表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
契約結婚と仮面舞踏会  作者: 槙月まき
真実の石

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

68/91

誓いの言葉③

 息も絶え絶えのゴンたちに微笑みかけながら、アデラは訓練場を後にした。


 そのとき、彼女の背後から足音が近づいてきた。


「ずいぶんと、張り切っていましたね。」


 振り返ると、そこに立っていたのはエリアスだった。昨日よりもずっと柔らかな顔で、アデラを見つめている。


「見ていたの?だったら、私の『かっこいい』姿に惚れ直した?」


「ええ。あなたが騎士として輝く姿、ずっと見ていたかったんです。」


 アデラは笑いながら、ふと表情を和らげた。


「でも……エリアスには『かわいい』とも思ってほしいわ。」


 冗談めかして言ったつもりだったが、その瞳は真剣だった。


「私は、フォルモーネ公爵家の娘として、そしていつかは『騎士団長』として、生きていきたい。まだ……私の夢は終わっていないの。」


 エリアスは真剣なまなざしで彼女に向き合い、深く頷いた。


「その夢のために、私は君の剣になる。たとえそれが鉄でできていなくても、たとえ政治の場であっても、私の力のすべてを君に捧げよう。」


 その言葉に、アデラの胸は高鳴った。

 かつて「契約婚約者」だったふたりは、今や互いの誓いによって結ばれている。


 新たな人生の幕開け。

 偽りの仮面を脱ぎ捨てた、真の名と信念。

 アンドレではなく、アデラとしての未来が、いま動き出す。


 




 エリアスと並び立つその瞳は、これまで以上に強く、そして美しく輝いていた──。

第5章、これにて終了です。

次の章で終わるはず……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ