3ー1
シャノン様はこうと決めたら後に引かない強さがあります。
今がその時です。
「シャノン、おにいちゃまをロザリアに会わせてあげる。行こう!!」
言うが早いか、即座に会議室へワープしてしまったシャノン様を追って、わたくしたちもなぜか全員で会議室に向かうことになりました。
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「ちょっと、なにこの生き物!? かわいいんだけど、予想に反して大きいよね」
わたくしたちがワープして来ましたら、ロザリア様の明るいお声に出会いました。
「あれ? みんなしてどうしたの? ジェイク以外は裏方の人たちでしょ? ジョシュアはどこに行ったの?」
はい、裏方の人たちでございますが、どうやらロザリア様はまだ、そのレッサーパンダがジョシュア様だということに気づいてはおられないようです。
「こうやってご飯あげると立ち上がるんだよ」
一方のシャノン様は、お気に入りであらせられるロザリア様がレッサーパンダに興味を持ってくださったことがとてもうれしいようで、リンゴでジョシュア様を立たせております。
「うわっ。か〜わ〜い〜い〜!! なに、この子リンゴ食べるんだ?」
ジョシュア様はなんのお言葉も返すことができません。
それはそうです。ジョシュア様の片想いとはいえ、ロザリア様はとてもお美しくてご聡明でいらっしゃいます。
十四歳という若さでありながら、彼女の編んだレースは高値で取引されるほどなのです。
ジョシュア様はジョシュア様で、プラグ男爵とコーダー夫人のようにユニークな電化製品をご自分で製作なさるほどの天才児です。
わたくしとしては、この恋を応援したいところですけれども、ロザリア様のお気持ちは、レモンティ王国の第一王子であらせられるエリオット様にあることはとても有名なので、この一方通行な恋の行方も今後気になるところです。
「パンダって笹とか食べるんだっけ? ほらレッサーちゃん、笹だよ。かまぼこだけど」
あらぁ、笹かまぼこですか。最近売られるようになった笹かまぼこですが、ローカロリーなのに食べた後の満足感があり、若い女性にとても人気があるのです。
その笹かまぼこにさえ、ジョシュア様は反応なさる。ああ、恋とはなんて罪深いのでしょう!?
「ねぇ、そろそろジョシュア呼んでくれない? わたくし遊びで来たわけじゃないんだけど」
そこで、とジェイン様が例の話術でもちまして、プラグ男爵とコーダー夫人を使っての魔力測定をするのでした。
ちなみにロザリア様は、魔力がほとんどありませんから、計測不可、ということになったのです。
ここでプラグ男爵たちグッジョブでしたわ。
つづく




