暗殺者ーダークサイド編ー
「たぁっくよォ〜、呼びかけてんのに反応しないからァ〜出てきたら変な所にいるしなァ〜?
まあいいかァ、全員殺せばいいんだしよォ」
「何を言ってるんだ…?」
いきなり目つき、態度、話し方が変わりどう反応すれば良いか分からなくなる。
「あァ?…おお、ムッチムチな体してんなァ…。どうやって解体すれば映えるかなァ…」
ここまで聞いてやっと理解した。
こいつは危ない、と。
即座に生徒を守る為魔法を詠唱しながら移動し、魔法をティルへ撃ち込む。
「わぁ、怖いなァ…まぁでも…」
しかしそれは俊敏な動きで避けられた挙句、どうやったかは知らないが魔法の向きを変えられ、自分へと戻ってきた。
「意味がないんですよねェ」
「ぐっ…」
ニタニタと笑いながら殺気を放つその姿はまるで殺戮を行う道化師のようだった。
口元は三日月の様に歪み、目は殺気で輝きを見せる。動きはゆらゆらと不安定で不可思議な踊りを奏でる。
「じゃあ次はァ〜僕の番っ!ガハッ…」
死を覚悟していたサキュバスは閉じていた目を開けるとティルの胸にメスが刺さりかけているのを見た。
「テ、テメェッ!何をしやがる!邪魔ぁすんじゃ…
ぐああああっっっ!!!」
何が起こっているのかはわからないが生徒を助けるチャンスなので2人の生徒を抱きかかえ隣の教室へ行き、もう一度戻ってくる。
すると目は殺気を失っており、知性を感じさせる光を宿していた。
「すいません、彼が迷惑をかけた様で」
「君は一体…?」
「僕は…そうですね、『守りし者』とでも名乗りましょうか。
それと、この事は起きても本体には伝えないでください。
また精神が不安定になって出てこられても困りますので」
「そうか、分かった。話さないと誓おう」
「あ、もう一つ。以後彼が出てきた場合は最低でも10人以上は人を確保しておいてください。
それをしなければ死にますので
では、さようなら」
そう言うと目は虚ろになり体から力が抜け倒れる。その寸前で受け止めベッドに寝かせる。
しかし彼女はサキュバス。
「ゴクリ…。ちょっと位は食べても良いよね…」




