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2ー2

「俺が作った機械人形だ。魔力測定をするプラグ男爵と、年のためもう一度測定するためのコーダー夫人だ」


 おやまぁ。プラグ男爵は丸っこいお身体で、お腹がタッチパネルになっております。


 一方のコーダー夫人は、すらりとした体躯で、測定器は手にあるようです。


 こちらの機械人形、お名前通り常にお手を繋いでいらっしやるのがなんだか微笑ましいです。


「ほれ、話してみろ」


 ジョシュア様が話しかけますと、機械音のピーという音が聞こえてまいりました。


「ワタクシ、魔女狩り実行委員会のコーダー夫人と申します。魔力測定に伺いましたので、ご協力ください」


 わたくしはコーダー夫人に案内されながら、プラグ男爵のお腹に手のひらを乗せます。


「ピピ……。測定結果、正常。測定結果、正常」


 プラグ男爵もお話できるのですね。すごいですわ。


「それでは、ワタクシも」


 つづいてコーダー夫人が握手を求めますのでその通りにしました。


「計測結果は正常範囲です。ご協力アリガトウゴザイマシタ」

「うわぁ〜。おにいちゃま、すごぉ〜いっ!!」


 さっきまで泣いていたシャノン様が、コーダー夫人とプラグ男爵を前にして瞳をきらきら輝かせております。


「ただ魔力測定をするより、こっちの方がずっといいと思わないか?」

「はいっ。ジョシュア様さすがですわっ!!」


 へへっと、ジョシュア様が照れたように笑います。


「俺にできることって、これくらいだからな。ついでにシャノンも測定してみるか?」

「うん! おにいちゃまお願いします!」


 そうして、シャノン様はプラグ男爵のお腹に手を付けます。


「測定結果、正常。測定結果、正常」

「わぁ!! 正常だ。コーダー夫人もお願い!」


 コーダー夫人と手を合わせたシャノン様は、じっと夫人の機械の目を見つめております。


「測定結果は正常です。測定結果は正常です。ご協力アリガトウゴザイマシタ」

「わぁ! 正常だって、おにいちゃま」


 はじける笑顔でジョシュア様に報告するシャノン様の頭を、ジョシュア様はよしよしと優しくなでてくださいます。


「さっきは泣かせてごめんな。でも、魔法で遊んで欲しくないんだ。これからの時代、魔女は以前よりずっと居心地がわるくなる。だから、魔法を使う時は慎重に――」

「ええいっ!!」


 ぽん、と破裂したような音がして、ジョシュア様が大きなイボガエルへと姿を変えました。


 シャノン様、たった今、お心を入れ替えましたとおもいましたのにっ。


「おい、リリー。早く元に戻せ!! これから父上と大事な会議があるんだ」

「話せるんだからカエルでもいいじゃない? おにいちゃま」


 前言撤回です。シャノン様はまだまだ成長途中です。


     つづく

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