深夜の事
その頃の現実
暇だったローナはパソコンに連携されているSNSアプリの始のアカウントに副アカを作り夜のSNSを見ていた。
「うーん……やっぱり夕方とか昼頃の方が面白そうですねぇ……メールが開封されるを待ってた時よりはマシですけど。」
夜故に起きている人間が少なくなった日本のそれを見てぼやく。
「もしくはご主人様みたいにみんなNLOにログインしてるんですかね?」
パソコンから移動し始がログインしている部屋の監視カメラに移る。
そこにはD-リムギアを頭に付け横になっている始がいた。
「うむむ、D-リムギアでログインしてると力が抜けて表情が素に戻っちゃうのが寂しいですねぇ。もっとこう幸せ!とか苦しい!とか分かりやすく表情に出てくれれば横で見てる人とAIも楽しいんですけどねぇ。」
そんな風に改めてぼやいているとD-リムギアの赤い光が消えた。
「お?これはログアウトしましたかね?」
監視カメラをズームして始の顔にピントを合わせる。
始はそのまま目を開けることなく穏やかな呼吸が続いている。
「あーNLOの中で寝てそのままログアウトした感じですね。横着……って言いたいですけどわざわざログアウトして寝るってめんどくさそうですしね〜」
仕方ないなぁと笑いながらおやすみなさいと聞こえないように声をかけてパソコンに戻った。
それからさらに人が少なくなってきたSNSを見ているとパソコンにメールが届く。
「おや、これは……!」
内容を確認したローナはパソコンからマンションの監視カメラのコントロールサーバーに移動し、その後マンションの入口の監視カメラへ移動する。そこには縦に長い大きめのダンボールが届いていた。ローナがダンボールにかけられた電子ロックを解除すると中から緩衝材に包まれた透明なケースが中に入っていた。
「届きましたね!よ〜し!」
そうしてそのケースの中にあるソレにローナは入っていく。
「よしよし、メモリ……よし、動き……よし、反応……よし。ふふ、ご主人様が起きるのが楽しみです!」
様々な確認を終わらせたローナはダンボールとケースを脇に抱えて始の部屋、7階建てマンションの7階に戻って行くのだった。




