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「こんなことだろうと思っていたぞ」
ジョゼフ国王陛下のご登場です!!
「シャノン、あれほど魔法で遊ぶなと言うたではないか」
「遊びじゃなかったの。だけど、ごめんなさい」
シャノン様は魔力を使い果たしてもうへろへろです。
今にも倒れてしまいそうな小さな体を支えながら、わたくしはシャノン様と一緒に頭を下げました。
すると、ジョゼフ国王陛下はほんの腕のひと振りで、ジョシュア様を元のお姿に戻してくだしいました。
「姫を失神させたのは、親である我の責任でもうるからな。今日の会議はこの後、姫が目覚めてからとしよう。ところでプラグ男爵とコーダー夫人まで連れて仮装行列のつもりか?」
普段はとても温厚な陛下が怒り心頭になられてしまって、とても恐ろしいです。
「俺……、わたくしが連れてきました」
ジョシュア様はすべての責任を取るおつもりのようです。
「待ってください。これはわたしがまとめてワープさせたせいでして――」
「言い訳は聞かんぞ、ジョシュア」
陛下はジェイン様の弁護すら否定します。
「この機械人形はまだ試作段階だと聞いたが?」
「はい。おっしゃる通りです」
目の前で大好きなジョシュア様が叱られてしまって、シャノン様も涙目です。
「試作品を城の中でうろつかせることはゆるさん。今後、気をつけるがよい」
「はっ」
ジョシュア様は深く頭を下げました。
「お父上、シャノンが悪い子でした。ごめんなさい。おにいちゃまのせいではないの」
「シャノン、そなたは自分の言動に自信が持てる年齢ではないな。ならば、兄であるジョシュアの責任だ」
「でも、おにいちゃまは悪くないのっ」
「リリーよ。シャノンがきちんと聞き分けられるよう心を配って教育するのだな」
「はっ」
わたくしも平身低頭ですわ。
「リリーも悪くないのっ。シャノンがいけないのっ」
「ケリー、ローズヒップティ国の姫君ぎ目覚めるまで側についてやるがよい」
「はい。承知しました、陛下」
王妃様付きの侍女長であらせられるケリーさんまで駆り出されて、わたくしはもう恥ずかしいやら、情けないやらで一杯なのです。
さらに、シャノン様のお心の傷を思うと、とても苦しゅうなってきます。
「いいか、この会議室は今から関係者以外立ち入り禁止だ。わかったら早く出てゆくがよい」
「はっ」
もはや、誰もが冷や汗をかいた状態で、ジョシュア様を残して会議室を後にしました。
すべての責任を一身に背負ってくださったジョシュア様に対して、シャノン様はぶるぶると震えております。
「さぁ、シャノン様。ジョシュア様にはまた日を改めてあやまりに来ましょう?」
「……うんっ」
シャノン様の翡翠色の瞳にたまった大きな涙がぽろりぽろりとこぼれてゆくのでした。
つづく




