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初戦闘

門の外に出るとそこは広大な平原だった。

「わぁー!!すっごい広いです!」

「凄いよな、俺も初めて見た時同じ反応した覚えがある。」

「さあさあ!モンスター探しましょう!早く戦いたいです!」

「そうだな。……もう少し離れたところなら呼べそうだな。あっちの方に行くぞ。」

「はーい!」

恐らく初心者だろうプレイヤー達が町の周りで戦っている横を通り過ぎ町から程々に離れた場所まで2人は移動した。

「それでこのゲームってどういう形式のエンカウントなんですか?」

「オープンワールドゲームとかによくあるモンスターがそこら辺を歩いているタイプだ。戦闘画面とかに移行は特にせずそのまま戦闘が始まるタイプだな。」

「なるほどなるほど。」

「だからモンスターを探すには歩き回るしかないんだが、少し裏技がある。」

「裏技、ですか?」

「まあ、相当レベルに余裕がある時しかやったらダメなんだがな。少し離れてろ。」

スーグの言葉を聞いてブルーが離れたのを確認したスーグはスキルを使おうとした。

だがいつもの青白い光が現れずスーグは首を傾げた。

「ん?スキルが発動しないな。」

「ポーズが間違ってるとかですか?」

「いやそんな事は無いと思うんだが……」

スキルのモーションを確かめようとメニューを開いた時ふと思い出した事がありメール画面を開き少し前に着ていた運営からの公式メッセージを開いた。

「あーなるほど、そういうことか。」

「どうかしたんですか?」

「パーティーの経験値の話したよな。」

「あの高い方が高いとかのやつですよね。」

「ああ、あれが最近のアプデでちょっと仕様が変わってたらしい。」

「というと?」

「俺が説明したのに加えてレベル差が30以上存在する場合スキルの使用が不可になったらしい。」

「あっなるほどだからスキルが。」

「最近パーティー組んでるやつのレベルが70になったから解除したから読むのをすっかり忘れてたな……。」

「まあまあ、戦闘開始前で良かったですよ!」

「そうだな。」

メニュー画面を閉じながら肩を竦める。

「じゃあどうしましょう。」

「一時解除してもいいが……まあ、せっかくだ歩いて探してみるか。」

「分かりました!」

2人が少し探してみるとそれはいた。

茶色い毛並みに豚のような鼻をした動物、イノシシだ。

「お、ボアかちょうどいいな。」

「あの子は?」

「ボア、まあ他のゲームにおけるモンスター図鑑No.1みたいなものだ。」

「つまり一番弱くてカラバリがそこそこいる奴と。」

「まあ、確かにカラバリはそこそこいるな……」

「初戦にはもってこいですね!行ってきます!」

「ああ、頑張ってこい。やばくなったら呼べよ。」

「はーい!」

ブルーが腰につけた剣と杖をそれぞれの手に持ちボアの正面に立つ。

ボアもそこで彼女を認識したのか非戦モードの緑目から戦闘モードである赤目に変わる。


最初に動いたのはボアだった。地面を踏み込んでの突進、それをブルーは横に動くことでかわす。

かわされたボアは木にぶつかりそうになりながらも方向転換をするためにスピードを緩める。

その隙を逃さずブルーは杖を真っ直ぐボアに向ける。

「〘雷の〙〘弾丸〙」

雷が球体となってブルーの前に集まる。

ボアが方向転換をし目にしたのは自分をこれから貫く雷が放たれる瞬間だった。

「『サンダーショット』!」

雷速で放たれた弾丸はボアを貫く。

それを受けたボアの頭の上に表示されたHPゲージがみるみる減っていき赤く染まり最後には全てが無くなった。

ゲージが無くなると同時にボアは動きを止め、パリンという音と共に青い破片となり消えていった。


戦闘終了後固まったブルーにスーグが声をかける。

「お疲れ様、初めての戦闘で魔法を当てるなんて凄いじゃないか……どうした?」

「……先輩。」

「……おう、どうした?」

「これが……これが……戦闘で勝つって事なんですね。」

「ああ。」

「……」

「おわどうした!?」

上を向いた彼女の目から涙が流れている。

それにスーグが慌てていると感極まった様な声でブルーは言葉を口にした。

「私、私……私、遂にゲームの世界に来ることが出来たんですね!」

喋りながらスーグの方を向いたブルーの顔は涙は流れているものの笑顔だった。

「私もう、感動しちゃって!」

「感動の涙か……焦らせやがって。」

「だってだって、小さい頃から好きだったゲームの世界の一員に慣れたんですよ!涙ぐらい流しますよ!」

「まあ、そうだな。気持ちはよくわかる。」

「ですよね!」

涙を拭うとブルーはやる気満々という感じに、

「よし次探しましょう!」

とスーグに声をかけ走り出すのだった。

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