パーティー
もう一つ説明しなくちゃいけないことがあった為今回も説明回になりました。
次回こそ戦闘を入れますので許して下さい。
2人が町の出入り口まで来たところであ、とスーグが声を上げた。
「どうしたんですか?」
「そういえばまだパーティーを組んでなかったなと思ってな。」
「あ、そうですね!えっと……どうやればいいんですか?」
「メニュー画面の上から2番目を押してくれ。」
「2番目……これですね?えーとParty、まんまですね、押しました!次は?」
「上から2番目のパーティー申請って所を押してくれ。」
「えいや、えーと……パーティーを組みたい相手と向かい合って申請、を押してください、って書いてます!」
「ああ、それ通りにしてくれ。」
「えっと向かい合って……申請!」
ブルーが何かを押したのと同時にスーグの目の前にウィンドウが開かれそこには、ブルーシーからパーティー申請が来ています。パーティーを組みますか?YES/NOと書かれていた。
「ん、来たな。オーケーっと。視界の左上に自分のステータス以外が追加されたか?」
「左上……あ、追加されました!なんか小さいですけど。」
「それがパーティーを組めた証拠だ。」
「このゲームだとパーティーを組むとどんなメリットがあるんですか?」
「まずは戦闘による経験値の共有だな。パーティーを組んでいると敵を倒した時に出る経験値がパーティーを組んでる全員に入る。」
「ふむふむ、ってことは一緒にやってもパーティーを組んでないと経験値は倒した人しか入らないと。」
「そうだ。だから他の人と一緒に戦うならパーティーを組むのが鉄則だ。たまにパーティーを組むのを渋ってくるやつがいるからそいつとは距離を離しておけ。」
「はーい!他にはあるんですか?」
「他にはLUCがパーティーで合算になる。」
「LUC……ということはパーティーを組んでればドロップ品のドロップ率が上がるってことですか?」
「ああ、それこそパーティーを組む最大の理由だ。」
「なるほど……もしかしてこのゲーム、ソロでやるの凄いきつかったりします?」
「……ああ、この仕様が検証され確定された時あっという間にソロプレイヤーは数を減らした。」
「そーですよね。だってスーグさんの言い方だと経験値って分割はされないんですよね?」
「ああ、よくあるMMOやRPGとは違い100なら100、1000なら1000それぞれに入る。」
「で、ドロップ率は合算で確率計算されるわけですから誰か知らない人とでもパーティーを組んだ方が良いですよね。」
「そうだな、それこそこのゲームに置いてかなり良い作りの部分だ。」
と、そこまで褒めたスーグはだが、と問題点を話し始める。
「これの問題点はこのパーティーでの経験値の計算と熟練度の2点ある。」
「熟練度はなんとなく分かる気がしますけど経験値の計算、ですか?」
「ああ、実はパーティーを組んでいる際、その中でレベル差が存在している時露骨に差が出るんだ。」
「レベル差……レベルが低ければ低い程元の数値のまま貰える、とかですか?」
「逆だ。高ければ高い程元の数値の経験値を手に入れる事が出来る。」
「ええ!?高い方が貰えるんですか!?なんで!?」
「まあ、大方強い奴に付いていって何もせずに経験値だけを貰おうとするやつの対策なんだろう。」
「あー……なんでしたっけパワーレベルリング?って言うんでしたっけ。」
「それはレベルが高い所で無理矢理レベルを上げる事を言うはずだ。それに近い名称を付けるならパラサイトレベリングだな。」
「パラサイト……寄生、でしたっけ?」
「そうだ。強い奴に任せ自分は何もしないそういったパラサイトレベリング封じにこういう仕様になっているんだろう。」
「なんというか仕方無い事、何でしょうね。」
「ああ、こうしておかないとレベルが高いだけの奴が出来上がるからな。」
「このゲーム熟練度とかもありますからレベルだけじゃ強くなれませんもんね。」
そこでブルーがある事に気付く。
「あれ、じゃあ私達の場合どうなるんです?レベル1と……スーグさんレベルはおいくつなんですか?」
「現在解放されている最高レベルの80だ。」
「レベル1と80ってどんな計算になるんですか?」
「基本的にはレベルが10離れていると10%ずつ減少していくから100だと俺が100でブルーが30になるな。」
「ということは初心者用の場所だと10とかになりそうだから……3しか入らないじゃないですか!?」
「そうだな。」
「そうだなじゃあなくないですか!?効率最悪じゃないですか!」
「だからそういうのを助けるシステムもある。」
スーグはメニューを呼び出し先程ブルーに開かせたPartyを開いた。
「Partyの上から3番目、レベル上位者設定というのがある。これはレベルが上のプレイヤーの経験値の入りを0にする代わりに下のプレイヤーの経験値を本来の数値にすると言う物だ。」
「あ、そういうのがあるんですね。早とちりしてすみません。」
「別にいい、ここまでの話を聞いたらそう思うのも仕方無いからな。」
「ありがとうございます。でもこれ上のプレイヤー側に何かメリットあるんですか?経験値が0ってスーグさんみたいにレベルが最高なら良いですけど他の人は困りません?」
「見た目はなさそうだがさっきも言ったようにパーティーさえ組んでればLUCが合算になるからな。初心者や後進育成をしながらレアドロップを狙える、っていうメリット自体はある。」
「あーなるほど。パーティーを組むこと自体にメリットがありますし、経験値が無くなろうとパーティーを組んだ方がいいですよね。」
「ま、そういう事だな。引き留めて悪かった今度こそフィールドに行こう。」
「はーい!」
2人が歩いていくと大きな門が見えてきた。
大勢の人で賑わっているそこの横には鎧を来た衛兵の様な青い頂点が下を向いた三角形、カーソルのついた人物が立っていた。
「スーグさんあの青いカーソルの人達は?」
「あれは門番、プレイヤーが町にモンスターとかを連れて入ろうとした時にモンスターを倒してくれる存在だ。」
「へーじゃあ体力が無くなりそうなら逃げ込んでくれば良いんですね。」
「ああ、倒したのは門番になるから経験値は入らんがな。」
「あーそれもそうですね。」
「他にはプレイヤーの上にあるカーソルが黄色だったり赤色だったりする奴が入ろうとした時にそいつを消し飛ばしてくれるという役割もある。」
「え?黄色とか赤って何をしたら変わるんですか?」
「例えば許可されていない場所でのプレイヤーへの攻撃。事故ならある程度許容はプログラムがしてくれるが明らかに故意なら色が変わる。」
「へー黄色がイエローカードとかで赤はレッドカードって感じで認識はいいですか?」
「ああ、それこそフィールドで赤のプレイヤーなんて見たら逃げた方がいい。絶対にこちらに攻撃して来るからな。」
「分かりました。ちなみに赤とかの人のリスポーン地点ってどうなるんです?」
「門番のいない村とかでリスポーンするな。まあ、NPC、そこの村人とかから村を歩いているだけで物を投げられるらしいが。」
「うわぁ……」
「だからフィールドでは許可されているいわゆるPvPエリア以外ではプレイヤーに攻撃しては駄目だぞ。」
「はい!分かりました!」
そんな会話をしながら2人は門番の横を抜けフィールドへ出るのだった。




