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不浄墓地の洞窟リザルト

消え去った後、すぐに2人の視界の中にYouWin!という表示が浮かび上がった。

「わっ、これ、なんですか?」

「ボスを倒した時のリザルト画面だな。普通のモンスターよりドロップアイテムが多いから特別表示になってる。」

「へぇー。あ、本当ですね十個くらいありますよ!」

「ああ、レイドボスよりは少ないがストーリー系RPGのボスと比べると格段に多いだろうな。」

「レイドってあれでしたっけネットゲームとかソシャゲとかである大人数で倒すやつですよね?」

「ああ、このゲームでは1パーティー7人の7パーティー合計49人で挑むボスになっているな。」

「な、なんか息とか合わせるのとか大変そうですね……」

「まあ、事前の作戦会議とかは必須だな。」

「うわぁ……スーグさんはそういうのにはよく参加するんですか?」

「俺は基本がソロか2人パーティーだからな。誰でもいいから参加希望!みたいなのがなければあまり無いな。参加しても雑魚狩り担当だしな。」

「あ、成る程。」

「なんならボスもまだ1種しか実装されてないからな。」

「あ、そういえばこのゲームまだ始まって半年くらいなんでしたっけ。」

「あまりバグを聞かないからそこそこ時間が経ってるものだと勘違いしそうになるがな。」

「このゲームでバグって何かあるんです?」

「まあ、装備の表示バグとか……モンスターの判定バグとか?」

「え。」

ブルーは装備表示バグと聞いて少し心配そうな顔になる。

「装備表示バグってどんなものなんですか?」

「その名の通りだな。武器が装備してるはずなのに見えなくなってたり……装備を変えたら服が表示されなくなったり。」

「大分致命的じゃないですか!?」

「大丈夫だ。初期の方で大分やべぇ炎上してたからな、今は全力で修正してるからそれ以降は聞かないな。」

「よかった……でも確かによく考えたらそれが今でもあったら女性プレイヤーなんていなさそうですもんね。」

「そりゃな。」

スーグは少し笑いながらドロップ品を眺めている。

「ん、ブルー多分お前の方に装備がドロップしてると思うぞ見てみてくれ。」

「あ、はーい。えーと……あこれですかね?えんしぇんとろっど、エンシェントロッドっていうのがありますよ!」

「なんだと!?それは本当か!?」

スーグがブルーの方を勢いよく向く。

それにびっくりしながらもブルーは首を縦にふる。

「は、はい。間違いなくエンシェントロッドって書いてます。」

「おお!レアドロップじゃないか!ちょっと見せてくれ!」

「わ、分かりました。」

ブルーがメニュー画面を操作すると手元にブルーの背丈と同じくらいの杖が現れる。

素材は木製、先端にはドラゴンの翼と顔を模された装飾が付いている。

「おお!ドラゴンロッドと比べると装飾に翼が付いているのか。数値は……おお!MATKが50も違う!すげぇ流石特殊条件ボスのレアドロップだ!」

「あ、は、はい……」

先程までの様子から大分かけ離れた様子のスーグに押され気味のブルーはどうにか口を挟む。

「そ、その話を聞く限りドラゴンロッドって言うのが通常ドロップなんですか?」

「ああ、もう少し地味な装飾な奴がドロップでな。レアドロップがあるって聞いてからあいつを大量に倒してな。それでも中々ドロップしなくてな。本当に初めてみたんだ!」

「そ、そうなんですね……ほ、欲しいならさ、差し上げますよ?」

「ん、いや、俺は魔法系統は上げていないしな。」

「それを言うなら私もこんなに長い杖は使えませんよ。」

「あーそれもそうか。」

「なら倉庫とかあるならそこ行きでしょうか?」

「うーん……あ、あいつなら使えるな。」

「あいつ?あ、普段パーティー組んでる方ですか?宿屋の部屋を取ってる。」

「ああ、あいつはサポート特化でな、メイン装備はそれみたいな長杖なんだ。」

「あ、それならその人に差し上げますよ!」

「いいのか?まだ装備を見直す事が出来るタイミングだが。」

「私はやっぱり今のスタイルが一番楽しいって思ってるので!」

むん!と胸を張るブルーを見て少し考えた後スーグは頷いた。

「分かった。だが今度あいつがログインしてきた時に直接お前が渡してくれ。」

「そうですね、分かりました。今度ログインして来たら教えて下さい!」

「ああ。」

ブルーがエンシェントロッドをしまうのを見ながらスーグがメニュー画面で時間を確認する。

「む、流石にいい時間だな。そろそろ落ちるか。」

「あ、本当ですね。最後が派手だったので時間を忘れてましたけどもう日を跨いじゃいそうですね。」

「そういえば明日はどうする?」

「もちろん朝から!といいたいですけど明日は約束があるので夕方からになっちゃいそうです。」

「ん、分かった。昼頃くらいには現実にいるから何か予定の変更があれば教えてくれ。」

「はーい!」


そうして2人は町へと戻り宿屋でログアウトをするのだった。

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