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武闘派のセシルは清楚可憐な姫様になりたい   作者: siro


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セシルのお家の騎士達

 次の日、セシルはイネスと一緒に広間に連れてこられました。そこには、昨日見た騎士達がいました。騎士は前にちょこっとだけ、入り口とかで見かけた事があるだけで近くであったりお話したことがないです。

お父様が来て抱っこしながら紹介をしてくれました。

「セシル、今日は、我が家の騎士団を紹介するよ。セシルも3歳になったからね、徐々に外の人たちと関わりを持つようになるんだ」

「お外?」

「そう、まー昨日はウジューヌがまさかの外へ連れ出すという暴挙に出たがな。はぁ。」

お父様の眉間にシワが寄ってます。グリグリ押して伸ばしてあげます。

「ふふふ、ありがとう。セシル。それでな、騎士達はと遠目で見てたかもしれないが、これからは何かあったらすぐに彼らを呼ぶんだよ。もちろん我が家に使える家人は武術を嗜んで入るが、室内の者達はそれが専門ではないからね」

「はーい」

「で、彼が我がマルディ領の騎士団、団長レイモンだ」

「初めまして、セシル姫」

短髪に赤茶色の髪の毛のいかついおじさんです。

「はじめまちてー」

「後ろにいるのが、10部隊の隊長達だ」

そうお父様がいうと、レイモンが大きな声で言いました。

「では、ご紹介を、右かから。気をつけい!! 1部隊、隊長ピエール」

「はい!」

「2部隊、隊長マクシム」

「はい!」

「3部隊、隊長ニコラ」

「はい!」

「5部隊、隊長ヴァレール」

「はい!」

「6部隊、隊長セルジュ」

「はい!」

「7部隊、隊長ヤン」

「はい!」

「8部隊、隊長ジル」

「はい!」

「9部隊、隊長ジャゾン」

「はい!」

「10部隊、隊長ユーグ」

「はい!」


「おー」

思わず手をパチパチしちゃいました。応援団みたいです。凄いです、なんか迫力があります。ザッザッって音がしました。

「休め!」

綺麗に動きが決まっています。

「かっこいーー」

「んーセシル、一番かっこいいのはパパだぞー」

「そうなの?」

「あぁ」

 いつもデレデレした顔しか知らないです。んーでもかっこいいのはお兄様達な気がします、昨日のアランお兄様もウジューヌお兄様も普段と違ってキリッとした顔でした。

「んー昨日のアランお兄様とウジューヌお兄様もかっこよかったよー」

「ん”〜セシル、パパは?」

「え〜パパはー、デレデレー」

顔のほっぺたを掴んでムニムニしたら、ニコニコしてくれました。

「デレデレーか〜」

「旦那様・・・お話の続きを」

お父様の執事が呆れた顔をしてます。

「おう、そうだったそうだった。セシル、彼らの顔と名前は覚えとくんだよ。この領内の安全を管理しているからね、特にレイモンは我が家の警備もしている。何かあったらレイモンを呼ぶんだよ」

「はーい」

「イネスもね」

「かしこまりました。」

「他の騎士達には、追々顔合わせをして覚えてもらうとして、団長直属の騎士には見せておくかな。ま〜一目見ればセシルが我が家の姫だってわかるけど、一応ね」

「う?」

 そう言ってお父様に抱っこされながら、いつもは行かないお部屋につきました、ここは騎士団の間らしく、団長の直属の部下の人が休む部屋だそうです。何人かの挨拶をしてから、今度はお外に出ました。

「いいかい?セシル我が家のお庭は広いからね、一番端の壁を見に行こうか。ついでに入り口の門もね」

 そう、お父様が言うと屋根なしの馬車に乗りました、家の入り口から緩やかにカーブする道の先、綺麗に剪定された木の列の先に、大きな門がありました。そこにも騎士達がいます。馬車から降りて黒い鉄の門の内側からお外を見れば、道が続いてました。赤い土が所々でています、ちょっと離れたところに大きな石壁があります。

「いいかい、セシル、この石垣はお庭を囲っているんだ。この石垣を超えたら、家の敷地から出たと思いなさい。」

「あい」

横を見てもとても長く続いてます、広いです。凄いです。

「お庭は広いからね、犬達も警備しているけど、昨日のように入ってくる悪人たちもいるし、拐おうとする人もいるかもしれない。いいかい、そうならないために、セシルはイネスのそばから離れちゃダメだよ。ウジューヌが遊ぼうとまた無理やり連れて行こうとしたら、顎をパンチだ。いいね」

「はい」

顎をパンチですか、痛そうです。でも覚えました。

「もしもお庭で何かあったら、イネスには、犬笛をもたせてるからね、それを吹けばすぐに犬達が駆けつける」

ほうほう、イネスを見れば、首元からネックレスをだして見せてくれました。銀色の笛でした。それよりも、セシルは気になるものがあります。

「ねぇ、パパ。あれは何?」

大きな石垣を指差して聞けば、お父様が教えてくれました。

「あそこは村だよ。この辺りの田畑を管理している。もっと奥に行くと、家畜を管理している村もある」

「ほえー」

「ふふふ、行って見たいかい?」

「いきたい!」

「そうか、行く前にお勉強が必要なんだよ。お勉強が終わったら、お父様と一緒に行こうな」

「うん!」


少し散歩してから屋敷に戻ると、お兄様達がいました。

「おかえり、セシル」

アランお兄様が両手を広げて待ってます。

「アランお兄様〜」

セシルもお父様の腕の中で両手を広げました。

「アランは、もうセシルを連れて行くのか?」

「僕はお勉強おわりました。僕のセシルを返して」

「お前のじゃない!」

そう言いながらもお父様がアランお兄様の腕の中にセシルを移動させてくれました。

「ふふーん。」

「セシルご機嫌だね」

「門みた!今度、パパとお外行く!」

「あ〜村に行くの?」

「うん。」

「そうだぞーお父様は、セシルと今度デートをするんだ。」

胸を張って自慢げにお父様が言いました。

「あら、妻の前で堂々と浮気宣言?」

「シュゼット」

お母様も来ました。お父様は困った顔をして慌ててます。

「ふふふ、冗談よ。」

そういってお父様の頬にキスをしました。


「よし、僕たちは行こう。」

アランお兄様が言うと、エドガーお兄様もジョゼフお兄様も無言でうなづいて、小走りにその場から逃げるように去りました。

「どうしたの?」

不思議に思って聞くと、エドガーお兄様が笑顔で言いました。

「さっきまでウジューヌお兄様はお母様の個人レッスンを受けてたんだよ。つまりお母様は機嫌がちょっと悪いんだ。」

「うんうん。機嫌の悪いお母様の機嫌をあげられるのはお父様だけ」

ジョゼフお兄様までそう言ってます。


子供部屋に着くと、ウジューヌお兄様がふてくされて座ってました。

「もう来てたんだ。ウジューヌ」

「うん」

「お母様の機嫌が悪かったよ」

「すげー叱られた」

そういうウジューヌお兄様にアランお兄様が頭をなでなでしました。

「今度は気をつけるんだよ。外は危ない、今回はまだイネスだけだったからよかったけど、これがセシルだったら、ウジューヌ一人じゃ太刀打ちできないってわかっただろ」

「うん」

ずるずるとアランお兄様の腕から降りて、ウジューヌお兄様の前でしゃがんで顔を見上げました。いつもよりも、お兄様は叱られて落ち込んでるみたいです。セシルは元気なウジューヌお兄様の方が好きです。悪戯するときは嫌いだけど。元気になる言葉は何でしょう?んーそうだ。

「・・・ウジューヌお兄様、かっこよかったよ?」

「セシル?」

「キリッとしてて、かっこよかった。あのね、絵本のお姫様を助ける、王子様みたいだったよ」

「アランお兄様よりも?」

「んー同じくらい?」

そう言うとウジューヌお兄様がにんまり笑顔で、いきなりセシルを抱きしめました。

「う〜ぐるじぃ〜」

「ふふふ、セシルは可愛いな」

「こら、お前が落ち込んでるから言わなかったけど、僕もかっこいいって言ってるからな、お前一人じゃないぞ!」

アランお兄様が怒ったように言ってます。でもウジューヌお兄様は嬉しそうです。

「また、遊ぼうな」

「ちゃんとパパ達がいいって言ったらね。ウジューヌお兄様が無理やり遊びに連れてこうとしたら、メってするってパパが言ってた」

「ん?まぁ、セシルのダメっていうの可愛いからいいよ」

なんか、ウジューヌお兄様も意外にアランお兄様と同じな感じがして来ました。思わず眉間にシワが寄ってしまいます。

「お前は、少しは反省しろ」

アランお兄様が後ろからウジューヌお兄様の耳を掴んで引っ張りました。

「いでででで!!!」

「お前も怪我をするかもしれないんだぞ、今年はセシルと領内に残るんだから気をつけるんだぞ」

「わかってるよ」


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