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武闘派のセシルは清楚可憐な姫様になりたい   作者: siro


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婚約者は遊び相手ではありません

「セシル」

 アランお兄様がお椅子に座りながらよしよししてくれます。お母様にも婆やにもとっても怒られました。ジョゼフお兄様はお父様に怒られてました。お父様の方が怖そうでした。

「お目めが真っ赤っかだな」

隣に座ってるウジューヌお兄様が頭を撫でながら覗き込んできました。

「お尻ペンペンされたのーうぅ」

「そうだろうな」

ウジューヌお兄様が机の上にあったショコラをお口に入れてくれました。甘くて美味しいです。ぽろぽろ落ちる涙もハンカチで拭いてくれてます。

「ふふふ、セシルはお姫様たちにも人気だったよ。可愛いって」

アランお兄様が嬉しそうに言ってきました。それはお母様たちに言って欲しいです。そしたらセシル怒られずに済んだと思うんです。多分。

「ぐしゅ」

「鼻水出てるぞ」

ウジューヌお兄様が鼻もふいてくれました。お兄様たちはご機嫌です。ジョゼフお兄様は隣でエドガーお兄様に慰められてます。

「僕はお勉強が増えた。ひどい、父様がとっても怖かったし。」

「そうだろうね。セシルを焚きつけて一緒に乱入しようとした事を考えると、勉強が増えたくらいならマシじゃないかな。きっとこれで兄様たちの婚約者が誰もきまらなかったら、もっと怒られてたよ」

エドガーお兄様がさらりと怖いこと言ってきました。


「アラン様とウジューヌ王子もあとでお話があるそうですよ」

そういったのはエメです。

「ははは、僕たちが怒られ番が回ってきたね」

「やっぱりくるかー」

「ん?なんでお兄様たち怒られるの?」

「だって、セシルが遊びに来てるのを秘密にしたからね」

アランお兄様が笑いながらおでこにキスしながら言いました。

「だな。でも、俺よりアランお兄様の方が怒られそうだけど」

「そうだろうね〜ウジューヌは婚約者を決めたけど、僕は決めなかったからね。セシル、僕たちが怒られたら慰めてくれる?」

「うん。」

お兄様たちも怒られちゃうんですね。それはかわいそうです。セシルは泣きながらお兄様の頭を撫でたらアランお兄様は嬉しそうな顔をしてます。

「アラン様・・・旦那様は相当怒っておいでですよ」

「そうだろうね〜」

「「アランお兄様・・・」」

エドガーお兄様とウジューヌお兄様だ抱き合ってちょっと距離を置いてます。なんでしょうか?ウジューヌお兄様もアラン兄様からセシルを奪うように抱っこして立ち上がりました。


目線を合わせるようにウジューヌ兄様が言いました。

「なぁ、セシル。今度、ヴィルジニー姫が来たらちゃんとお礼を言うんだぞ」

「うん?ジーナお姉ちゃんくるの?いついつ?」

優しいお姉さん!今度は一緒に遊びたいですね。

「まだ決まってないけど、これから交流をふやしてくし」

「・・・セシル?ヴィルジニー姫はウジューヌお兄様の婚約者であって、セシルの遊び相手じゃないよ?」

エドガーお兄様が言ってきました。どう言うことでしょうか?遊んじゃダメなんですか?

「うん?なんで?」

「・・・セシル。お前な〜俺の婚約者だって言ってるだろ?セシルとは遊ばないんだよ」

そう言ってウジューヌお兄様に鼻をつままれました。いたいです!

「えーーーー!!!セシル、ジーナお姉ちゃんと遊ぶもん!ウジューヌお兄様だけなんてずるいー!」

「いやいや、ずるくないからな!」

ウジューヌお兄様が言いながらほっぺ摘んできましたー!ずるいですよやり返してやります!

「セシル、やっぱりわかってなかったか」

エドガーお兄様まで呆れた声で言われました。

「え、遊べないの?」

ジョゼフお兄様は同じ感想みたいです。そうですよね!セシルにも仲間がいました。

「おい、ジョゼフまでかよ・・・」

「あははは!」

アランお兄様は爆笑です。エドガーお兄様は焦ったようにアランお兄様に詰め寄ってます。

「アランお兄様笑ってる場合じゃないですよ!」

「いいんじゃない。楽しそうで」

ほら、アランお兄様もいいって言ってます!

「セシルはジーナお姉ちゃんと遊ぶー!!」

「だめだって、俺と遊ぶんだよー」

「えーーーウジューヌお兄様へんになるからいいじゃん!」

「へんじゃねーし!」


って言い争ってたら、バルナベが大きな咳をしました。

「喉痛いの?」

「違うから」

エドガーお兄様のツッコミがきました。

「旦那様がお呼びです。アラン様、ウジューヌ王子」

「げっ、とうとう呼ばれた」

「行ってくるね。セシル、帰ってきたら慰めてね」

「うん、アランお兄様、ウジューヌお兄様行ってらっしゃーい」

3人でお見送りしました。


「僕はジーナお姉さんと一緒に遊ぶべきだと思うんだ!」

「だから!!ジョゼフは、ヴィルジニー姫って呼ばなきゃダメだって。セシルは相性呼び許されてるけど僕たちはダメだからね?!」

「「なんで?エドガーお兄様」」

「可愛く行ってもダメ!だーかーらねっ!ジョゼフお兄様の婚約者だからだって!将来結婚する女性なんだよ!節度ってものがあるだろ?」

「知ってるよセシル。お兄様が結婚したらお嫁さんはセシルたちのお姉さんになるんだよ」

胸張って教えてあげました。だから一緒に遊んで問題ないです。

「そうだよね。お姉さんになるなら遊んでいいよね!」

ジョゼフお兄様も同じ意見ですね!二人でエドガーお兄様に詰め寄ったらますますおこっちゃいました。

「ちがうし!!もー!!!バジル!!助けて!」

エドガーお兄様がお部屋に控えてたバジルに振り返って叫ぶと、そこにいたお兄様の従者と侍女のイネスは口を押さえて笑いをこらえてました。


「なんで笑いこらえてるの?」

「コームもどうしたの?」


「二人をどうにかしてよ!」


「まぁまぁ、エドガー様落ち着いて。お二人はまだ、幼いですからね。夫婦とか結婚とか恋人とかがまだ分からないんですよ。」

「む、僕はもう直ぐ7歳だよ!」

「セシルも5歳になるよ!」

幼くないですよね!ジョゼフお兄様と腕を組んで見上げてあげたら、バジルはお口に手を当てて顔を赤くしてます。どうしたんでしょう?

「「だいじょうぶ?」」

大きく深呼吸したら話し始めました。


「大丈夫ですよ。・・・そうですね。ではお二人に質問です。」

「「ん?」」

「ジョゼフ王子とセシル姫のお友達が遊びにきたのに、お友達がお二人をほっといてウジューヌ王子と遊んだらどうおもいますか?」

「「いやだ!」」

「そうです。ヴィルジニー姫もウジューヌ王子に会いにいらっしゃいます。しかも遊びとはまた違ってお二人は婚約者同士です。」

思わずジョゼフお兄様と顔を合わせちゃいました。なんとなくわかりますけど、わかりますけどぉ!

「ウジューヌ王子がダメだっておっしゃった意味はわかりますか?」

二人で頬を膨らませちゃいました。後ろからエドガーお兄様が頬を潰していきます。ひどいです。


「わかったら、ウジューヌお兄様を困らせる事言わないの。ヴィルジニー姫がきたら邪魔をしない、いいね」

「「はぁーーい」」

つまんないです。せっかく遊べると思ったのに。セシルにお姉さんができるんですよ!イネスもお姉さんだけどイネスはセシルの侍女だから、遊べるものが限られちゃうんですよね!それも大きくなったらダメだって婆やが言うし!

「でも、ヴィルジニー姫がいいよっていったら遊べるよね!」

ジョゼフお兄様が思いつたようにいいました。

「お?」

確かにそうですよね。ヴィルジニーお姉さんがセシルと遊びたいって言ったら遊んでくれるんですよね!

「セシルお手紙書く!」

「そうだよ!僕たちと遊んでねってお手紙書けばいいんだよ!!セシル賢いな!二人でかこう!」

「うん!」

「ダメです!」

イネスに抱っこされちゃいました。

「やーーー」

「セシル様。奥様とお話しにいきましょうか」

「え”・・・なんで、イネス。もうママとお話しは終わったよ?」

イネスの笑顔が怖いです。

「どうやらセシル様はまだご理解不足な部分があるようなので、私たちよりも奥様にお話ししていただいた方が良いかなっとイネスは思うんです」

「い、いい!セシルは今日はいいと思うの!!!」

ジョゼフお兄様を見たらお兄様は早々にエドガーお兄様を盾にしてコームと対峙してました。


「どうされたんですか?ジョゼフ様。エドガー王子がお困りですよ」

「別に、僕はエドガーお兄様と遊ぶよ。だからコームは休んでて!!」

「そうですか?いやー私もイネスさんに見習って旦那様のところにお連れした方が良いかとおもいまして」

「いいいい!!いい!から!!!」

「エドガー痛いよ。二人とも反省したなら、一緒にボードゲームする?」


「「する!!エドガーお兄様と遊ぶ!!」




しばらくするとお兄様たちが帰ってきました。

「はぁーたっぷり絞られたー」

ウジューヌお兄様はとっても疲れた顔をしてるのに、アランお兄様は楽しそうです。

「アランお兄様・・・」

あれ?アランお兄様よりウジューヌお兄様を慰める方がさきですよね。

「「おかえりなさーい!」」

「ウジューヌお兄様大丈夫?顔色悪いよ」

「セシル〜〜〜!!俺を癒せ〜〜〜」

そう言いながら抱っこしてものすごい勢いで頬ずりされちゃいました。

「うわうわうわ〜」

「ウジューヌ、俺が先に癒してもら約束したんだけど?」

アランお兄様の声にウジューヌお兄様の体がびくりと動きました。

「ほえ?」

しかも、いまアランお兄様が俺って言いませんでした?

「あ、アランお兄様、どうぞ」

ウジューヌお兄様はすぐさま、なぜかアランお兄様の方にセシルを差し出しちゃいました。まだウジューヌお兄様の顔色よくないのに。

「うむ、よろしい。セシル〜」

「アランお兄様?」

ぎゅーってアランお兄様が抱っこしてくれました。

「はぁ〜癒される〜」

「アランお兄様大丈夫?」

「ダメかもしれない〜セシル、今日は一緒にお兄様と寝てくれる?」

「うん?いいよー」


「アラン様、さすがにそろそろ一緒に寝るのわ」

エメが何か言ってますけどお兄様はサクッと無視して、子供部屋のベットにセシルと一緒に横になりました。コロコロ一緒に転がりながらくすぐり合いっこです。


「ジョゼフー!エドガー俺を癒せー」

ウジューヌお兄様が、ジョゼフお兄様とエドガーお兄様に抱きついてます。セシルもちょっと参加したいけど、アランお兄様が離してくれず参戦できないです、とりあえずアランお兄様の頭を撫でておきます。


「お疲れ様です。ウジューヌお兄様、違う意味で疲れてるみたいだけど」

ウジューヌお兄様やっぱり疲れてるんですね。起き上がろうとしたらアランお兄様にくすぐられました。

「さすがエドガー」

「何々?」

「ジョゼフはそのままでいろよー。はぁー多分今日はアランお兄様がセシルを独り占めだぞ」

「えー僕たち一緒に遊んでたのにー」

「アランお兄様機嫌悪そうだもんね」

「え?そうなの?」

「さすが、エドガー」


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