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武闘派のセシルは清楚可憐な姫様になりたい   作者: siro


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帰ってきました!

「セシル〜〜!!!パパが帰ってきたぞー!!」

お父様がものすごい勢いでお母様とセシルに向かって突進してきました。ちょっと怖くてお母様にしがみついたのはしょうがないと思うんです。

「セシル〜〜〜!!!」

「パパ〜くるしいぃーーー」

「あなた、落ち着いて。セシル言ってあげなさい」

 言わなきゃダメですか?ちょっと怖いです。お迎えに行く前にお母様に言われたんです、お父様にあったら、必ず大好きだよっていうようにって。

「・・・パパおかえりなさい。大好きだよ?」

「セシル〜〜!!!パパも大好きだヨォ〜!!」

 お父様が半泣きで頬ずりしてきます〜じょりじょりして痛いですけど、お母様は口パクで我慢って言ってきます〜。お兄様は引いてますよー。誰か助けて〜。

「旦那様、可愛らしいセシル姫の頬がこのままではめくれてしまいますよ。」

助けてくれたのはお父様の執事でした。

「それはいかん!!あーごめんよ〜セシル!可愛らしい頬が真っ赤になってしまった。」

全くです、頬がヒリヒリします。

「はいはい、お父様。今度は僕たちの番ですよ」

そう言って抱き上げられたのはアランお兄様です。

「アランお兄様!!おかえりなさい!!」

「ただいまセシル!」

頬に口付けてくれます。あれ?お兄様に抱っこされてるのに視線がこの前と違います。

「ほえ?」

「どうしたの?」

「お兄様の声ちょっと低い??あれ高さがちがう??」

 抱っこされたままお父様を見上げれば、やっぱり見える角度が違います。あれ?ウジューヌお兄様もなんか違います。

「ん?アランの身長が伸びたのか?」

お父様がアランお兄様た頭に手を置いて高さをみてます。

「お??ウジューヌお兄様抱っこ」

「おう。ただいまセシル」

「おかえりなさーい。・・・あれ?ウジューヌお兄様も違う?」

お父様を見上げればやっぱり違います。

「俺も身長伸びた?!」

ウジューヌお兄様が嬉しそうです。

「セシル、パパを基準にして見てるのかな?」

「僕も僕も!!」

エドガーお兄様が抱っこしてくれました。

「んーわかんない。」

「えーーー。」

「エドガーお兄様おかえりなさーい」

「ただいま、セシル」

頬に口付けてくれました。最後はジョゼフお兄様が抱っこしてくれました。

「ただいま、セシル」

「おかえりなさーい。ジョゼフお兄様」


 久しぶりの家族みんなです。お兄様たちはお母様に同じように挨拶してます。お兄様たちはさっそく子供部屋に向かって、身長を確認しにいっちゃいました。早いです。婆やが起こる声が聞こえます。

「いっちゃったー」

「確かにウジューヌの声もかすれてきたわね〜そろそろかしら?」

「ママー何がー?」

「んー声変わりよ〜」

「声変わっちゃうのー?」

「えぇ、男の子は低い声になっちゃうのよ。」

「へーー」

「それよりも、セシル。パパとお兄様たちに見せるんじゃなかった?」

お母様がウィンクしながら言いました。そうでした!セシルの腕前を見せるんでした。

「お兄様たち呼んでくる!!ママはパパね!!」

「えぇ!もちろん」

「何だい?二人とも」

お父様が首を傾げてます。

「ふふふ、あなたも喜ぶことよ。中庭に行きましょう」

お母様がお父様と寄り添って歩き始めました。セシルはお兄様たちを連れて行く係です!

「ワンワン行くよー!」

呼ぶとちゃんとアルファが付いてきてくれました。子供部屋にたどり着くとお兄様たちが柱につけた木の棒に印をつけて騒いでました。

「やったーーー!!伸びたー!!」

「んー本当だ、どうりで関節が痛いわけだね。服も直さないと」

「僕、そんなに伸びてない・・・」

「むー僕も」


セシルが入った事に気づいてないです。ウジューヌお兄様の腰に向かって突撃です。

「お兄様!!」

「「ん?どうした??」」

「いてー何で俺に突進んするんだ」

それは、何となくですよ。アルファも一緒に飛びついてますし、それよりも。

「セシル見せたいのがあるの〜!一緒に中庭にきてー」

「中庭?」

「なになに?全員」

「うん!」

「では、エスコートしましょう。お姫様」

そう言ってアランお兄様は抱っこしてくれました。

「セシルも少し大きくなったかな?」

「本当??」

「確かに、重くなったな」

 横からウジューヌお兄様が言ってきました。レディーに対して失礼ないの!頭をペチペチ叩いてやりました。アルファはなぜかエドガーお兄様にくっつきながら付いてきてます。

中庭にたどり着いたら風船がいっぱい浮かんでます。準備万端!

「きたわね」

「これは?」

「なになに??」

お兄様たちが驚いてます。むっふーセシルの出番です。

「アランお兄様下ろして!」

「どうぞ」

お母様に駆け寄れば、後ろに隠してた弓矢を渡してくれました。


「弓矢?」

「ピンク・・・」

「おもちゃ?」

「かわいいね」


お兄様たちが口々に言ってますが、セシルは気にせず弓矢を構えました。

「「え?!」」

「さぁ、セシル見せてあげなさい!」

キリキリ弦を弾いて、風船を割っていきます。小気味好くパンパン割れながら紙吹雪が舞いました。


「「「おおおー!!!」」

「すごい!!セシルすごいよ!!」

「セシル〜!!」

「弓矢を覚えたのか?!」


「むっふー!すごいでしょ!!」

振り返って自慢げに言ったら、お父様抱き上げられました。

「なんて素敵なお姫様なんだ!!」

そう言いながら顔中キスをしてきました。ちょっとくすぐったいです。

「セシルすごいよ!!!」

「どうして?!嫌がらずに持ってるの?」

お兄様たちが驚いてます!やりました!

「お祖母様がお遊びで持たせたら、遊び道具として持ってくれたそうよ。途中で本物に変えたけどね」

「あの弓矢、本物?」

「えぇ、セシルように特別な装飾だけどね」

「可愛いのに」

お母様とお兄様たちがお話してるんですけど、そろそろセシルをお父様から助けて欲しいです。さっきからくるくる回ってお父様が喜んでくれるのは嬉しいですけど、ちょっと疲れてきました。

「流石セシル!!とっても上手だったよ!!ママとこっそり練習するなんて、なんていけない子なんだ!こんなにパパを驚かせて!」

「パパ驚いたー?」

「驚いたよ!!もうこんな嬉しい事ないぞ!!」

「貴方、そろそろセシルを息子たちに渡してあげて、うずうずしてるのよ」

そうお母様がいうとお兄様たちがニコニコ笑顔で待ってました。

「残念。お父様の喜びをもっと伝えたかったのになー」

そう言いながらお父様はお兄様たちにセシルを渡しました。

「うっし!!セシル!!」

「げっ」

なんで最初がウジューヌお兄様なんですか。案の定頭をグリグリ乱暴に撫でられたじゃないですか!!

「やーめーてー!!」

「いたずら好きめ!俺を驚かせるなんて何て奴だ!!!流石俺の妹!!」

そう言いながらお父様と同じようにキスを降らしてきます。

「くすぐったいー」

「本当、セシルには驚かされたよ。いっぱい練習したんだね」

アランお兄様がセシルの指を触りながら、指先にキスしてくれました。アランお兄様も同じようにキスを降らしてきます。

「流石セシル、とっても上手だったよ。今度は僕と一緒に遊ぼうね」

「うん!アランお兄様」

「僕たちも!」

エドガーお兄様が両手を広げてます。セシルはエドガーお兄様にダイブです。

「セシル〜!すごいね!僕よりも上手だったよ!」

「本当?」

「本当!セシルに抜かされたー」

そう言ったのはジョゼフお兄様です。

「やったー!!」

「セシルはお母様と一緒で弓矢が得意なんだね。」

「だねだね!心配してたけど安心だね」

エドガーお兄様とジョゼフお兄様にキス攻撃を受けました。くすぐったいです〜

「今日はセシルのお祝いも兼ねて豪華なご馳走だな。シュゼット」

「ふふふ、そういうと思って用意してるわ」

「流石、我が妻」


「あ」

アランお兄様が何か気づいたみたいでウジューヌお兄様と一緒に壁になっちゃいました。お父様とお母様が見えません。

「よし、俺たちは部屋に戻ろう小腹が空いたんだ」

「そうだね、ばあやに何か出してもらおう。エドガーそのままセシルをエスコートして」

「はーい」

ん??どういう事でしょうか。そのままお兄様たちに連れられて談話室に移動しちゃいました。イネスが早速お茶の準備をしてくれてます。エメも珍しく一緒にいます。荷物整理しなくていいんでしょうか。

その様子をアランお兄様とウジューヌお兄様がニヤニヤ顔で見てますけど。






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