第14話
説明回になってしまうことが多いような…
リアルが忙しくなるので1週間程更新できない日が続きそうですが、極力更新できるよう努力します。
結局丸一日寝てしまい夜中に目が覚めた。
寝すぎてしまいやることもないので魔力操作の訓練をする。
「あの感覚を忘れないうちに…」
魔力を集めて少しずつ密度を高めて、変形させたり濃い場所や薄い場所を作ったりして、魔力の扱いに慣れる。
回復や防御に使おうと明確に考えているわけではないためか、ノアールの加護は働かないようだが、一度やったことのある操作ならもう一度再現するのは楽なようだ。
この練習さえしておけば回復以外の魔法を覚えた時にも役に立つかもしれないので、夜が明けるまで、必死に操作に没頭する。
早く通常の属性魔法を覚えたい…
「あ、テルさんおはようございます。身体の調子はどうですか?」
「あぁ、大分良くなったよ。本当に心配かけた…」
「いえ!とにかく無事で良かったです」
「無事とは言い難いけどな…ハハッ」
「確かにそれもそうですね。フフッ」
2人でそのまま顔を見合わせたまましばらく笑いあった。
美少女に見つめられたまま過ごして幸せな気分になったので、いつもより美味しい昼食を取り、あの強盗をより甚振りながらぶっ飛ばすための魔法を覚えにギルドへ向かうことにした。
もちろん、ミサーナには純粋に魔法を覚えたいのでギルドに行くとしか伝えていないが…
嘘は…ついてないぞ?
「「おはよう」ございます」
酒場に入ってすぐ見つかったヴェルディさんと挨拶を交わして、魔法が使えそうな人を探す。前回の反省を生かし、酒場歴の長いヴェルディさんに聞くと近接戦闘も魔法もそこそこ使えるオールラウンダーの冒険者を紹介してくれると言う。
ヴェルディさんについていくと、筋肉質で、黒髪をボサボサに生やした30手前の兄ちゃんが居た。
「ようアラン!こいつが、魔法の使い方教えて欲しいらしいんだが頼めるか?」
「おう、ヴェルディのおっちゃんやないか、かまわへんで〜、おっちゃんには新米のころに仰山世話になったし、おっちゃんの依頼やったら断れへんで」
胡散臭いエセ関西弁だが、おっさんに世話になった冒険者らしいから大丈夫なんだろう。
あと、アランはベンチャー企業の若手社長みたいな格好良さがあってカッコいいから信用することにしよう!
なんにしろ、世話になった人の頼みを断れないなんてことを言っている奴に悪い奴はいない!…だろう。
俺が信用できるかなんて失礼なことを考えていると、ヴェルディさんと話していたアランがこっちを見る。
「じゃあ少しの間教えることになった
アラン・マーカスや!実戦で使えるレベルまで上げたるさかい!楽しみに待っとけや」
「よろしくお願いします!マーカスさん!
テルと言います。やっと魔法が使えるかと思うと楽しみです!」
「かたっ苦しいな〜自分。「さん」なんていらんし、アランでええから、もっと気軽に話してくれや」
「わかりました」
「んで、おっちゃん「こいつが」っちゅーことはこの別嬪さんは魔法教えんで良いんか?」
「あぁ、魔力を集めることはできるだが、昔から属性をつけるのができないらしくてな。特に教えなくて良いらしいぞ」
「ほんなら、魔法以外の夜の個人レッスンでもやったろか?」
「か、からかわないでください!///」
くそ、イケメンのくせに下ネタも混ぜてくるのか…ミサーナがこいつについて行っちゃったら泣くぞ…
まあ、もちろん…俺じゃミサーナとは釣り合わないのはわかってるんだが…
「冗談や。せやったら一緒に聞いてても時間の無駄やから森にでも入って狩り行ってきーや」
「は、はい」
ミサーナが1人でギルドから出て行く。
「どうせ教えるんやったら女子のが良かったんやけどな!」
そうは言うもののミサーナを狩りに行かせたあたりこの人は真面目な人なんだろう。
やっぱり信頼できそうだ。
「じゃあ始めるぞ」
雰囲気が変わった。
「はい!」
「まず、魔力っちゅうんは……
…………………
……………
………
…
アランによると、魔法は魔力を集める時に意志を込めるのが大切らしい。
もともと魔力と呼ばれているものいうのは、神が世界を作る時に使う目に見えない物質で、世界を構築するために込めた神の意志が反映されているらしい。
そのため、欠損した部位に集めることで世界の構築と同じような働きを始め、再構築しようとする力が働いて傷が治るようだ。
その魔力に対して更に自分の意志を反映させることで自分の思い通りに魔力を動かすらしい。魔物には、本能的に魔力を操る力が備わっていて、再構築する力を失う代わりに、自分の意志を常に身体の一部にまとい続けることができる種類がいるそうだ。
その例はと言えばツノカノシシ種だそうだ。
ちなみに俺はちゃんと知らなかったのだが、あの草原ではツノカノシシが最強らしい。
そこでつい、突っ込んで聞いてしまったのだが、基本的に縄張りがあるため特定の場所から魔物が出てくることはほとんどないそうだ。が、数が多くなり過ぎたり、知恵をつけたり、あるいは単純に人を襲う種類だったりする場合には縄張りに関わらず人の街を襲うことがあるそうだ。スライムやゴブリンはその代表で、雨が降るたびに数の増えるスライムや、長く生きている個体になるほど知恵をつけるゴブリンは高頻度で街を襲うらしい。
話が逸れたな、つまり魔法とは魔力を集めることができて、意志さえ上手く魔力に伝えることができれば、基本的にはなんでもやりたい放題だそうだ。
しかし、魔力を魔法に変えるイメージした上に魔力を集めてその魔力に神様の意志を上回る強さで意志を込めなければいけないわけだ…頭がよくなければ、集めながらイメージすることすらできない。そのため、魔法使いには頭の良い人が多く、メガネのイメージがついてしまったそうだ。
「あ、大事なこと忘れてしもたわ。
自分が動かせる魔力の量を超えた魔法はなんの効果も発揮せーへんから気〜つけや!」
「はい!ありがとうございました!」
頭がよくなければ魔法はできないと言うのは本当のようで、アランは論理立てて、とてもわかりやすく教えてくれた。
テルは魔法を覚えた!
ちゃんと発動できるかは謎。




