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シャノン様にイボガエルへと姿を変えられてしまったジョシュア王子を元の姿へとかえすべく、魔法をふるいますが、いきんせんシャノン様の魔力の方が威力がありますので、なかなか元に戻りません。
「ジェインでいいから元に戻せっ」
ジョシュア様はジェイン様と仲がよろしくないですので、ジェイン様はすましたお顔でおります。
「ですが、油断していたジョシュア様もお悪いのでありましょう?」
どうやら先ほどとっちめられた仕返しとばかりに、魔法を使おうとはしません。
「おい、ふざけるな。シャノン、なんとかしろっ」
「おにいちゃま、カエルでかわいい〜」
シャノン様はまったく躊躇なく、カエル姿のジョシュア様を胸元に抱きしめます。
「ね、リリー。はい」
シャノン様にカエル姿のジョシュア様をさしだされて、わたくしは引きつった笑顔で受け取ろうとしますが、なかなか勇気が出ません。
「おねえしゃま、ジョシュアおにいしゃまがかわいそうだよ。もうやめてあげなよ」
「うるさいなぁ、ジェイクは。ず〜っとガミガミ言ってるんだから、カラスになっちゃえっ」
ぽん、と今度はジェイク様がカラスのお姿に。これはいつわたくしたちも動植物に姿を変えられてしまうかわからない緊張感に包まれます。
シャノン様、落ち着いてください。ひっひっふ〜です。
と、ドアがノックされました。
「なんだかこの部屋から強い魔力を感じるから入るぞ」
ジョゼフ国王陛下ですっ!!
「えい! えい!!」
しまった。油断していた隙に、またしてもわたくしは牛に変えられ、ジェイン様は羊に姿を変えられてしまいました。
「……なにをしておるのだ、シャノン」
お父上であらせられる国王陛下を前に、シャノン様は満面の笑顔で答えます。
「えへへっ。みんなで遊んでいたの。お父上はなんの動物が好き?」
「シャノン、あれほど魔法で遊ぶなと言っておるであろう」
さすがに国王陛下に叱られたシャノン様は、しゅんと花がしぼんだようにがっかりしてしまわれます。
「せっかく楽しかったのに」
「皆は楽しいと思ってないでおろう? そろそろ元の姿に戻してあげたまえ」
そんな……、とシャノン様は言いよどみます。シャノン様の魔力は魔力制御装置によって正常値になっておりますが、元の姿に戻すことは苦手なのでございます。
「しょうがないな。えいっ!! えいっ!!」
しかし、一向に元の姿に戻ることはありません。
シャノン様、どうかがんばってくださいっ!!
つづく




