげなさい」

「お父様・・・」

アランお兄様が嫌そうな顔をしながらセシルから手を離しました。その途端ウジューヌお兄様がぎゅーってしてきました。あれ?デジャブを感じます。


お母様が手をパンパンっと鳴らして促しました。

「とりあえず、報告を聞きましょう。さぁ、お家に入ってちょうだい」

お母様に助けてアピールをしたのに、我慢しなさいってアイコンタクトされました。謎です



お家に入ったら、ばあやたちが生温い目でウジューヌお兄様を見てます。バルナベはお父様に何か報告してます。

「セシルにはできるのになー」

ウジューヌお兄様がボソボソ言いながら、セシルの顔にちゅっちゅしてくるんですけど、くすぐったいです。もう、帰ってきて早々なんなんですかね!

「くすぐったい!」

「甘い匂いがする。ケーキをいっぱい食ったな」

「そんなに食べてないもーん。しつこい!」

本当しつこいです。ウジューヌお兄様の顔をべしべし叩いてやりましたけど、全然効果ないです。

「なるほど」

アランお兄様は何か納得して、セシルを救出してくれました。顔が気持ち悪いです。アランお兄様の肩で顔をゴシゴシ擦り付けてぬぐってたら、お兄様がハンカチで顔を拭いてくれました。

「ひでぇー!」

「やりすぎ。ねーセシル」

「ねー気持ち悪いの!」

全くです。アランお兄様の側が今の所安全みたいです。ウジューヌお兄様がなんだか拗ねてます。やめてって言ったのに辞めないのがいけないのです!


「なるほど、つまり緊張して思うようにエスコート出来なかったと」

お父様がため息をつきながら言ってます。その声にウジューヌお兄様の顔が嫌そうな顔をしてます。

「やっぱりそうか」

アランお兄様は納得してます。何かわかったみたいです。

「ほえ?」

「はぁ。お茶会では上手く出来てたのに。もしかしてセシルがいたからかしら?」

お母様はため息をついて、セシルたちの横に座って頭をナデナデしてくれました。

「いえ、ウジューヌ王子も頑張っておられました。見ていて初々しく、微笑ましかったです」

バルナベは優しい笑顔で言いました。とっても珍しい顔です。

「やめろー!!そんな目で見るな!!」

何故かウジューヌお兄様が発狂し始めました。ソファの上で丸くなっちゃいました。

「アランお兄様、ウジューヌお兄様ダンゴムシみたいになっちゃったよ?」

「あまりの恥ずかしさに丸くなってるだけだから大丈夫だよ。いきなり好きな女性と二人っきりで緊張しちゃったんだって」

「へー」

そうだったんですね。意外です。

「ウジューヌお兄様って緊張するの?」

「俺だってするよ!!」

顔を真っ赤にしてお兄様が怒っちゃいました。全然怖くないです。むしろ

「・・・ウジューヌお兄様が恥ずかしがってる!!」


セシルが叫ぶのと同じタイミングで扉のベルがなりました。

「あ!お兄様達だ!」

ちょうど良いタイミングです。エドガーお兄様とジョゼフお兄様に教えてあげねば!!ピョーンっとアランお兄様のお膝から降りたら、婆やも扉を開けてくれました。

「ま、まて!!うわぁっ」

後ろでお兄様の悲鳴が聞こえましたけど、気にせず玄関ホールへ!

やっぱりお兄様達が帰ってきてました!

「ただいまーセシル!」

「ただいまー先に帰ってたんだね」

「おかえりーー!!今面白いウジューヌお兄様見れるよ!!」

「「え?」」


お兄様たちを連れてお部屋に戻れば、アランお兄様に羽交い締めにされてるウジューヌお兄様がいました。

「ただいまー・・・どうしたの?」

「ウジューヌお兄様顔が赤い」

「二人ともおかえり。ウジューヌからヴィルジニー姫の話を聞いてたんだよ。二人も聞いてあげて」

「なっ!!アランお兄様!?」

ウジューヌお兄様が驚きの声をあげてます。

「・・・・本当だ」

「面白いことになってる」

エドガーお兄様とジョゼフお兄様も参戦です。ウジューヌお兄様に質問攻めしてお兄様が発狂してお部屋を飛び出してしまいました。


「さて、どうするかな。次回のヴィルジニー姫がきた時に二人っきりにするのは難しいか」

お父様が楽しげに呟きました。

「左様ですね。ヴィルジニー姫がおかえりの後何度もご自身にダメ出しを行なっていましたので」

バルナベが答えました。その言葉にジョゼフお兄様は目をかが痩せて言いました。

「やっぱりここは僕たちも混ざるべきだよね!」

ジョゼフお兄様が楽しげです。おお、これって。

「セシル、ジーナお姉ちゃんと遊びたーい」

「僕は・・・見学しておく。あとが怖いから」

エドガーお兄様何でしょう?

「僕も・・・ダメですよね。わかってますよ」

アランお兄様はお母様とお父様の笑顔で肩をすくめちゃいました。

「お前は、変に場を乱すからダメだ。それに授業もあるしな。次回の訪問時には、セシルとジョゼフを連れて緊張が解けたら二人っきりにでもするか」

「そうね。最初っからはまだ難しいみたいですし」

お母様とお父様が頷いてます。

「「やったー!」」

ジョゼフお兄様とセシルはハイタッチです。



そんな感じで過ごしていたら、なんとウジューヌお兄様がとうとう声変わりしちゃうそうです。出す声がガラガラしてて面白いです。絵本読んでもらうととっても面白いです。

「ウジューヌ兄様、ここ読んで!!」

「ワタシハ ホノオノ ヌシデス」

 ガラガラ声すぎて面白過ぎます。ジョゼフお兄様と一緒にゲラゲラ笑いながら、お兄様の声に会う絵本の登場人物を探して広げて、読んでもらうの楽し過ぎます。

「ウジューヌお兄様、これ!」

「ワレハ  アクノ ナカノ オウ!! ココヲ コワシツクシテヤロウ!!!」

「「きゃーーー怖いーー!!!」」

ジョゼフお兄様と一緒に笑いながら叫べば、、ウジューヌお兄様が追いかけ始めました。

「オマエタチヲ!! タベチマウゾー!!!」

「ぎゃーーー!!!」

「やーーー!!」

絵本を放り投げて逃げ回ってるとエドガーお兄様に捕まりました。

「セシル!!絵本踏んづけてる!!大切に扱わなきゃダメだろ!」

「ご、ごめんなさい」

「ウジューヌ兄様も!!!何一緒になって遊んでるの!!デジレが探してたよ!」

 お兄様がゲッて顔してます。また、何かサボってたみたいです。道理でリクエストを色々聞いてくれるはずです。ジョゼフお兄様はちゃっかりベットの裏に隠れてこっちの様子伺ってます、ズルいです〜。

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