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4ー2

 再び牛になったわたくしですけれど。


 ジェイン様がシャノン様に出した課題は、わたくしを元の姿に戻すことです。


 これまで魔法を遊びと思っていたシャノン様にとって、これはなかなか難しいことなのです。


「それでは始めましょう。ジェイク様も、できるかぎり協力してください。それではどうぞっ」

「えいっ!!」


 ジェイン様のかけ声と共に魔法を繰り出すシャノン様でしたが、惜しいっ。黒の模様が少しだけ増えただけでした。


「それっ!!」


 ジェイク様は、わたくしにワンピースを着せてくださいました。

 

「えいっ!!」


 シャノン様、惜しいですっ!! 顔だけ元に戻りました。


「それっ!!」


 なんとまぁっ。ジェイク様はわたくしにセパレートの水着を着せてくださいました。


「ええ〜いっ!!」


 シャノン様、今度は体だけ元に戻っただけでした。おしいのですけどね。


「それえいっ!!」


 ジェイク様はわたくしの頭にカンカン帽をかぶせてくださいました。


「モォ〜」


 いけません。この姿のままですと、つい草をはんでまったりしたくなります。ああ、故郷が恋しいてす。


「リリー、草なんて食べないで。元に戻ってぇ〜いっ!!」


 ぽんと元に戻ったわたくしに、ジェイン様が拍手してくださいました。


「よくできました、シャノン様。今日はたくさん魔法を使ったので無理かと思いましたが、やればできるのですっ!!」

「うん。シャノン、これから魔法もお勉強もまじめにがんばる!!」


 そうです。それでこそシャノン様です。ああ、なんと愛おしいのでしょう。


「ジェイク様も。リリーさんよために洋服を着せてあげましたよね。最後のカンカン帽はなかなか素晴らしかったです」

「僕も、おねえしゃまの約に立てるよう、お勉強も魔法もがんばるよ」


 ああ、なんと麗しい双子愛。彼らの前に、不幸が立ちはだかることのないよう、心から祈るばかりなのでございます。


 こうして、シャノン様は魔法と真剣に向き合うようになったのでした。


 いつの日か、この日記をシャノン様にプレゼントしたいです。


 その時が来たら……。


 その日が待ち遠しいのです。


     つづく


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