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異世界ちょこっと体験記  作者: ノア
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第13話

ミサーナの加護が気になるところではあるがとにかく加護を得られたのは大きい!

ちゃんとヴェルディさんに話を聞いて良かった!

あと、あの爺さんの加護は置いておいて良いとしても、ノアールの加護は効果が微妙に分かりづらい…狩りの中で効果を要確認だな。


はっはっは!ついに俺も不死だぜ!

もう怖いものなんてない!


なんだかウキウキして落ち着かなくなってしまったので、驚いて疲れたらしいミサーナと宿に戻った後、昨日買った服を着なおし、散歩に出る。


「ふぁー、そういえばあとどのくらいこの世界に入れるんだろうなー?」


夜空を見上げながら、そんなことを呟いていると、後ろから突然腕を掴まれる。


「な、なんだ…?」

「おい、兄ちゃん…金持ってねえか?

つか、出せよ」


やばい…さっき荷物置いてきたから何も持ってない…こう言う輩は金払えばすぐ消えるのにな…失敗だったな


「すまんが持ってないんだ…」

「1ベルも持ってねえっていうのか?」

「ああ」

「ふざけたやつだ、まあ、自分から出さないなら殺して奪うまでだ」


いや、たかが強盗で殺すのかよ…

あ、この国の人たちは狩りをして暮らしてる人々が多いから殺し慣れてるとか、か?


けど、ニヤニヤしちまうな!

不死属性の小説の主人公が悪者に殺されてすぐ復活して悪者がめちゃみちゃ驚くってのが楽しいんだよなぁ!

バレないように焦ったふりをしなきゃな笑


素手だし殺してみろ!


グサッ!


「痛っでぇぇぇぇ!!」

「ははは!丸腰なのにすぐに逃げなかった時点で兄ちゃんの死は決まってるんだよ!」


やばい痛い…本当に死ぬ…

俺もう一回刺されたら死ぬ自信がある。

ナイフ避けるのも辛い。

腕で防御しても痛い…

い、意識が…


バタッ


「ははは!また人を殺しちまったぜ!

兄ちゃんの生きるはずだった分までお前の金を奪って生きてやるよ!

けっ!本当に金持ってなかったのか…ゴミみたいな奴だな…もう要はねえ!あばよ!」



数時間後



「うっ、ここは?真っ暗だ…

痛っつ!、痛い!」

痛すぎて集中できない!

腹にナイフを刺されたように痛いな!

まお、その通りなんだけど…

ふざけてないで回復しなきゃ出血が本当にやばい。


あれ、出血が多すぎて手が動かないのか…

手で固めるようなイメージで使ってたから難しいな…


あー、魔力魔力魔力!集まってくれ!


あ、なんだか魔力の動かし方がわかる。

集めた魔力を薄く伸ばして傷全体に広げて密度を上げる

そこから内側に広げてみたら傷の治りが速そうな気がする。


これが『ノアール』の加護なのかな?

やばい…本当に助かった。ノアールさんマジ感謝です。


それに比べて爺さんの加護使えねえ!

いや、完全に俺のせいだな…無駄に生き返りで驚かせようだなんて思わなきゃ良かったんだ…主人公みたいになんかなれっこないのに無茶をしてしまったな…



動けないまま何時間たっただろうか?

目線を動かすと一部空が明るくなってきた。

そろそろ傷は塞がってきたので、力の入らない身体に鞭を打って足を引きずりながら宿屋まで帰る。


「テルさん!」


ミサーナの顔が見えた瞬間安心したのか、

また気を失ってしまった。



「テルさん…うっ…ううぅ…」

「あ!」


俺が目を瞬かせるとミサーナが抱きついてきた。ごめん、確かに表面の傷は消えてるけど内部はまだ戻ってないからめっちゃ痛い。


「死んじゃったのかと思いました」

「ごめん、な………心配かけて」


痛い。とは言えなかった…だって美人が俺のために泣いてくれてるんだぜ?この空気を壊すわけには行かないでしょ!

でも、こんなあったばっかの変な奴の為に泣いてくれるとか優しい子だな…

とりあえずまた貧血で気を失う前に何か口にものを入れないと…


「食べ物をくれないか…血が、足りない」

「わかりました!食べやすいもので何か持ってきますね」



「まず、これが出血に効く薬草です!それとこのお肉を小さく切ってきたので食べてください。少し硬いですが、出血にはいいと言われてるんです。」


薬草?ニラじゃないか…ってことは…

肉は…やっぱりレバーだよな!

嫌いとかって言うわけじゃないんだが、即効性があるのか怪しいぞ笑


まあ、折角持ってきてくれたのだから食べるか…

身体が動かないからもちろんミサーナにいわゆる「あーん」をしてもらう。

ミサーナ顔真っ赤だけど、そんなに急いで探してきてくれたのか…本当にいい子だな。

元の世界に帰るとき連れて帰りたいな…

けど、こんな強盗に殺されるような男じゃ釣り合わないよな…無理だ、優しさに甘え過ぎないようにしよう。


「凄いなーこれ。」

味は地球のニラとレバーで間違いないんだが、食べて20分ほどしたら血が巡り始めるのが自分でわかるくらい効果がでた。これなら動けそうだ。


異世界食物万歳!


「ミサーナ…悪いな…心配をかけた。」

「だいぶ顔色は良くなりましたが、まだ動いたらダメです!じっとしていてください」


まあ、その通りだ。動いても迷惑をかけるので、寝たまま今の状況を確認する。


ノアールの加護は

魔力の動かし方がわかるようになって回復の効果を上げてくれた。ノアールさんマジ神って言う設定だとわかった。けど、防御は元が紙防御すぎたのかな?あんまり差を感じなかったな…それとも防御しようとしていなかったせいか?まあ、あんまり変わらなかったことは事実だな。


爺さんの加護は

完全に死ぬことだけを避けるらしいな…

痛みを無くしたりってのはないし、全快で生き返る!なんて効果もない…そうだよな人生そんな甘くないよな…つか、その前にそんなチート染みた能力は俺には似合わないよな!このくらいの加護で丁度良かったんだな!


金は装備は宿に置いていたおかげで何も取られていない…

Tシャツはおニューだったのに!穴が開いて血だらけになってしまった。

捨てようか…


とにかくこの世界では気を抜いて装備無しで外出とかは危険だってことがわかったな…


そして、あいつは人を殺すのに躊躇がないし、被害が増える前に捕まえて門番か村の警備に突き出さなきゃな!


帰るまでにやることが増えたな。

まあ、今日は寝よう。

完全に良くなったら門番に報告して、腹いせに狩りをしまくろう。

若干胸くそ展開ですが、これでもかなり良い方向に修正しました。

滅多刺しにされるのに不死のせいで意識がある。という展開もあったのですが、テルの精神が壊れそうだったのでやめました。


改めて、この話でテルがチートを持つことはありません。

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