↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武闘派のセシルは清楚可憐な姫様になりたい   作者: siro


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
52/83

お姫様の授業

お熱が出ちゃいましたが、数日寝たら復活しました!クロエとまた遊べるかと思ったら、また今度らしいです。そして授業ばっかりです。ピアノの先生は前に来た人と同じで楽しいです。指もポンポン弾んじゃいます。

「姫様、ストップです。この曲は貴婦人の馬車というタイトルですね。今乗ってるのは誰でしたか?私には元気に馬車の中で飛び跳ねて遊ぶ姫が思い浮かびました。」

「はっ・・・セシルもそう思う!!」

思わず楽しくってぽんぽん弾いちゃいましたけど、違うんでした。でもそうですね、今の曲の感じだと元気いっぱいですね。

「「・・・ぷっ」」

なんでしょう、イネスとデジレが肩を震わせてます。先生も深呼吸してます。

「・・・ごほん、失礼、ここは楽しく引くのですが、優雅に軽やかに弾きましょうね。そうですね、姫様のお母様を思い浮かべながら、いかがでしょう」

「ママ?・・・ママは優雅!」

お母様のイメージで弾くのですね、想像しながら弾いたら今度は合格でした。


次は、ダンスの練習です。ジョゼフお兄様の先生だった人が来ました。

「ごきげんよう、セシル姫」

「ごきげんよー」

最初は準備運動から始まって、基本のステップと、意外に地味です。飽きて来ると先生が一緒に踊ってくれます。

「セシル様、お上手ですよ」

イネスも褒めてくれます。


次の日もまた授業です。はじめましての先生です。セシーナ先生です。


「では、セシル姫、ご自分の名前を書きましょう」

そう言って渡された黒板に、セシルは何度も同じ字を書かされます。最初は先生がつけた点々をなぞってたのに、今は点々なしです。頭を使う授業ばっかりです。ぐぎぐぎ変な音がします。

「むーーー」

「力み過ぎですよ」

綺麗な字を書くのは難しいです。お姫様は綺麗な字がかけないとダメみたいです。先生の字はレースみたいに綺麗です。

「難しいのー」

「大丈夫ですよ。みんな最初はかけません。練習してかけるようになるんですよ。姫様は王子たちにお手紙を書かれるそうですね。」

「うん!」

「では、綺麗な字を書いて、驚かせましょう!」

「驚く?セシルきれない字書いたら驚く?!」

「はい、では、練習したら、紙に書きましょうね」

そのままお兄様とお母様、お父様へのお手紙を書く授業に変わりました。これなら楽しいです。でも、全部書く前に授業が終わっちゃいました、続きは明日になっちゃいました。


その次はマナーです。嫌な思い出しかないです。お母様以外から習うのはなんとなくは嫌です。

「セシル、熱が出ると思うの」

イネスの足にくっついて次の授業に行きたくないアピールしてるんですけど、イネスは頭を撫でるだけです。

「そうですね。今セシル様の頭は頑張ってる最中です。知恵熱ですね」

「・・・セシルには休憩が必要だと思うのー」

「休憩は先ほどしましたよ?」

ぐぬぬぬ、授業の合間に休憩時間があるんです。でも足りないです。クスクス笑う声が聞こえて振り返ったら、デジレが立ってました。

「・・・デジレ!」

「抱っこいたしましょうか?」

「うん!」

「デジレさん・・・」

 デジレは優しいです。抱っこしてくれました。ルンルンで抱っこされてたら、先生がいるお部屋に連れてかれてしまいました。


「はっ!!・・・デジレはひどいの!」

「ふふふ、どこにお連れするとは言いませんでしたからね。はい、授業頑張ってください」

「いーーー」

「セシル姫、ごきげんよう。マナーのお時間ですよ。姫様が”いー”なんて言うものではありません」

小じわが入った女の先生は優しくて怖いです。セシルの脇の下にさっと手を入れるとヒョイっと上げて、椅子に座らされてしまいました。

「さー姿勢良く座りましょうね」


****


マナーの授業が終わったら、速攻廊下に飛び出しました。もう疲れましたー。

「わんわーん」

アルファに抱きつきたいです。

「姫様!廊下は走らないでください!!」

「あらあら」

イネスが後ろから叫んでます。マナーの先生は授業が終わったら怒らないみたいで、怖くないみたいです。

「ワン!」

鳴き声が聞こえほ方向に向かって見たら、階段の下にアルファがいました

「わんわんいた!」

アルファも階段を登って来てくれました。

「わんわん!セシル頑張ったのー疲れたのー!」

ぐりぐり首元に顔を擦り付けながら訴えたら、頭に足を乗せられました。

「わんわん遊ぼう!」

「わっふー」

そのまま、階段を降りてアルファと中庭へと飛び出しました!



「だめです!!姫様!!あー・・・その洋服は・・・」

 イネスは、中庭で駆けずり回るセシルを見て頭を抱えました。セシル姫の瞬発力に間に合わず、もうすでに植木に突進したり、地面にコロコロ転がってしまってます。綺麗なワンピースは汚れてしまい誤魔化し用がないです。

「んー外遊び用でない服で遊ばれてしまいましたね。」

イネスの横にデジレが並んで、楽しく遊んでいるセシルを見ながらつぶやきました。

「デジレさん・・・あれ、怒られますよね」

「今日の洗濯女は怖い方らしいですからね。・・・怒られますね。」

「・・・怒られて来ます。」

 イネスはそう呟くと、セシル姫を捕獲しに行きました。遊んでくれると思ったらセシルに逃げ回られ、やっと捕まえた時には、他の使用人たちに知らされた洗濯女のおばあさんが仁王立ちで入り口に立っていました。


「セシル姫、本日のお召し物は、外遊び用ではないはずですが?授業を受けるために室内用のおしゃれなドレスですよ」

「ひぃ・・・・」

セシル姫はやっと、自分の服が外遊びでないことに気づかれました。でも、もう遅いです。スカートの端の繊細な刺繍が泥で黒く染まっています。これ、落とすの大変なんですよね。

「とても繊細にできています。そのように激しく遊ばれたらどうなるか・・・」

「ご、ごめんなさぁいなのぉぉぉ」

「イネス、あなたも!姫様の行動を先読みして止めなさい!」

「も、申し訳ございません」

一緒に怒られると、セシル姫はイネスも怒られちゃった〜っと悲しげに言われて、なんだかそれがすごく可愛くって、結局許してしまう私はまだまだ、甘いのでしょうか。



そんな風に過ごしていると、ある日外遊び用のズボンとワンピースに着替えて、アルファとボール遊びをしようと歩いてると。


「セーシールー」

にっこり微笑みながらお祖母様が来ました。ドレスでもなく、防具でもなく、動きやすいズボンとシャツ姿です。


「ば、ばーば?」

思わず横にいたアルファにしがみついちゃいました。なんでしょうか嫌な予感しかしないです。

「セシル、一緒に中庭で遊びましょう?」

 どう言う事でしょうか、お祖母様はいつも遊ぶ時はドレスです。こんな格好しないです。というかお祖父様がいないです。今日は用事があってお出かけしてるんです。これは逃げなければ、イネスを見れば、不思議そうに見てます。と言うことは、イネスも何も知らないみたいです。

「せ、セシル、これから、お手紙かくの。イネス!」

そういって、慌ててイネスにボールを渡します。イネスも受け取ってくれました。

「あ、はい。そうですね。熱を出されてしまったので、すぐかけませんでしたから、そろそろお手紙を出しませんと、王子様方から催促されます」

「そうなの!セシル大変なの!」

ぎゅっとアルファにしがみつきながら言うと、お祖母様がんーっと唸りながら考えてます。今のうちです。

「わんわん、いくの!」

アルファの背中によじ登って、背中を叩けば、えーって言うような顔をしながら進んでくれました。


「セシル様、アルファは乗り物ではないのですよ?」

イネスが注意されましたけど、アルファはのそのそ進んでくれました。


「じゃー今度、一緒に遊びましょう。イネス、あとでセシルの予定を教えてね」

「か、かしこまりました」

なんてことでしょう、イネスと相談なんて!セシルに自分の部屋に逆踊りです。お祖母様がついて来ていないことを確認してから、イネスに言いました。

「セシル、ばーばと遊ぶのいや!怖いの!」

あの顔は絶対何か企んでます。

「あー先ほどのことですか?ですが、お断りするのは難しいかと」

「う〜〜〜、じーじが一緒ならいいの」

「まぁ、ドラハ様も同席していただけるか確認いたしますが。困りましたね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。