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2ー4

 シャノン様は必死になって魔法を繰り出しますが、魔法を使うことよりも、元に戻すことの方が難しいと見えまして、なかなか元に戻ることができません。


「そら、もう少しがんばったりどうだ? シャノン」

「お父上、シャノンもうダメだよ。疲れちゃった」

「だが、そなたが自分で魔法をかけて、皆を困らせておるのだぞ。ジョシュアはこの後、ローズヒップティ国からわざわざロザリアが来てくれることになっておる。カエルのままではいかんな」


 国王陛下に冷静に指摘されたシャノン様は、超絶美少女であらせられるロザリア王女のお名前を聞いてますますあせります。


 シャノン様にとって、ロザリア様は、とてもよい遊び相手となってくれているからであります。

 

「どうしよう? お父上、お力をお貸しくださいませんか?」

「よかろう。だが、すぐとは言わん。そなたはなぜ、このような状況になったのか、その理由がわかるか?」


 さすがは国王陛下です。噛んで含めるように言い募らなければ、シャノン様が学習してはくれません。


「シャノンが魔法で遊んじゃったから?」

「そうだ。時にシャノン。魔法とはなんだ?」

「えとえとえと……?」


 この質問は、シャノン様にとってとても難しい問題となります。遊びではなく、きちんとした使い道があることを、今こそ理解してくださらなければなりません。


 ここまでは、さすがのわたくしも言い含めることはできませんでした。


「魔法で困った人を助けられるの?」

「他には?」

「悪い人をやっつける?」

「他は?」

「えとえとえとね〜、なんだろう?」

「そことのことをしっかり考えて、魔法を使わなければならないのだよ、シャノン。わかるかい? だから何度も魔法で遊ぶなと言っておるのだ」


 さっすが国王陛下ですわっ。年齢不詳の美丈夫でありながら聡明、かつ冷静沈着。一国の主の鏡であります。


「シャノンが間違っていました」

「そう。そして?」

「魔法でみんなを動物にしちゃってごめんなさい」


 ぺこりと頭を下げたシャノン様の瞳は、またしても潤み始めます。


「わかったのならばもういい。さあ、皆よ元の姿に戻るとよい」


 ぽん、と音がしたかと思いますと、皆様一斉に元の姿に戻ることができました。


「わぁ!! お父上、どうもありがとう!!!」


 シャノン様は、嬉し涙を流して、陛下の足にしがみつきます。


 陛下はそんなシャノン様の頭を愛おしそうになでております。


 ああ、よかった。


「あの、お父上? わたくしはどうすればよろしいのでしょう?」


 わたくしは驚きのあまり、目をかっぴらきました。


 なぜです!?


 なぜ、ジョシュア様だけがイボガエルのままなのですかぁ〜!?


     つづく

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