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なぜだかジョシュア様お一人だけ、イボガエルのままですっ!!
「お父上? どうしておにいちゃまはそのままなの?」
国王陛下はシャノン様をするりと抱き上げ、肩車すると、ジェイク様をも抱き上げました。
細マッチョでいらっしゃるぅ〜。
「ジョシュアはシャノンの悪事を見抜けなかった罰だ。自分で魔法を解けなければ、その姿のまま、ロザリアと面談するがよい」
「お父上、待ってください。彼女とは今後のお互いの国造りについて話し合う予定でいるのです」
「だから? その姿であろうと、話はできるであろう?」
「姫はは虫類が苦手です」
そうです。大抵の女性はは虫類が苦手です。
むしろ平気でカエルと面談できる方はいらっしゃらないでしょう。
「シャノンがかけた魔法ならば、兄であるそなたが自分で解けるであろう? それができないとは言わせないが?」
国王陛下、スパルタです。
陛下はそうおっしゃいましたが、シャノン様の魔法は、普通の魔法にアレンジを加えてありますので、当のシャノン様であろうとも、解くのが難しいのです。
「一層のこと、面談の日を変えてもらえないでしょうか?」
「この直前にか? 姫はもう支度をしていると思うぞ? ジョシュアに会うために、ドレスを選び、ジョシュアに会うために化粧をしてもらっていることだろう。それでも日にちを変更しろだなどと言えるのか?」
これにはジョシュア様もびっくりです。
実は、ジョシュア様はロザリア王女に片想いをしていらっしゃるのです。
「わかりました。できるだけのことはやってみます。ですが父上……」
「一国の王子が泣き言か? 情けないな」
国王陛下はジョシュア様に対しては少しばかり手厳しいです。
それゆえ、ジョシュア様はいらだっておいでてす。
「おにいちゃま。シャノン、がんばってみるから――」
「お前は、なにもするな、シャノン」
「シャノンに当たるな。そなたはシャノンの兄であろう?」
矢継ぎ早に釘を刺されて、ジョシュア様は苦虫を噛み潰したようなお顔をなされました。
普段のジョシュア様でしたら、彫刻のように美しい王子と騒がれておりますのに、なぜだかとても残念でなりません。
「面談は会議室だ。以上。シャノン、これ以上悪さをするでないぞ。弟のジェイクにも優しくしてやれ? ではな」
一方的にカタをつけますと、ジョゼフ国王陛下は部屋から出て行ってしまいました。
残されたジョシュア様は、半ば呆然と自分の姿を鏡に映すのでありました。
つづく




