幽霊さん 幽霊さん
「どぉして・・・?」
低くて暗い声が、部屋の中から聞こえた。
一体どうなってるのっ!!?
「きまってるじゃない・・・。このばしょにうらみ・・・」
途中で、突然声が止まった。
「どうされましたか・・・?」
心愛が聞くと、幽霊らしき子は・・・
「う・・・うぁああぁぁ・・・!」
「な、何?」
そのとたん、私たちは部屋の外にはじき出されました。
いったいなぁ・・・。
でも、本当に何が起こったんだろう?
私が部屋の中を見つめていると・・・。
「直緒危ないっ!!」
私は心愛に押された。
そして目の前が真っ白になって―――。
「う・・・何?いたた・・・。」
「あ、直緒!!良かった、大丈夫だったんだ!!」
心愛がパッと顔を輝かせながら言った。
何があったのか、私にはサッパリだけど。
「直緒、大丈夫?」
優奈ともホッとしてるみたい。
「ねぇ、何があったの?」
「なんか・・・あの幽霊にはじかれて、その後ろから幽霊も飛んできたんだよ。」
「そうなの。だから避けさせようと思ったんだけど、がっちり当たっちゃって・・・。」
そうだったんだ・・・。
「ありがとう、みんな。」
良かった。
みんな無事で。
パコン パコン パコン パコン パコン
「な、何・・・?」
「なんだか、近づいて来るみたい・・・。」
パコン パコン パコン パコン パコン
「怖い・・・。」
心愛が私の後ろに隠れる。
心愛は霊感があるけど、怖がりだ。
パコン パコン パコン パコン パコン
ほんとに怖い・・・。
あれ・・・?
あの緑の物体は・・・スリッパ?
しかも、一つだけ。
さらに、もちろんと言ってもいいくらいに人がいない。
まるでスリッパがひとりでに動き出したようだけど・・・。
心愛が私の後ろから言った。
「あの、女の子が履いてる・・・。」
あの女の子って、さっきの幽霊っ!?




